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多肉植物の増やし方と楽しみ方|増やし方別にマッチする品種も紹介

スタッフ

カインズ How to 園芸編

カインズ How to 園芸編

カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」の園芸関連のコンテンツを文字起こししています。

独特の肉厚な葉と色合いを持つ多肉植物は、そのインテリア性と育てやすさで人気です。この記事では、多肉植物を増やしてみたい人に向け、品種ごとの増やし方を解説します。

また、「寄せ植え」を楽しむために必要な生育サイクルの知識や、失敗しにくい多肉植物の増やし方のコツも紹介しています。ぜひ、多肉植物を増やす参考にしてください。

多肉植物の魅力

さまざまな魅力を持つ多肉植物

多肉植物の魅力は、肉厚の葉と独特の見た目です。さまざまな多肉植物の種類を組み合わせる寄せ植えは、おしゃれな部屋のインテリアなどとして楽しまれています。

また、乾燥に強く育てやすいのも多肉植物の魅力です。世界各地の乾燥地帯が原産地の多肉植物は、少ない水や養分で育つため、園芸初心者でも手軽に育てられます。

多肉植物とサボテンの違い

多肉植物とサボテンの違いのひとつは、葉にトゲがあるかどうかです。多肉植物にはトゲがありませんが、サボテンには刺座(しざ)と呼ばれるトゲがあります。

また、多肉植物の原産地が世界中の乾燥地帯であるのに対し、サボテンはメキシコ、アメリカなど一部の乾燥地帯だけです。

サボテンも学術上は多肉植物の一種です。しかし、園芸では別物として区別されているため、この記事でもサボテンを除く多肉植物を解説します。

多肉植物ごとに適した増やし方がある

白背景の多肉植物

多肉植物の増やし方は株分け・葉挿し・挿し木の3つです。以下で増やし方を詳しく解説します。

株分けの方法

多肉植物の根や芽

ここでは、株分けの方法について、必要なもの・株分けの手順・注意点の3つに分けて解説します。

必要なもの

株分けで必要なものは、以下のとおりです。

  • 植物の葉
  • 培養土(多肉植物用)
  • 鉢または平皿など底の浅い器
  • ハサミまたはナイフ
  • ピンセット
  • 軍手
  • 新聞紙

ハサミやナイフは、デリケートな苗にダメージを与えないように、きれいなものを使いましょう。

株分けの手順

株分けの手順は以下のとおりです。

  1. 新聞紙を敷く
  2. 株分けをしたい苗の土を軽く落とし、新聞紙の上に置く
  3. 根を傷つけないように、ピンセットを使いながら、ハサミやナイフで子株を親株から離す
  4. 培養土を入れた鉢や容器に子株を植える

株分けの注意点

小さすぎる子株は育てにくいため避けましょう。

また、多肉植物を増やさない場合でも、適度な株分けは必要です。生育が進むと鉢の中で根が増えて窮屈な状態になってしまうため、株分けをしてから元に戻しましょう。

さまざまな場所から芽が出て広がるタイプの多肉植物は、できるだけ根に近い部分で切る方法を取ります。

葉挿しの方法

葉挿し前の多肉植物を持つ女性の手

ここでは、葉挿しの方法について、必要なもの・株分けの手順・注意点の3つに分けて解説します。

必要なもの

葉挿しをする際には、以下のものを準備しておきましょう。

  • 多肉植物の葉
  • 鉢または浅めの皿、バットなど
  • 培養土(多肉植物用)

葉は健康そうなものを選びましょう。水分が少なく表面が乾燥しているものは、育てにくいため避けます。

葉挿しの手順

葉挿しの手順は以下のとおりです。

  1. 親株から葉をやさしく揺らしてもぐ
  2. 培養土を入れた容器に葉をのせる
  3. 根が出るまで水やりしないで、直射日光の当たらない明るい場所に置く
  4. 根が出たら、新芽がわずかに出るぐらいまで植え付けする

葉挿しの注意点

葉挿しで発根しない多肉植物もあるので、事前に調べておきましょう。このような品種は、挿し木や株分けなど他の方法を選びます。

また、葉挿しの際に皿などに入れると、葉だけではどの品種かわからなくなるので注意しましょう。小さい札を用意して傍に置くなど工夫します。

挿し木の方法

挿し木前の多肉植物

ここでは、挿し木の方法について、必要なもの・株分けの手順・注意点の3つに分けて解説します。

必要なもの

挿し木に必要なものは、以下のとおりです。

  • 培養土(多肉植物用)
  • 鉢または平皿など底の浅い器
  • ハサミまたはナイフ

培養土は乾いたものを使うことがポイントです。また、ハサミまたはナイフは清潔なものを使いましょう。

挿し木の手順

挿し木の手順は以下のとおりです。

  1. 株元の少し下をハサミやナイフで切る
  2. 植える際に邪魔になる葉を取り除いておく
  3. 苗の切り口を乾かす
  4. 発根したら鉢や平皿に植え付けをする

切る位置は、茎の先に葉が付く種類以外の種類では、下に3枚程度の葉が残っている場所を目安にします。

挿し木の注意点

切り口を乾かす際は、花瓶やペットボトルなどを使って、立てて乾かしましょう。横にすると、苗が傷んでしまいます。

挿し木は葉挿しよりも生育スピードが速いため、こまめに発根の状態を確認しましょう。また、発根には葉の養分が必要となることから、葉は残します。

それぞれの増やし方に適した多肉植物

多肉植物の寄せ植え

多肉植物は、品種によって増やし方が変わります。ここでは、株分け・葉挿し・挿し木ごとに、品種を紹介します。

株分けで増やせるグループ

株分けで増える多肉植物は、エケベリア(学名:Echeveria sp. 英名:Echeveria)、ハオルシア・オブツーサ(学名:Haworthia cooperi var.truncata 英名:Haworthia obtusa)、センペルビブム(学名:Sempervivum 英名:Sempervivum)、アガベ(学名:Agave 英名:Agave)などです。

葉挿しで増やせるグループ

葉挿しで増える多肉植物は、エケベリア、グラプトペタルム(学名:Graptopetalum 英名Graptopetalum)、パキフィツム(学名:Pachyphytum 英名:Pachyphytum)、センペルビウム(学名:Sempervivum 英名:Sempervivum)などです。

挿し木で増やせるグループ

挿し木で増える多肉植物は、カランコエ(学名:Kalanchoe 英名:Kalanchoe)、セダム(学名:Sedum 英名:Sedum)、コチレドン(学名:Cotyledon 英名:Cotyledon)、アエオニウム(学名:Aeonium 英名:Aeonium)などです。

多肉の生長期にあわせて増やす

たくさん並んだ多肉植物

多肉植物の生長周期は種類によって違います。多肉植物を増やすには、品種にあわせた時期に株分けや葉挿し、挿し木をすることが必要です。

多肉植物の生長サイクル

多肉植物の生長サイクルは、大きく分けると生長期・半休眠期・休眠期の3つです。このサイクルは品種によって異なります。また、半休眠期がない品種もあります。

品種の生長サイクルと増やすのに適した時期を、事前によく確認しておきましょう。

夏型

夏型の多肉植物の生長期は、4~10月の気温が高い時期に生長期を迎えます。冬になると休眠期に入り生長が鈍くなるのが特徴です。代表的な品種はアガベです。

夏型の品種を増やすのに適しているのは夏です。ただし、真夏は水やりのタイミングが難しいため、初心者は避けた方がよいでしょう。

冬型

冬型の多肉植物は、気温が5~20℃ほどの9~6月が生長期で、5月が休眠期です。暑さに弱いために、気温が高い時期は生育が鈍る半休眠期になります。

冬型の多肉植物を増やすのに適した時期は、気温が低く寒すぎない11月頃です。代表的な品種はエケベリアやグラプトペタルムです。

春秋型

春秋型は、3~5月の春と9~11月の秋に生長期がある品種です。夏は半休眠期で、冬は休眠期にあたります。代表的な品種は、セダムやエケベリアです。

春秋型の多肉植物を増やすのに適しているのは、春は4月頃・秋は9月頃です。室内で増やす場合は、置き場所を日陰や日向に移動するなどして温度調整できます。

多肉植物を失敗なく増やすには

根が見えている多肉植物

ここでは、多肉植物を失敗なく増やすポイントを解説します。

発根を確認してから水やりする

葉挿しや挿し木では、発根をしっかり確認してから水やりするのがポイントです。発根していないのに水をやると、水分過多で根腐れを起こしやすいためです。

根腐れとは、根が腐って養分や水が吸収できなくなり、やがて枯れてしまう病気です。

断面をしっかりと乾燥させる

根や切り口の断面は、一度しっかりと乾燥させます。湿った状態にしていると、雑菌が入り病気になりやすいです。

先述のとおり、挿し木の場合は切り口を乾燥させてから乾いた土に挿すことが、失敗しないポイントです。

新しい土を用意する

古い土は病原菌や害虫が潜んでいる場合があります。また、団粒構造がなくなり、通気性が悪くなっていることもよくあります。

いずれも根腐れの原因になるので、ホームセンターなどで腐葉土を新しく購入しましょう。

増やした多肉植物を使った寄せ植えが楽しい

多肉植物の寄せ植え

多肉植物のポピュラーな楽しみ方が、さまざまな多肉植物を寄せ植えすることです。色や形の違う多肉植物を上手に組み合わせて同じ鉢に植えると、互いに引き立て合って面白味が出ます。

ただし、先に紹介したように、多肉植物の生長サイクルはバラバラです。違うタイプの品種を混在させてしまうと、水やりや日当たりの調整ができません。夏型・冬型・春秋型のいずれかのタイプに揃えて寄せ植えを楽しみましょう。

まとめ

多肉植物はインパクトのある色や肉厚の葉が魅力の植物です。丈夫な多肉植物はポイントを守ることで間をかけずに育てられ、さらに、株分け・葉挿し・挿し木で増やしていけます。

腐葉土・剪定ハサミ・おしゃれな鉢などを準備して、上手に多肉植物を増やしていきましょう。

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