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古い土がふっかふかによみがえる! 花ごころの「失敗しない、失敗させない」土づくりとは

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向 真樹

向 真樹

株式会社花ごころ研究開発部マネージャー。関西医科大学での生物物理学の研究を経て、2013年から立命館大学で微生物学の研究を始める。土壌微生物環境を整えることによる土壌浄化と農地土壌改良を中心にエネルギー、水浄化の研究を行った。花ごころにて培養土、肥料の開発を担当。

古い土もリサイクル材でふっかふかに

たくさん花を咲かせて用が済んだ土を皆さんはどうしているだろうか。「捨てているよ」という人も多いに違いない。ところが、瓶や缶がリサイクルできるように、土もリサイクル材を使って再利用することができるのだ。

「古い土を劇的に再生させる!」と家庭菜園をしている人たちの間で評判なのが、愛知県は名古屋市に本社がある株式会社花ごころの「ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材」だ。同社研究開発部の向真樹さんにその特長を聞いた。

「この商品は苦土石灰、牛糞堆肥、木炭の3つの配合素材でできていて、古い土が本当にふかふかな状態によみがえります。使い方はとても簡単で、一度使った土に混ぜるだけなので手間がかからないのも人気の理由ですね」

古くなった土と再生材の利用割合のベストは4:1。古い土を乾かし、枯れてしまった植物やゴミを取り除いた後で再生材を混ぜ合わせるだけでよい。土を柔らかくし、排水性もよくしてくれるこのアイテム、商品名が前面に出たパッケージなのが潔い。イメージが先行するパッケージが多いなか、機能を重視し言葉の力だけでガーデナーの目を引き、実際にリピートされてきた。

他メーカーの担当者も太鼓判を押すクオリティ

花ごころ 本社外観

愛知県名古屋市にある株式会社花ごころの本社

「ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材」がリリースされたのは2004年のこと。以後、ロングセラーを記録している。開発には実に5年がかかったという。

「土を再生する資材は唯一の正解、というものがありません。各社が自分たちの仮説に基づいた実験、検証を繰り返して商品化しています。私たちも例外ではありません。色々な商品を試し、一番いいものを作るように研究を重ねました。堆肥や他の土壌改良剤の割合、肥料濃度、石灰の濃度、そして古い土に混ぜる割合といった具合に無限とも思える組み合わせを俎上に、様々な視点で研究開発しています」

結果、開発の着手から5年がかかったが、リピーター率の高い商品に仕上げることができた。もちろん、リリース後にも手は加えているという。

「発売後、よりふかふかにする素材やミネラルを足す素材を追加することで、見えないところで確実にパワーアップしています。現在は販売数量でも上位の商品であり、花ごころを支えてくれる柱の1つになっています。実は用土メーカーの担当者が『自社以外の再生材を買うなら?』と質問されたとき、この商品を挙げる方が多かったという話も耳にしたことがあります」

食用油の製造後に出るかすが実はお宝だった

花ごころショールーム

様々な製品が多くのガーデナーに愛用されている

株式会社花ごころの前身は製油所だった。1951年、名古屋市に合資会社小塚製油所が設立。現会長である創業者は当時、食用油の製造をしていたのだが、なたね油を一斗缶に入れてリヤカーを引いて販売していたところ、主婦達から「絞った油かすをもらえませんか。植物を育てるのにとてもいいので」と声をかけられたという。

その言葉がヒントとなり、小塚製油所にとって製造後に生じる油かすは食用油と並ぶ二大商材となった。固形の油かすの評判は口コミで広がり、いつしか食用油よりも大きな商材に。1974年にはその油かすを「花ごころ」と名付け、商標登録して改めて販売。それが爆発的ヒットにつながったという。

1976年には、培養土花ちゃんの商標登録も行い、これが主力商品になっていく。当時はまだ「土はタダ、なぜ買わなければならないのか?」という時代。ガーデニングブームを経て「植物栽培の基本は土づくり」という認識が広がって、初めて売れるようになったという。なお、「花ちゃん培養土」のコンセプトは「失敗しない。失敗させない。」というもの。この考えは、花ちゃん培養土に限らず、花ごころの全ての商品に貫かれている。

底知れぬ可能性を秘めたフルボ酸

現在、花ごころのイチオシアイテムは「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」。フルボ酸というのは聞き慣れず、難しい印象を持ってしまうが、底知れぬ可能性を秘めたものだと向さんは話す。

「簡単にフルボ酸を表現すると、“森の土に入っている、いいことをしてくれる成分”です。腐植と呼ばれる土壌中の有機物の一種なんですけどね。もたらす効果は、肥料の効果を上げ、土を良くし、ミネラル分を植物の根まで届け、根張りがよくなり……とキリがないほどいい作用を植物にもたらしてくれるのです。使い方は簡単で、規定通りに薄めてかけるだけ。液肥と同じです」

「グリーンそだち IBのチカラ」も花ごころの「失敗しない。失敗させない。」という考えを体現してくれるアイテムだ。

「こちらのIB肥料は“白粒の王様”とも言われていて、花や野菜、観葉植物など多様な植物に安心して使っていただけます。屋内外問わず、嫌な臭いもなく、植物を選ばず、安定していて、そして失敗しない。誰でも使いやすいことが大切なのだという原点を教えてくれる商品だと思います」

ガーデニングの楽しさを創造する企業へ

「失敗しない。失敗させない。」商品は一体どう生まれるのだろうか。

「開発の発端はお客様の声と担当からは聞きます。ユーザーやお店の方など使用する現場の方は土や肥料に思いを持っています。『こういったものが欲しい!』という直接的なものから、『不具合を直して欲しい!』というクレームとしていただく大切なご意見もあります。それを社内へ持ち込み、その中からアイディアの練り上げをしていきます」

練り上げたアイディアは技術・製造・営業などの部署から商品作りの担当が集められたミーティングでさらに練られ、それぞれの各部署と連携して作り上げていく。商品作りミーティングが盛り上がる商品は、発売後も好調な傾向があるそうだ。最後に今後の展望を聞いた。

「様々な問題が世界を不安に包む中、ガーデニングは手軽に楽しめる、心を癒やしてくれる文化です。たくさんの方に、癒やしを感じていただきたいと思うのと同時に、私たちを癒やしてくれる自然を大切にしていきたいとも花ごころは考えています。これらを両立するため現在、環境負荷を減らした商品作りを進めているところです。これからも環境やエシカルに配慮しながら、園芸の楽しさを創造する企業を社として目指していくと聞いていますし、私もその一端を担いたいと思います」

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