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彼岸花で知られるリコリスの花|育て方・増やし方から品種・特徴まで解説

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カインズ How to 園芸編

カインズ How to 園芸編

カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」の園芸関連のコンテンツを文字起こししています。

お彼岸の時期に見られる彼岸花は、リコリスという花の仲間です。リコリスは花びらのカーブが美しく、鮮やかな色あいが特徴的な花です。ここでは、リコリスの花を育てたい人に向け、リコリスの特徴や育て方を紹介します。

花言葉や、リコリスというお菓子などの豆知識、分球による増やし方なども紹介するため、参考にしてください。

リコリスの花の基礎知識

白背景のリコリスの花

リコリス(学名:Lycoris Radiata 英名:Spider lily)には多くの品種があります。なかでも有名な花は、彼岸花です。彼岸花は、お彼岸が見頃であることにちなんで名付けられました。

彼岸花は曼殊沙華とも呼ばれます。また、死人花、地獄花など、恐ろしくもユニークな別名もあります。

日本や東南アジア原産

リコリスは中国や日本で見られる球根植物で、10~20種の原種が確認されています。野山に自生し、園芸用に品種改良されたものもあります。

人が管理しない環境でも育つリコリスは、園芸に不慣れな人でもたやすく栽培可能です。

葉よりも先に花が咲く

多くの植物は葉を茂らせ、つぼみをつけ、最後に花を咲かせます。一方、リコリスは花を咲かせたあとに葉を生やす珍しい植物です。

リコリスの葉は細くツヤがあり、品種により葉を生やす時期は異なります。

有毒種がある

リコリスは花や葉、球根など、株全体にアルカロイド系の毒を含みます。毒を摂取すると嘔吐や頭痛などの中毒症状を引き起こし、死に至るケースもあり危険です。身近に咲く彼岸花にも毒があります。

リコリスにまつわる雑学

悩む女性

北欧名物のリコリスというお菓子にまつわる豆知識や、花言葉について解説します。

お菓子のリコリスとは別物

お菓子のリコリスの原料には、スペインカンゾウ(licorice)という別の植物が使われます。読み方が同じであるため、リコリスの花がお菓子に使われていると間違う人は少なくありません。

リコリスの花には毒があるため、食品としての加工は不向きです。

花言葉

リコリスには、華やかな見た目に由来するエネルギッシュな花言葉があります。「情熱」「独立」「陽気」などです。

一方、リコリスの一種である彼岸花には、陰鬱な別名があります。花言葉にも「悲しい思い出」「あきらめ」などがあります。

リコリスの花の特徴

8月のカレンダーとひまわり

リコリスの花は、大きく2つのタイプにわかれます。開花のピークや外観について紹介します。

開花のピーク

リコリスの開花期は、8~10月です。一つの品種の開花期はわずかですが、開花期がずれる品種を複数植えると、数カ月にわたり花を楽しめます。

花が終わると葉が生え、光合成により球根にたっぷり栄養を蓄えます。

花の外観

リコリスはオレンジ、赤、白、ピンク、黄、クリームなどの花を咲かせます。花は、ユリのような形状と、彼岸花のような形状の2種類にわかれます。

ユリに似た品種は「スクアミゲラ」と呼ばれ、大きなラッパ型の花が特徴です。一方、彼岸花に似た品種は「ラジアータ」と呼ばれ、細い花びらが上方にカールしています。

華麗なリコリスの種類

白と赤の華やかな彼岸花

人気のある華やかなリコリスについて、花の色や形状などにふれつつ特徴を紹介します。

彼岸花

彼岸花

彼岸花は、道端や寺や田畑の脇で見られる日本原産の品種です。9月中旬から開花し、茎の先端に赤い花を咲かせます。花の色は赤が一般的ですが、白い花をつけるものもあります。

キツネノカミソリ

キツネノカミソリ

彼岸花と同じく、キツネノカミソリも日本原産です。開花時期は7月の中旬から下旬で、斜め上の方向を向いて咲きます。花の色はオレンジ色で、ユリに似た花をつけます。

シロバナマンジュシャゲ

シロバナマンジュシャゲ

名前のように白い花びらをつけるため、白彼岸花とも呼ばれます。シロバナマンジュシャゲの変種は豊富です。

花の形は彼岸花に似ていますが、花の色は白や薄桃、クリーム色などがあります。葉の色にもバリエーションがあります。

ナツズイセン

ナツズイセン

ユリに似た花の形のリコリスで、開花期は8~9月です。花の色は薄桃色で、花びらの先にいくほど青味を帯びます。「ナツズイセン」という名前ながら、スイセンの仲間ではありません。

リコリスを植える場所

日当たりのよい場所に咲くリコリスの花

リコリスは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。日によくあてると茎がたくましく育ち、花のつきもよくなります。球根が好む環境は、やや湿り気味の土壌です。

買ってきた球根は、乾く前に速やかに植えましょう。なお、リコリスは地植えでも鉢植えでも育ちます。

リコリスの日々の世話

花の種を植える

リコリスの栽培方法について、日常的な世話から、支柱立てのような特別な管理まで解説します。

球根の植え付け

球根の植え付けは、6月中旬〜8月中旬が適期です。リコリスは、根を地面の奥深くまで伸ばす傾向があります。地植えならば土を深い部分まで耕し、5~10cmの深さに球根を埋めます。

鉢植えならば深さがある容器を選び、根が伸びるスペースを確保すべく表面から2~3cmほどの位置に球根を埋めてください。

複数の球根を埋めておくと、開花期には非常ににぎわいます。球根2つ分ほどの隙間をあけ植え付けましょう。球根には栄養が豊富に含まれるため、植え付け時の肥料は不要です。

水やり

地植えでは日常的な水やりは不要ですが、植え付け直後にはたっぷりと水を足します。日差しが照り付ける真夏も、状況を見て水を与えてください。

暑い時間帯に水やりをすると、球根が蒸されてしまいます。涼しい朝晩に水やりをしましょう。

鉢植えは、土が乾いたタイミングで水やりをします。土を水浸しにすると球根が腐ってしまうため気をつけてください。

支柱立て

リコリスの茎は細く繊細です。風雨による被害を防ぐため支柱を立てましょう。支柱立ての適期は、茎の成長が止まったタイミングです。

数本の茎をリングでまとめ、支柱に固定してください。

花がらつみ

花がらつみとは、咲き終えてしぼんだ花を剪定する作業です。花のすぐ下で切り取りましょう。花がらつみをすると、球根に蓄える栄養分が増えます。

花がらを放置すると、伸びてきた葉の邪魔になったり、風通しの悪さから病気になったりする懸念があります。

追肥

開花後の球根は、栄養分を花に吸い取られているため栄養不足です。開花後には、球根を育てるために追肥をしましょう。追肥に適した肥料は、速効性の化成肥料です。

特に、リン酸やカリウムの割合が高い肥料を選ぶと、根や球根の発育に効果的です。

霜と寒さ対策

暖かい場所を好む品種は、冬の寒さと霜への対策が必要です。凍結しないように、鉢を地面から引き上げたり、株元をカバーしたりします。

積雪地帯では、葉に積もった雪を取り除きます。

リコリスの増やし方

土に種を植える

リコリスは分球で増えます。地植え鉢植えを問わず、リコリスの球根は数年ほど埋めたままでも問題ありません。

大きく育った球根は簡単に分球できるため、4~5年に一度掘り出し、分割して植え直しましょう。リコリスの休眠中である夏が分球の適期です。

リコリスが被害を受けやすい病気と害虫

ナメクジ

リコリスは病気にかかりにくい植物です。水はけが悪いと軟腐病にかかる可能性があるため、気候に応じ、水やりのタイミングを加減しましょう。軟腐病の部分は、抜き取り処分してください。

毒があるリコリスには、動物や害虫が寄りにくい傾向です。まれに、ナメクジがつぼみを食べ散らかすため、見つけしだい駆除します。

まとめ

彼岸花で有名なリコリスは、園芸初心者でも栽培しやすい花です。株全体に含まれる毒と、水やりの頻度に注意し育てましょう。複数株まとめて植えると、開花期には華やかな景色を楽しめます。

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