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鹿児島県へ旅立つ同僚に、鹿児島剣を授けたい 〜鍛冶屋はじめました〜

クリエイター

岡田悠

岡田悠

会社員と作家。『0メートルの旅』(ダイヤモンド社)、『10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい』(河出書房新社)、『1歳の君とバナナへ』(小学館)が発売中。オモコロで記事を、デイリーポータルZでPodcast「旅のラジオ」を更新中。

「○○はじめました。」は、ずっとやってみたかったことや、ふと思いついたことをとにかくはじめちゃおう! という企画です。今回は、なにやら後輩に「あるもの」を贈りたいという作家・岡田 悠さんが登場。その贈りたいものとは……!? カインズに並ぶ無限の「はじまりの可能性たち」をご覧ください。

「○○はじめました。」のロゴ

会社の同僚が、鹿児島へ移住するらしい

彼女とは長らく一緒に働いてきた。素直で優しく、気配りができる彼女は、会社のみんなの人気者だった。

会社の人気者だった同僚Nさん

会社の人気者だった同僚Nさん

そんな彼女が単身、鹿児島に移住するという。

縁もゆかりもない地だという。知り合いもいないという。

大丈夫か?

鹿児島が素晴らしい場所なのは知っている。僕も旅行で何度も訪れた。桜島に指宿温泉、焼酎に滝。そしてご当地ヒーローの薩摩剣士隼人。どれも魅力的だ。本州最南端の地、佐多岬から見えた海は、穏やかで美しかった。

しかし、である。

同僚の彼女には、気弱なところがある。押しに負けがちなところがある。すぐに騙せそうな雰囲気がある。そういう部分も彼女が好かれてきた理由だが、やはり会社のみんなは不安だったのだ。

大丈夫か?

身寄りのない土地で、孤独にならないか。悪い人に連れて行かれないか。『ゴールデンカムイ』の鯉登少尉みたいな薩摩藩士に、「キエエエエエエッ」とか言われながら斬られないか。

彼女に武器を、授けたい。

僕たちはそう思った。これまでお世話になった感謝を込めて、鹿児島で強く生きていくための武器を、彼女に授けたい。伝説の武器 ー 「鹿児島剣」を。

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