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スポンジの常識を変えた「バスピカピカ」。22年売れ続ける画期的アイデアとは?

メーカー

西畑美佑

西畑美佑

株式会社サンコー広報担当。2018年に入社し、受注業務を行う。その後、営業サポートを経験し現在は広報活動を行っている。

スポンジの常識を変えたアイデアとは?

バスピカピカ使用イメージ

力を入れずに使えるのもバスピカピカの魅力の一つ

バススポンジの常識を変えた。

そう評されることもあるスポンジが和歌山県で作られている。その名も「バスピカピカ」。

一見して普通のバススポンジより薄いことはわかるが、具体的にどんなところが画期的なのだろうか。

株式会社サンコー開発営業本部SS部に所属する広報の西畑美佑さんに尋ねると、「スポンジにおいて初めてのことがいくつも詰め込まれているんです」という言葉が返ってきた。

「この商品は1990年代に発売されたのですが、当時はスポンジと言えば地べた置きが当たり前でした。バスピカピカは発売のかなり初期段階から吊りひもを付けて、水切りをしやすいようにしています。今ではそれが当たり前になっていますけどね」

またバススポンジと言えばある程度の太さがあるイメージだが、バスピカピカは薄く2つに折れるようになっている。これは浴槽のふちやシャワーホースなど曲面も洗いやすいようにという配慮。

「表面はポリエステルで裏面はウレタンと素材が異なり、使い分けできるのも特長です。特に、表面のポリエステルは“びっくりフレッシュ”というオリジナル素材で、水だけでも汚れが落とせるというのが一番のポイントです」と西畑さんは話す。

水だけでも汚れが落とせる新素材を開発

バスピカピカ検品の様子

地元の和歌山県海南市と大阪府岸和田に工場を構える

バブル崩壊後の1990年代初頭、今では当たり前になった「エコ」という言葉が市民権を得始める。環境にも、人にも優しいものを消費者は求め始めていた。そんななか、株式会社サンコーは「肌や地球のことを考えて洗剤を使いたくない方もきっといるはず」という信念で、全く新しい素材の開発に着手した。

「弊社のある和歌山県の海南市はもともとたわしの製造が盛んな地。ところが、生産者の高齢化で安定生産ができなくなり、それに代わるものの開発が急務でした。ポリエステルの残糸を色々な編み方で加工したり、繊維の太さを0.01ミリ単位で計算したりといった微調整を繰り返して、一つの結論にたどり着きました。繊維の断面を三角形にすると、汚れを掻き出せるため水だけでも落ちるのではないかと」

丸2年の開発期間を経てついに生み出されたのが、特殊断面形状の側面エッジングで汚れを掻き出す、エステル繊維のより合わせ素材だった。この新素材は「びっくりフレッシュ」と名付けられる。ケミカルは汚れを浮かし、メラミンスポンジは削って洗うのに対し、掻き出して洗うという新発想だった。

「新素材びっくりフレッシュを使ったバスピカピカは、22年前のリリースから現在までご愛顧いただいています。弊社のような規模の会社で20年以上支持をいただけるアイテムというのは異例かもしれません」

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