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無念のR-1準優勝者ZAZY。紙芝居芸デジタル化の裏にあったDIY地獄と赤字100万円

クリエイター

ZAZY

ZAZY

紙芝居芸を主にする日本のピン芸人。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。芸人としてネタ以外もLINEスタンプ制作やお絵かきワークショップ、個展など活動は多岐にわたる。

唯一無二の「紙芝居」芸人ZAZY

唯一無二のお笑い芸人ZAZY

金髪ロングにピンクの衣装という出立ちと、絵と文字を駆使したイラスト、そして中毒性のあるリズムで、観るものに絶大なインパクトを残すお笑い芸人ZAZYさん。今年で最後の出場となったピン芸人の祭典『R-1グランプリ(以下、R-1)』では惜しくも優勝を逃し、悔しがる姿が話題になりました。

ZAZYさんは、次から次へと紙をめくっていく自身のネタのスタイルを「紙芝居」と呼んでいます。その制作と表現方法は、大判の画用紙にすべて手描きするアナログ形式から始まり、液晶タブレットとパソコンで描いて紙に印刷するハイブリッド形式へ。さらにこの1年で、紙ではなく大型モニターでネタを披露するデジタル形式へと変化しました。

芸歴10年を迎えたZAZYさん、ネタづくりにおける試行錯誤の手を止めないのはなぜでしょうか? くわしく聞く中で見えてきたのは、常に「誰もやっていないことをやる」、笑いのブルーオーシャンを探し続ける姿勢でした。

手書きでパンを大量生産していたアナログ時代

──そもそもZAZYさんはなぜ紙芝居形式のネタをやるようになったんですか?

ZAZY:芸歴2年目くらいのときにピンでいくと決めたんですね。それでコントもやってみたんですが、僕が思いついたのと同じようなネタを先輩ピン芸人の方たちがすでにやっていたことが何回かあったんです。そうなったらもう、こっちが下位互換じゃないですか。

手書きでパンを大量生産していたアナログ時代

ZAZY:なるべく人とかぶりたくなかったんで、ブルーオーシャンを探して探して。当時、フリップ芸をするピン芸人の先輩はいましたけど、ほとんどの人が文字だけで、絵も使っている人はあまりいなかったんです。この形式だったら空いている席があるんじゃないかと思って、紙芝居ネタが始まりました。

──紙芝居をやろうと決めて、思うような絵がすぐ描けたのでしょうか。

ZAZY:もともと絵を描くのが得意だったわけではないんで、2年くらいはかかりましたよ。絵の上手な同期の芸人に相談したり、描きたい絵と似たイラストが載っていそうなマンガを本屋で探したり。

たとえば『絹江お婆ちゃん』のネタでパンがいっぱい出てくるところは、どうやったら連続的に見えるのか、最初は全然わからなかったです。「集中線をここに入れたらええんや」「シュッシュッって線をつけば動きが出る」とか、全部独学で身につけましたね。

絹江お婆ちゃん

ZAZYの代表作『絹江お婆ちゃん』。中毒性のある「絹江にパンパン」は聞いたことがある人も多いはず(ZAZY official world/OmO)

──初期はアナログで描いていたそうですね。

ZAZY:そう、だから最悪でしたよ。さっきの『絹江お婆ちゃん』のネタは、途中で大量のパンを食べさせる場面があるから、まったく同じ絵を何枚も描かないといけないんです。デジタルだったら大量印刷すればいいので簡単ですけど、当時は絵の具を使ってたので、1枚塗っては乾かして、1枚塗っては乾かして。乾き待ちの時間が長かったですね。

──手書き時代にお気に入りの画材はありましたか?

ZAZY:寺西化学工業さんのマジックインキ極太をよく使っていました。塗るのは、最終的にクレヨンに行き着きましたね。横にすれば面で塗れるんでスピードが出るんです。紙もいろいろ試して、サイズは半切(546×789mm ※用紙により異なる)がベストだとわかりました。アナログで描いていた時期はそのあたりもずっと試行錯誤の繰り返しでしたね。

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