「忘れ物なし!」毎朝の身支度に大活躍なスリムラックを電動工具なしで作る
リンクをコピーしました
PR
目次/ INDEX
わが家では、うなぎの寝床状に長細い7畳のスペースを子ども部屋として姉妹で共用しています。
家を建てた時点では子どもは長女一人だけ。将来的な家族構成が未知数だったこともあり、いずれは3.5畳×2部屋にもリフォームできる設計にしていました。
その後生まれてきた第二子は同性のわずか2歳差。「ちょうどよかった。生活リズムもほぼ同じだし、ずっと一部屋のままでいいでしょ!」と軽く考えていました。
しかし、やれ「お姉ちゃんのデスクの光が眩しい」だの、「妹がダラダラしている姿が丸見えでイヤ」だの、子どもたちからのクレームがうるさくなってきました。
部屋が狭すぎて、二人とも幅75cmの極小サイズ脚付きマットレスを愛用
そこで、長女の中学進学を機に、子どもたちそれぞれに自分の部屋を作ることに決めました!
とにかく狭い
部屋を仕切ることにした当初は、リフォームのプロへの依頼も検討していました。
そこでインテリア関係の仕事をしている友人に見てもらったところ、「この構造ならそんなに高くないよ。壁ともう一つのドアを作っても50万円くらいでできそう」との返事が。
えっ50万?! そんな資金、ないよ…。
しかもよく考えると、きっちり二部屋にしてしまったら、もう一台クーラーを買う必要も出てきます。設置費用を考えると、さらに10万ほどはかかりそう。
それだけお金をかけたところで、5年後に長女が進学なり就職なりでウチを離れることになったら、一部屋がまるまる不要になるのに。さすがにもったいなくて無理です。
そこで、リフォームは諦めてDIYにチャレンジすることにしました。
希望条件は、
この全てを満たす方法を検索しまくった結果…
ラブリコ(LABRICO)にたどり着きました!
ラブリコは、「女性や家族が楽しめる“安全で手軽なDIYパーツブランド”」。家の中に突っ張り式の柱を立てることで、釘穴を開けることなく壁や棚を作ることができる便利なパーツがラインナップしています。
部屋のどこにでも柱が立てられるという自由度の高さは、かなりの魅力です。これならDIY初心者の私たち家族でも、なんとかなりそう。手頃な価格と、オシャレなデザインも決め手になりました。
さて次に考えることは、どのような素材でどのように仕切るか?ですが…
最初に思いついたのは、部屋の真ん中に柱を2本立て、柱に連結する形でプラ段と有孔ボードを取り付けて壁を作る方法です。デッドスペースを利用して棚板も付けたいな。
しかし「工程が多すぎて、素人では無理かも」という懸念からこのプランは断念。
クーラーとドアの位置との兼ね合い上、壁だけで仕切ろうとするとどうしても構造が複雑になっちゃうんですよね。
数日間考え続け、汚い図面を引きまくった末…
既製品の本棚に、ラブリコで作った両面有孔ボードの壁を組み合わせるというシンプルな方法に落ち着きました。
うん、これなら、かんたん。数時間あればできそうだ。
それにしても設計って、かなり頭を使う作業ですね。こんなに計算をしたのは久しぶりです。でも楽しい。
そしてある週末、今回のDIYに必要だと思われる資材とサイズをメモした紙を握りしめ、カインズ店舗に向かいました。
ラブリコのコーナー。カラー展開もかわいい
ラブリコを使った棚の実物も置いてありました。イメージが広がる!
大切な柱となる2×4のSPF材選びは慎重に。
モノによっては曲がっているものもあったので、しっかり吟味しました。
このように、節穴があるものは避けます。
木材専用カート、初めて使いました! 玄人っぽさにテンションが上がります。
ネット取り置きで注文していた有孔ボードもピックアップしたら、
お会計。
SPF材は長すぎて車に載らないので、カインズで約半分にカットしてもらいました。専用ジョイントがあるラブリコだからできる技です。
購入したものはこちらです。
SPF材は店頭で選びました。写真の柱用の他に、別途、補強用の横木も購入。
なんと棚板は88円で売られていた端材です。お得に手に入って嬉しい限り。
材料が揃ったところで、DIYの実作業に取り掛かります。
まず、作業に先立って、本棚を背中合わせで設置しました。
いい感じ。1台のエアコンが共用できるのはありがたいです。
そして、いよいよ柱を立てていくわけですが…
アジャスターの箱の裏の図と、中に入っていた説明書を頼りに、とにかく一度仮に立ててみることにしました。穴の空かない突っ張り式なので何度でもやり直せるから、気軽に始められますね。
と、その前にやすりがけを。ほとんどボードで隠れるので不要かとも思いましたが、念のため、表に出る面にだけ、かけました。
続いて、柱となる木材を繋ぎ合わせるため、ジョイントを取り付けます。
ネジはジョイントとセットになっているので、ドライバーさえあれば、作業はさくさく進みます。
ジョイント同士を組み合わせると…
一本の長い柱になりました!
次に、柱にアジャスターを装着します。
床と接する面に付属のパッドを貼ったあと下キャップを履かせ、天井側に突っ張りメカが搭載された上キャップをはめます。
柱を立てたい場所に持っていって突っ張りネジをクルクル回したら…
普通に柱ができました。
簡単!
とりあえずもう一本も立ててみます。
やっぱり簡単。しかし、適当に立てただけあって、ズレが目立ちます。
ここで、さしがねの出番です! 垂直に立つように調整していきます。
床に黒のマスキングテープで印をつけると、やりやすくなりました。柱を立てる前にきっちり計測してこうしてバミっておけば、もっとスムーズだったかも。
やり始めてから気づくことの多さよ。
この工程までは、完全にDIY素人の私がたった一人でサクッと完遂しました。ラブリコ、なんて簡単なんだ。
さて、次は柱の両サイドに上下2枚ずつ有孔ボードを取り付ける作業です。電動ドライバーがないので、手持ちのドライバーとネジを使い手動で行います。まずは下のボードから着手。
今回は工程が少ないので、手動でも特に問題はありませんでした。ただ力の要る作業を何度も何度も繰り返すのはとっても面倒。電動ドライバーがあるに越したことはないかと思います。
こんな感じで両方から柱を挟みます。ネジ頭も目立たないし、素人が見る限り、悪くないのではないでしょうか。
作業に没頭していて、壁の補強とボードの固定を兼ねて入れるはずだった横木の存在を、すっかり忘れていたことに気づきました。
やり直すのも面倒なので、今更ですがこの段階で入れることに。
ちょっと工程がおかしい気もしますが、まぁ大丈夫かな。
上から差し込めました! 良かった。
L字の金具を使って柱と連結します。
2枚目の有孔ボードの上部にも補強のためのSPF材をはめて固定し…
最上部の有孔ボードを取り付け。
さらに、反対側にも有孔ボードを取り付けていきます。
あと一枚。もうひと息です!
と、その前に、地震対策として、棚と柱を固定。
思いついた順で作業しているので見落としが多いです。作業工程は事前にしっかりと洗い出して、メモしておいたほうがスムーズですね。
気を取り直して仕上げにかかります。
最後のボードの裏には、次女が日付と家族の名前、似顔絵を書いてくれました。これはわが家の愛犬とハムスターの似顔絵。
次にこの絵を見るのは、娘たちのどちらかがこの家を離れる時だろうな。その日はいつ訪れるんだろう。そう思うと、ちょっと感慨深いものがあります。
そして、絵入りのボードを取り付けたら…
ついに完成です!!
このように、長い一部屋だった子ども部屋が…
なんということでしょう。ゆるく繋がった、半個室に変身しました!
別角度からもご覧ください。
これで、お互いを気にせずに机に向かえるはず。
なんせ狭い家なので、壁の薄さも嬉しい。
クーラーの風も均等に回りそう。
子どもたちは、有孔ボードにも大喜びです!
フックを取り付けたり、
棚を付けてみたり。
端材がキレイに納まりました。
地震が怖いので、あまり重いものは掛けたり置いたりしないないように言いましたが、時計くらいは大丈夫かな。
収納とディスプレイを兼ねて、帽子やバッグなどを掛けてもいい雰囲気です!
ペン立てなどを付けても良さそう。
有孔ボード、使い勝手がいいですね! 他の場所にも取り付けたくなりました。
気になっていたラブリコのジョイント部分は、クーラーのリモコンで隠すことにしました。迷子になりがちなリモコンを無くさずに済み、一石二鳥です。
それにしても、初めての大掛かりなDIY、「楽しかった」のひと言でした!
途中で多少もたついた部分も含め、家族みんなで作業をした時間もいい思い出になりました。
ラブリコ、使えますね!
この日以来、家のデッドスペースを見つけては、「ここにラブリコで棚を付けたらちょうどいいかも?」などと考えてしまう私です。