汚部屋から“生活感のない家”へ。整理収納アドバイザー「自分が効率よく動くための収納を」
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はじめまして、料理研究家の服部みどりと申します。これまで飲食店でのメニュー開発や、野菜を扱う会社でのレシピ企画職を経て、簡単でカラダにやさしくおいしい家庭料理の作り方を研究しています。
これからの季節に欠かせない、旬のみかん。そのまま食べても十分おいしいですが、ときどき酸っぱいものに当たることもありますよね。そんなときにおすすめしたいのが「焼きみかん」!
みかんは焼くとジューシーに、トロッと甘くなるんです。温めたみかんは冷えたカラダにやさしく、寒い日にはもってこい。特別な道具が必要ないので、バーベキューなどのアウトドアシーンでも手軽に楽しめます。今回は、そんな焼きみかんの作り方を詳しくご紹介します。
私がはじめて焼きみかんを食べたのは幼少期。実家が飲食店で、板前の父親が、焼き鳥を焼くための炭火でいろいろなものを焼いて食べさせてくれた記憶があります。
炭火で焼いたみかんは真っ黒で「食べて大丈夫なの!?」とびっくりする見た目ですが、割ると鮮やかなみかん色の果実がじゅくじゅくと煮立ち、まるで焼き芋のような芳醇な香りが漂います。とろ〜っとやわらかく、食べるとカラダがポカポカ温まるまろやかな味わいです。
そもそも、みかんの酸っぱさには、成分として含まれている「クエン酸」が影響しています。クエン酸はレモンをはじめとした柑橘類の果物や梅干し、酢などに多く含まれ、酸っぱいと感じる酸味の成分です。疲労回復効果が高く、健康や美容には欠かせません。焼きみかんの場合、みかんを加熱することで細胞に傷がつき、傷を修復するためにこのクエン酸が消費されます。その結果、酸味が減り、甘みを感じやすくなるのです。
焼いたみかんを修復しようとするなんて、なんともすごい抗酸化力ですね。本来であればそのまま食べるのが好ましいですが、酸っぱいみかんが苦手な方や甘いみかんが食べたいときには、ぜひ試してみてください。
食べたことがない方も多く、驚かれやすい焼きみかんですが、作り方は焼くだけなのでとっても簡単。まずは、おいしい焼きみかんを作るポイントを紹介します。
1. みかんをよく洗い、水気をふきとる
みかんの皮は焼くとやわらかくなるので食べられます。皮を食べる場合は事前にしっかり洗ってください
2. 水気をしっかりふきとったみかんを、皮つきのままオーブントースターの天板に並べる
オーブントースターがない場合は、オーブンや魚焼きグリルでも作れます
3. 200℃くらいに予熱したオーブントースターで、みかんの皮の表面にこんがり焼き色がつくまで焼く
時間の目安は、高温のオーブントースターで15分くらいです。魚焼きグリル(片面焼き)では、 中火で片面6〜7分ずつ、両面を焼いてください
みかんをしっかり焼くと、皮から水分が抜けて実に密着するので、凹凸が目で見てわかるようになります。皮まで食べたい場合は、焦げすぎないように、薄く焼き色がついてきたらアルミホイルで覆うのがおすすめです。トースターやグリルの大きさにより焼き時間は異なりますので、加熱時間や火加減は様子を見ながら調整してください。
食べ方はそのまま丸かじりしてもいいですが、皮をむいて食べるとよりやわらかくてジューシーな食感が楽しめます。
冬の寒い時期には、温かい紅茶に加えるアレンジもよく合います。皮をむいた焼きみかんを食べやすい大きさにカットして紅茶の中に入れ、お好みでハチミツを足して甘さを調節してください。シナモンスティックやパウダーを少量加えるのもおすすめです。