「虫コナーズ」へ禁断の質問。効果を実感できない問題をKINCHOに聞いてみた
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折りたたみができる棚受けとして人気のタッチポン
「昔、柱に子どもの身長を刻んだように、DIYの棚を見ては“娘が小さい頃に作ったな”とか“あの頃はこんな使い方をしていたな”とか思い出すはず」
株式会社田邊金属工業所取締役の田邊浩史さんは、DIYの“作る”だけにとどまらないポテンシャルに未来の可能性を感じている。
2020年に始まった新型コロナウイルスの流行でステイホームが叫ばれるなか、趣味としてのDIYに大きな注目が集まった。また、必要に迫られてDIYを始めた人も多い。テレワークが推進された結果、限られたスペースをいかに有効活用するか?という問いが多くの人の関心事になったからだ。
大阪市にある田邊金属工業所のブランド「TANNER」の棚受けは“じゃませんシリーズ“と銘打たれている通り、必要なときだけ出して開くことができる折りたたみ式で人気を博している。
テーブルが折りたたみ式になれば、仕事をしないときはたたんでスッキリするし、子ども部屋に取り付ければ読書のときだけ開けるという使い方が可能。まさにスペースを有効活用したい!と考えている人にぴったりなアイテムなのだ。
現代のニーズに合致したブランド「TANNER」の商品開発秘話をはじめとしたエピソード、そしてDIYが秘めている無限の可能性について、TANNERの総括も担当する田邊さんに聞いた。そこには「DIYとは思い出作りであり、人生を豊かにするもの」という信念があった。
田邊金属工業所の玄関。DIY・収納シリーズのほか、南京錠などの防犯アイテムも手がける
「TANNERの中でも、特にワンタッチで手軽に開閉ができる“タッチポン”という商品が好評をいただいています。金具を用意して、取り付け位置を決めたら金具を壁面に取り付けます。その後、棚板を金具に付けたら完成です。折りたためる金具はわずか14mmですので、たたんだ後は邪魔になりません」
こう商品を解説してくれた田邊さん。限られたスペースで力を発揮する、タッチポンの優れた機能性に自信をのぞかせる。
さらに、購入者の実際の使い方を見て、タッチポンが進化するアイデアを思いついたという。それが耐荷重100kgの折りたたみ式棚受け“ジャンボ”だ。
「タッチポンを購入した方が大きな棚板を付けて、折りたたみテーブルを作っていたのを見かけたんです。耐荷重は40kgなので売り手としては不安になる使い方でしたが、大きなテーブルをたたみたいというニーズを察知しました。
そうして耐荷重100kgの“ジャンボ”を開発。大きいし値段もそれなりにするので、数は出ないだろうと思っていたのですが、予想を超えるヒット商品となりました」
タッチポンやジャンボのような金属製パーツとは異なり、木材となじむ優しい色使いの「Bracket&Hook」シリーズもリリース。こちらは機能だけではなく高いデザイン性で、DIYの中上級者に人気なのだそう。折りたたみ式棚受けは、多くのDIY愛好者たちに親しまれている。
ターゲットの志向に合わせて、次々と魅力的なアイテムを世に出す田邊金属工業所。実は元々、洋灯ランプを作る会社だった。