三角コーンの“中身”を改造して、やしろあずき先生に送りつけてみた
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遠い昔、便利なネット通販も大型家電店もカインズもなかった時代、ないものは自分たちで作るしかありませんでした。
ところが、何でも売っている便利な現代になっても、「ないものは作る」のDIY精神は健在です。買ったりプロに頼んだりしたほうが絶対に早いのに自分で作りたくなるのは、単純にDIYをすることが楽しいからかもしれません。
もしかして、大昔のわたしたちの祖先たちも、DIYを楽しんでいたのでは!?
そんな妄想を膨らませていたら、祖先たちがどんなDIYライフを送っていたのか知りたくなりました。縄文時代の話題はよく見かけるけれど、それより前の旧石器時代はどんな暮らしをしていたのかは、想像もつきません。
今回は、旧石器時代のDIYを知るために、北海道のオホーツク地方にある遠軽町埋蔵文化財センターを訪れました。
遠軽町には日本国内でも最大級といわれる後期旧石器時代(3万~1万年前)の遺跡が残されています。その中でも白滝遺跡群と呼ばれる場所では、大量の黒曜石の石器の遺跡が発見され、その一部が埋蔵文化財センターに展示されています。
2022年11月18日に、白滝遺跡群の石器類が国宝に指定されることが発表されました(※正式に国宝となるのは2023年の春です)。つまり、この展示室にある石器が全部、国宝になるわけです。
日本最古の国宝となった黒曜石の石器
国宝と自撮りもできちゃいます。
黒曜石が多すぎてテンションがおかしくなるので要注意です。
黒曜石は、旧石器時代の人や縄文時代の人が、槍の先や刃物として使っていたとされる、アレです。まずは縄文時代と後期旧石器時代は何が違うのか、学芸員の瀬下直人さんに教えてもらいました。
瀬下直人さん
遠軽町埋蔵文化財センター学芸員。1978年札幌市生まれ。札幌大学文化学部比較文化学科 (考古学専攻) 卒業後、現職。一年中、暇さえあれば山にいる。