日傘のスキをなくしたら妖怪っぽくなった話
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小さな白い花をたくさん咲かせるカスミソウ(かすみ草)は、その清楚な姿と、他の花と組み合わせたときの相性のよさから、ブーケ(花束)やフラワーアレンジメントで定番となっています。
ここでは、そんなカスミソウを自分で栽培する方法を紹介します。育てる際の日当たりや、水やり、カスミソウの増やし方や気をつけたい病気や害虫まで、詳しく解説していきますよ。
カスミソウは、コーカサス地方やイラン北部、ロシア、ウクライナなどの高緯度地方が原産のナデシコ科の植物です。小さく可憐な花は、どんな花とも相性がよく、花束には欠かせない存在です。ドライフラワーにされることも多く、リースにもよく使われます。
カスミソウの原種の数は125種類もあり、一年草タイプと、主に切り花で使用される宿根草(多年草)タイプがあります。花の色や形も様々で、白いものやピンクのもの、一重先のものや八重咲のものなどがあります。
カスミソウは明るく涼しい日陰を好みます。湿度が高く暑い場所が苦手なので、梅雨の時期や夏場は管理に気をつけ、野外には出さないようにしましょう。
暑い場所は苦手ですが、カスミソウの開花には日の光が必要です。カスミソウは長日植物の一種で、日の光に当たる時間が短くなると花が咲かなくなってしまいます。カスミソウの花を咲かせるには、1日12時間以上日の光を浴びさせましょう。
こうした生育条件のため、本州で育てる場合は、基本的に鉢植えをおすすめします。高原や北海道などの涼しい地域は、地植えでもよいでしょう。寒さには強いため、防寒対策も必要ありません。
カスミソウは湿気が苦手なので、乾かし気味に育てます。夏場は、鉢植えの場合は月に数回、土が完全に乾いてから水をあげましょう。
冬場の水やりも夏場と同じで、乾かし気味に管理し、鉢植えの水やりは月数回にしましょう。
なお、地植えの場合は1年を通して水やりは必要ありません。
カスミソウを育てるのには、乾燥した状態を保つ必要があります。そのため、土も水はけのよいものがよいでしょう。市販の土で育てる場合は、花や野菜用の土が適しています。
カスミソウは痩せた土のほうが育てるのに適しているため、肥料はほとんど必要ありません。
ただ、鉢植えの場合、春の開花前に液体肥料を与えると花の成長がよくなります。また秋の休眠前にも液体肥料を与えると、越冬の前の準備になります。
カスミソウは春か秋に種を植えます。春まきの場合は2~3月に、気温が20度くらいになったら行いましょう。秋まきは、9~10月頃に行います。
鉢やプランターにバーミキュライトを入れ、種を4~5粒程度、重ならないようにしながら、3センチほど間をあけてまきます。種はとても小さいので注意が必要です。
種が隠れる程度に軽く覆土し、一週間ほどで発芽したら、よく育っている芽を残して間引きましょう。
カスミソウの増やし方には、種まきと挿し木があります。
挿し木とは、株や葉の一部を切り取り発根させて増やす方法です。観葉植物やハーブ、多肉植物など、種から育てることが難しい植物でよく用いられます。
多年草の宿根カスミソウで挿し木を行う場合は、4~5月、もしくは、9~10月頃に太めの枝を5センチほどの長さで切り取って、バーミキュライトを入れた鉢に挿します。
枝から新芽が出てくるまでは、明るい日陰に置き、新芽が6枚ほど出てきたら新しい鉢に植え替えましょう。
カスミソウのかかりやすい病気は立枯病です。立枯病は葉や茎に斑点ができ、枯れてしまう病気です。
梅雨から夏にかけて株が高温多湿の状態になるとかかりやすいので、予防のため、鉢は乾燥した涼しい場所に置きましょう。
カスミソウにつきやすい害虫はアブラムシやハダニです。
アブラムシは5月〜9月頃に発生しやすい害虫です。植物の栄養を吸い取ってしまうため、見つけたら殺虫剤で駆除します。
ハダニは高温で乾燥した状態の植物につきやすい虫です。梅雨明けから9月頃に発生しやすく、水に弱いので、ハダニを見つけたら霧吹きで散水すると駆除できます。