料理研究家・リュウジの簡単やばうまレシピ「キノコ柚子胡椒バターパスタ」
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毎年、秋になると世間をざわつかせるスズメバチ。
巨大なスズメバチの巣を悪戦苦闘しながら駆除するTV番組の影響か、スズメバチの活動時期が秋だと思っている人も多いようですが、それは大きな間違い。越冬期間を除いた4月から11月まで、春・夏・秋はずっとスズメバチの活動期間です。
合わせて覚えておいてほしいのは、スズメバチは春から秋までずっと同じ行動パターンなわけではなく、時期によって活動内容や対処方法が変わるということ。
今回は、4月の活動開始から越冬に入る11月までの、季節に合った「スズメバチへの対処方法」をお伝えします。
画像提供:アース製薬
スズメバチの活動がスタートする春。4月に活動を始めた女王バチが単独で営巣活動を行うこの時期は「営巣予防期」といわれ、スズメバチが巣を作り始める前に巣作りをさせないのがもっとも有効です。
営巣阻止効果のあるエアゾール剤を、ハチが巣を作りやすいところに、あらかじめ塗布しておきます。
画像提供:アース製薬
上図のとおり、ハチが巣作りする場所には傾向があり、毎年同じ場所に巣を作るという習性もあります。その場所に先回りして、ハチが嫌がる成分を塗布しておくことで、巣作りを事前に防ぎます。
巣を作る場所を探して飛び回る女王バチを捕獲します。巣作りされやすそうな場所にエアゾール剤を塗布したうえで、近くに捕獲器を置いておけば、その効果もより高まります。
巣を作る場所を探して飛び回る女王バチを、エアゾール剤で直接攻撃します。ほかの2つの方法に比べて危険度は高まりますが、この時期は働きバチがいないため集団のハチに襲われるリスクがないので、見つけたら直接駆除してしまいましょう。
画像提供:アース製薬
「共同営巣期」といわれるこの時期。すでに巣ができあがったあとの対処になるので、選択肢は巣やハチを直接攻撃するか、専用のワナをしかけて駆除するかの2択です。
働きバチも誕生し始めますが、6月のうちはまだ多くが幼虫。7月に入ると、成長した働きバチが増えて活動量も攻撃力もアップしてしまうので、巣を見つけるか飛び回るスズメバチを発見したら、なるべく早く対処しましょう。
飛び回るスズメバチに狙いを定めてエアゾール剤を命中させるか、巣ごと撃滅できるエアゾール剤を巣に直接かけます。この時期はまだ巣が小さく、働きバチの数も少ないので、巣を見つけたら装備を整えたうえで直接駆除することもできます。
巣にそこまで接近せずに、スズメバチを一斉に駆除できます。巣の場所がハッキリわかっている場合は、巣から10mくらいの場所に設置。巣の場所がわからない場合は、飛んでいるスズメバチをよく見かける場所に設置しましょう。
画像提供:アース製薬
8月以降は「ハチの巣最盛期」。働きバチのほとんどが成長し、多いときは1つの巣に100匹以上が暮らしています。次期女王とオスが羽化をむかえ、攻撃力も高くなり、もっとも危険な時期といえるでしょう。上図では、10月までを赤枠で囲っていますが、地域や気候によっては11月末まで注意が必要です。
10月を過ぎると、女王バチは巣から出て朽木の中で越冬するため、巣は空き家になります。比較的遅い時期に巣を発見した場合や、被害を受ける可能性が低い場所に巣がある場合は、無理してすぐに行動せず、11月を過ぎてから来年のために駆除しておくというのも選択肢のひとつです。
飛び回るスズメバチに狙いを定めてエアゾール剤を命中させるか、巣ごと撃滅できるエアゾール剤を巣に直接かけます。ただし巣を直接攻撃する場合、エアゾール剤で駆除できるのは25cmの巣が限界。明らかに大きな巣を見つけたら、役所か専門の業者に急いで連絡しましょう。
巣にそこまで接近せずに、スズメバチを一斉に駆除できます。巣の場所がハッキリわかっている場合は、巣から10mくらいの場所に設置。巣の場所がわからない場合は、飛んでいるスズメバチをよく見かける場所に設置しましょう。6〜7月より確実に巣が大きくなっているので、巣に近づく際はエアゾール剤も持っておくなど、細心の注意を払いましょう。