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縄文時代の鍋料理が食べたくて、とりあえず土から鍋を作ることにした

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週末縄文人

週末縄文人

休日になると山へ繰り出すアラサーサラリーマン2人組。ライフワークとして、「既存の道具を一切使わず、自然にあるものだけでゼロから文明を築く」という挑戦をしている。これまできりもみ式火起こし、土器、釣竿、竪穴住居などを製作。スタートは縄文時代、目指すは江戸時代。YouTubeやTwitterでも活動中。

縄文時代の鍋が食べたい

僕たちは週末縄文人。「現代の道具を使わず、自然のものだけでゼロから文明を築く」というルールを自分たちに課しているため、鍋を食べるには、まず土鍋そのものを作らなければならない。それも、土からである。

なんとか土鍋を作れたとしても、具材集めも自分たちでしなければならない。そもそも冬の山に食べられるものなんてあるのだろうか?

味付けだって難しい。シンプルに塩でいくにしたって、それも自力で調達する必要がある。

ただ鍋を食べたいだけなのに、越えなければならない壁がめちゃくちゃ多いのだ。

しかし、そんな苦労の末にできる“縄文の鍋”は、さぞウマいはずである。

その究極の味が知りたい。そして、あわよくば日本人の鍋のルーツに迫りたい。

そんなこんなで、僕らは長い旅に出た。

土器になる土を集める

自家製のカゴを持って粘土を探す

自家製のカゴを持って粘土を探す

まずは土器を作るための粘土を探す。粘土になるのは、粒子が細かく、粘性の高い土だ。山や川岸の地層が露出しているところを歩き、手にとって調べながら歩く。また、竹は粘土質の土壌を好むという話を聞いたので、竹やぶも重点的に探した。

ようやくたどり着いた粘土スポット

ようやくたどり着いた粘土スポット

空いた時間を見つけては粘土を探すこと3ヶ月。山奥の集落に住む男性から、「昔この山の土で瓦を直した」という耳寄りな話を聞き、その場所へ向かった。すると、そこには黄土色の土が。手に取ると粘り気があり、押すとへこんだままの状態で固まった。これは間違いなく粘土だ!

地主さんの許可を得て、カゴ一杯に集めた。季節はもはや春になっていた。

岩石が何万年という時間をかけて風化し、粘土になる

岩石が何万年という時間をかけて風化し、粘土になる

それにしても、この時点でこんなに時間がかかるとは思わなかった。粘土はどこにでもあるものではないのだ。きっと縄文人は住む土地を探すときには、「粘土採掘場から徒歩○分」みたいな条件を重視していたのではないだろうか。

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