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無人島で暮らしたい「さばいどる」かほなん。買った山で野営したり狩猟したり本気すぎる

クリエイター

さばいどる かほなん

さばいどる かほなん

本気で無人島生活を目指すアイドル。キャンプ、釣り、登山などの野遊びが好きな女子でなんでもやってみたい人。普段は東海地方でライブ活動をしている。

無人島で暮らしを夢見るガチすぎるアイドル

さばいどる かほなん

サバイバル×アイドル=さばいどる、と称して様々なアウトドア活動をするかほなん。配信しているYouTube「さばいどるチャンネル」は多くのキャンプ好きからも支持され登録者数は38万人を超える。(2021年6月時点)

そんな彼女の目標は、無人島を買って永住すること

目標の実現に本気で挑んでいるかほなんのアウトドア活動はガチそのもの。焚き火、野外調理、キャンプ、渓流釣りから、免許を取得しての狩猟、車中泊仕様のバンカスタムまで。さらには山を買って本格的なブッシュクラフトにも挑戦。すべては「無人島で暮らす」ためのスキルアップとして楽しんでいる。

2016年から「さばいどる」活動を始めた頃はアウトドア初心者だったかほなんも、いまではナイフと布だけで野営できるほどまでに上達。「さばいどる」を始めたきっかけや、夢の無人島暮らし、キャンプや登山について、今後の活動など話を聞いた。

「さばいどる」誕生の原点は、楽しいこと=キャンプ

アイドルとしてステージにも立つかほなん

アイドルとしてステージにも立つかほなん

──「さばいどる」を名乗るきっかけを教えてください。

かほなん 愛知県一宮市でご当地アイドルとして6年くらい活動していたんですが鳴かず飛ばずな感じで…。元々アウトドアが好きだったんで、アイドルとして生き残るためにサバイバルするアイドルをやってみようと始めたのがきっかけです。それが2016年ですね。

──元々アウトドアが好きということですが、どんな子供時代だったんですか?

かほなん みんなが人形遊びをしているときに、短パン小僧みたいにセミやカエルを採って育ちました。お父さんがアウトドア好きで、旅行といえばキャンプに連れて行ってもらっていました。子ども心に「楽しいこと=キャンプ」みたいに思ってました。近所に山がある環境で育ったので、登山もいっぱいしてましたね。

──さばいどるとして活動をはじめて、一番最初に行ったことはなんですか?

かほなん まずは初歩の初歩ということで、飯ごうでお米を炊きました。ですが、上手に炊けませんでしたね…。見事な失敗に終わり、パックのご飯を食べるっていうオチの動画になりました。今では無人島で暮らしたいって言ってますけど、あの頃は本当に何もできませんでした(笑)。

──一番最初に揃えた道具は何ですか?

かほなん 最初は飯ごうとサンシェードを買ってもらいました。次第に自分でYouTubeを撮るようになって、ホームセンターなどで漁るようになりました。今では45ℓのバックルコンテナが6個くらいの道具を持っています。無いものは山で調達するようにしているので、十分です(笑)。ホームセンターはキャンプ用品以外のモノが置いてあって便利です。

──上達していく中で、できるようになって嬉しかったことって何ですか?

かほなん 火起こしもそうなんですけど、ロープワークを覚えて世界が広がりました。もやい結びと、自在結びと、トラッカーズヒッチと、巻き結びぐらいを修得しておけば、ロープで何でもできるんですよね。ロープと布だけで野営したり、ナイフ一本でブッシュクラフトしたり、楽しさ倍増です。

無人島を手に入れて永住したい

釣った魚もそのまま調理

釣った魚もそのまま調理

──無人島に移住して生活することを目標にしているって本気ですか?

かほなん もちろん本気ですよ! はじめは冗談半分で無人島生活ができるようになるスキルを貯めようっていう、動画のコンセプトとして言っていたんです。それが、だんだんアウトドアにのめり込むようになって、本当に無人島欲しいなと思うようになってしまい…。大人のお兄さんが、戸建て住宅が欲しいのと同じ感覚で『あぁ無人島ほしいな』って思っています。

──無人島のどこに魅力を感じたんですか?

かほなん 海があって、山があって、自由に遊べる場所ってロマンがあるじゃないですか。某テレビ番組のシーンの『とったど~!』みたいな場面って憧れます。無人島にも理想があって、ひょっこりひょうたん島みたいな小さな島じゃなく、ちゃんと1周まわるのに1・2時間かかって山も川もある無人島です。

──無人島で生活するのにまだスキルは足りてないですか?

かほなん 2・3日だったら生き残れるとは思います。けれど、永住することが目標なので、ぜんぜん足りてないですね。まだ小屋を建てられないですし、食料が調達できるか、モノが作れるのか、狩猟ができるのかとか、不安だらけです。

山を購入してブッシュクラフトを楽しむ

テーブルや椅子を作る様子

ナイフを巧みに使いテーブルや椅子を作るのもお手のもの

──無人島はまだ買ってないけど、山を買ったというのは本当ですか?

かほなん 本当ですよ。一昨年の12月に山を買いました。あと去年の夏くらいから、レンタルしてる山もあるんで、自由に遊べる山を2つ所有しています。

──購入した山ではもの足りなくなって、山をさらにレンタルしたんですか?

かほなん 岐阜県の林業屋さんが森林レンタルを始めたいとのことで、アドバイザーとして参加したのですが、実際に使いたくて私も貸していただいています(笑)。購入した山の方は標高1,000m以上にあるんです。2箇所の山を行き来していると、自生しているもの、住んでいる動物、木・草など、まったく違うので、いろんな場所でキャンプしたい私としては良かったです。

──山ではどんな活動をされてるんですか?

かほなん 購入した山では主にキャンプをしています。何をやっても自由なので、ブッシュクラフトを取り入れたようなキャンプとか、山菜を摘んで、それを食べたりとか、自給自足的なものとか、ちょっと原始的でワイルドなキャンプを楽しむのがメインです。通常のキャンプ場だと枝を拾うことがダメだったり、水道やゴミ捨て場など環境が整いすぎてたりしますけど、何にも整っていないのが魅力です。チェーンソーの扱い方は、実際に木を切ってみて覚えました。

──レンタルした山ではどういった活動をしていますか?

かほなん 標高があまり高くないので、重機を運んでシェルターを作ったりしています。大掛かりな事はレンタルした山で行っていますね。

飯ごうさえあれば、なんでも作れる

ワイルドに肉を調理

モンスター○ンターさながらにワイルドに肉を調理

──キャンプする中で一番得意な料理といったら何ですか?

かほなん 得意料理は…肉を焼く(笑)。豪快でワイルドな料理が好きなんですよ。1kgぐらいの塊肉や丸鶏を料理したりとか、おうちじゃできない料理をよく作ります。それと、私は飯ごう研究家なので、飯ごうさえあれば割とどんな料理でも作れるように鍛えてきたところです。

──飯ごうで、そんなにいろいろ作れるんですか?

かほなん 飯ごうは便利ですよ! 例えば、ご飯を焚火にかけて炊きながら、カレーを上に重ね合わせて同時に作るとか。ほかにも蒸し器にしたり、焼き物、煮物、揚げ物など、なんでも作れます。調理器具だとメスティンが有名ですけど、飯ごうだからできるレシピもあります。8月26日に出版される飯ごうのレシピ本には、60品以上載ってます。

──飯ごう調理の他にも、狩猟して食べたりするそうですね。

かほなん 私は無人島生活が目標にあって、魚も釣るし、野菜も育てます。だったら狩猟もしなければ、ということで2年前に狩猟の免許を取りました。まだまだ勉強中です。

──これまでに狩猟した動物を教えてください。

かほなん テンっていう猫ぐらいの小動物を獲りました。そのまま山でさばいて、足がはやそうなレバーと心臓を食べたんですけど、鶏レバーと鶏ハツそっくりな見た目と味でしたね。苦さとかはありますけど、ジビエ特有の臭みはなくて、普通に美味しかったです。

テンをさばき、ハツとレバーを焼いた様子

捕まえたテンをさばき、ハツとレバーを焼いた様子

──「これはできない」ってことはないんですか? 虫を食べるとか。

かほなん これまで食べる機会が無かったですけど、虫は食べられると思います。以前にマムシは食べましたね。そういう意味では、できない・やりたくないことは無いですね。

──何がそうポジティブにさせるんでしょうか?

かほなん 好奇心一択ですね。ワクワクに吸い寄せられるままに行動しているので、なんでも興味を持って取り組むようにしています。無理とは言わず、とりあえずやってみようみたいな(笑)。

車中泊で全国制覇の旅に挑戦

ハイゼットカーゴをカスタム

購入したハイゼットカーゴをカスタムするかほなん

──次に何か計画していることはありますか?

かほなん 今年の夏から日本全国47都道府県を制覇する旅を計画しています。私は旅行好きですけど、まだまだ知らないところが多くて。全国の良いところを探す旅みたいなことをしながら、それをYouTubeで公開して、みんなで共有したいと思っています。

──全国を旅して、具体的に何をやるんですか?

かほなん 今やっている活動の海釣り、渓流釣り、キャンプ、登山は全国どこでもできるって気づいたんです。いつもと違う場所にいったら、釣れる魚が変わったり、登った山の景色が違ったりとか、面白い発見があると思います。なので、私が楽しいと感じているアウトドアを全国でやってみたいですね。今からワクワクがとまらなくなってます(笑)。

──移動手段はどうするんですか?

かほなん この企画のために軽バンを購入しました。旅に向けて車中泊ができるようにカスタムをしているところです。キャンプ、釣り、登山と持っていく道具が多いので、それらを入れる収納を作っています。もちろんベッドも。旅先では車中泊ベースで、いいキャンプ場があったらキャンプしたり野営したりって感じで、ゆるくやっていこうと思っています。

──車中泊の経験はあるんですか?

かほなん 少しだけあります。お母さんが車中泊が好きで、一緒に軽自動車で車中泊旅をしているんですよ。早朝から山に登るときに便利ですね。

失敗じゃない、経験です

YouTubeでの配信

YouTubeではソロでブッシュクラフトに挑戦する様子などを配信

──これまでの活動でハプニングはありましたか?

かほなん 一人で山に入って渓流釣りをしていたら、山の上の方を歩いていたサルに石投げられました。サルが近くにいることは分かっていたんですけど、まさか自分に攻撃してくるとは思ってなかったので、ビックリしました。

──サルが襲ってきたときの対応も知っていたんですか?

かほなん 山登りしているとサルはよく見かけるんですよ。鹿やカモシカと違って、手も足も使ってくるし集団でいるので怖いんですよね。危なくなったら、食糧の入ったリュック置いて逃げようとか、シミュレーションをしながら登っています。まぁ自然の中のことなので、心構えはいつも持っているようにしています。

──では、失敗談はありますか?

かほなん いつでも失敗ばかりですよ。モンベルのタープを買ったんですけど、強い風の日に試し張りしたために一発でポールをへし曲げちゃったこともあります。買ったばっかりだし1本2000円もしたので悲しかったんですけど、勉強になったので失敗ではないです! むしろ本番じゃなくてよかったですよ(笑)。

──単純なミスもされるんですね。

かほなん さばいどるのベースは、一人の女の子が経験して学んでいくことです。初心者の頃から、ずっとトライ&エラーを繰り返しています。動画ではそのあたりの成長も楽しんでもらえたら嬉しいです。

──最後にこれからキャンプを始めようと思っている人にメッセージをお願いします。

かほなん 景色や星空、山の香り、風の音、鳥の声、川のせせらぎ…様々な自然が全身で体験できます。おうちで食べるいつもの料理も、キャンプで食べれば格別です。ぜひフィールドに出かけて「キャンプ」を体験してください。まずは日帰りで楽しめるデイキャンプからはじめましょう!

──ありがとうございました。

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