布団の正しい干し方とは? 季節ごとの適切な干し時間や回数、ダニ・カビ・花粉対策について解説
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赤、ピンク、オレンジ色の丸い花を咲かせるハナキリンですが、太い棘(とげ)がびっしりとついた先に葉と花があり、とても個性的な見た目をした多肉植物です。花びらのように見える部分は苞(ほう)と呼ばれる葉の一部で、本当の花は中心の部分だけです。
では、ハナキリンの育て方について解説していきます。
ハナキリンは気温が10℃以上あれば冬でも成長し、花を咲かせます。夏の直射日光にも耐え、多少水やりを忘れても枯れることはありません。しかし、寒さには弱いため冬は室内に移動させて育てます。一定の気温を保てば通年花を咲かせることができます。
春から秋にかけての気温が高い成長期は、水を良く吸います。土が乾いていたら水をたっぷりと与えるようにしましょう。夏場も土の表面が乾いたタイミングで水を与えるようにし、冬場は、1週間から10日に1回の頻度で水を与えます。
ハナキリンは肥料を与えすぎてしまうと花付きが悪くなりますが、生育期に緩効性タイプの化成肥料や液体肥料を与えると、花が咲きやすくなります。液体肥料を追肥として施す場合は5~9月の間に月に1回与えましょう。
ハナキリンは水はけの良い土が適しています。赤玉土6、腐葉土3、川砂1の割合で混ぜたものに植え付けを行うか、赤玉土の割合を少なくし、その分川砂の割合を多くした土を使用しましょう。
ハナキリンは挿し木で増やすことができます。まずは成長期の5~7月頃に枝の先端を5~8cmほど切り取り、切った部分から出る白い液をきれいに洗い流します。切り口が乾くまでは日陰で2~3日置いておき、乾いたら鹿沼土や赤玉土に挿しておくと、1~2カ月ほどで根が出てきます。鉢に植え替えるまでの期間は挿し木してから2カ月弱程です。
ハナキリンは太い棘がたくさんついているため、素手で触ると傷がつく可能性があります。小さい子どもがいる場合は触らないように置き場所を工夫するなど、注意が必要です。また、挿し木の際に株を切ると出てくる白い液は、直接皮膚で触るとかぶれることがあります。必ず園芸用手袋などをつけて作業するようにしましょう。
Q.ハナキリンの植え替えのタイミングは?
A.ハナキリンは成長して根が伸びると土が硬くなってきます。根詰まりなどを防ぐために、2年に1回のペースで植え替えを行うようにしましょう。植え替えは5~6月頃に行い、伸びすぎた茎や込みあっている枝などを切り戻し、一度土を落としてから一回り大きい鉢へ植え替えます。植え替え後は10日後くらいに緩効性肥料を置き肥すると、成長を促してくれます。作業時は棘に注意しながら行いましょう。
Q.ハナキリンのお手入れ方法について教えてください
A.花が咲き終わったらこまめに花柄を摘み取りましょう。伸びてきた茎や葉を切り取れば、風通しが良くなり、害虫予防にもつながります。また、茎が上へ伸びる性質があるため、成長期は伸びすぎた茎を切り戻すことで形を整えることができます。短く切りすぎたとしても成長期にはまたすぐに芽が出てくるでしょう。
Q.ハナキリンの花が咲きません。原因は何が考えられますか?
A.もし、花が咲かなくなってしまった場合は日当たりが悪いか、もしくは肥料の少なすぎ、与えすぎが考えられます。ハナキリンは日光には強い性質があるため、日当たりの良い場所へ移動したり、肥料はリン酸やカリウムが多く含まれた液体肥料を施すようにしましょう。
ハナキリンは温度を保てれば通年花を咲かせる人気の多肉植物です。水やりの手間も少ないため、初心者でも比較的簡単に育てることができます。棘のついた茎の先端部分にかわいらしい花を咲かせ、インテリアとしても楽しむことができます。ぜひ愛情を持ってハナキリンを育ててみてはいかがでしょうか。