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美しい花を咲かせるハイビスカスは、たくさんの栄養を必要とする植物です。そのため、適切に肥料で栄養を与えないときれいな花を咲かせてくれません。肥料は、少なすぎても、与えすぎてもいけないため、適切な量を、適切な時期に与えることが重要です。
このページでは、ハイビスカスの施肥タイミングや量、種類について解説していきます。肥料を理解すれば、きれいな花を長期間楽しむことができるので、ぜひチェックしてみてください。
ハイビスカスは、熱帯や亜熱帯の南国で栽培されている植物です。品種が非常に多く、1万種以上あるともいわれています。
アオイ科の非耐寒性常緑低木で、寒さには弱く、霜が降りる地域では、鉢植えで育てる必要があります。冬の間は室内に移動し、日当たりが良い場所で育てましょう。
開花期は6月から10月頃です。花は朝咲いて、夜には閉じてしまいますが、華やかで美しい花が咲くので、非常に人気があります。
観賞以外にも、食用や繊維の材料としても使われています。ビタミンCやカリウムが多いので、疲労回復効果のあるハーブティーや、天然のスポーツ飲料として飲まれています。
ハイビスカスはたくさんの花を咲かせる植物です。そのためには、たくさんの栄養が必要で、肥料をたっぷり与える必要があります。
ハイビスカスがきれいな花を長期間咲かせるためには、肥料は必須と考えましょう。
ハイビスカスに与える肥料は、基本的に化成肥料か有機質肥料です。しかし、速効性のある液体肥料も使う必要があるので、それぞれについて紹介していきます。
化成肥料は鉱物などの無機物を原料とした肥料です。人工的に配合するので、成分が安定しています。
化成肥料には速効性があり、臭いがないため室内でも使えます。寒さ避けのために室内で管理する場合には、化成肥料の方が良いでしょう。
ハイビスカスの場合、8-8-8や10-10-10など、窒素(N):リン酸(P):カリウム(K)の割合が同量ずつ配合されているものが理想です。
窒素は葉や茎、リン酸は花や実、カリウムは根の生長に欠かせない栄養素です。ハイビスカスの花を咲かせるには、葉、茎、花、そして根、すべての生長が重要になるので、これらの栄養素のバランスの良い肥料を用いましょう。
粒が小さいものは速攻性があり、すぐに効きます。一方で、持続性はありません。逆に粒が大きいものは、速効性こそないものの、持続性があって長く効きます。
有機質肥料は動植物由来の肥料で、骨粉入り油かすや動物の糞、落ち葉堆肥、生ごみ堆肥などがあります。ハイビスカスには、骨粉入り油かすがおすすめです。
有機質肥料には土を柔らかくする効果があり、微量要素も含まれているので、地植えでは積極的に利用しましょう。
ただし、天然物なので成分が安定していないのが欠点です。また、微生物に分解されてから、植物に効くので、効果を発揮するまでに時間がかかります。
骨粉入り油かすなら、窒素4%、リン酸7%、カリ1%くらいなので、化成肥料の1.5から2倍くらいの量を施す必要があります。
有機質肥料は、独特な臭いがあるので、鉢植えなど室内に持ち込む可能性がある場合には使用しない方が無難です。
液体肥料は速効性がありますが、長続きしません。そのため、初心者にありがちな肥料の与えすぎが起こりづらいのが良いところです。
肥料としては、追肥として使います。また、葉面に散布することで、葉からも栄養素を吸収させることができます。そのため、根が傷んでいるときや、根の活動が鈍いときにも効果を発揮します。
ハイビスカスの場合は、リン酸が多く配合されている草花用を用いるのがおすすめです。
植物は基本的に根の先端から肥料成分を吸収します。そのため、根の先端あたりに肥料を施すのが効果的です。根に肥料が直接当たると、根が肥料焼けを起こしてしまうので、幹から近いところに施すのはやめましょう。
根が広がる大きさは、枝が広がっている大きさとほぼ同じです。そのため、枝の先端の真下かそれより少し外側くらいのところに肥料を施します。
化成肥料は、表面に撒くだけで効果が得られます。一方で、有機質肥料は、微生物に分解されないと肥料の効果を発揮しないので、土と混ぜて与えるのがおすすめです。土と混ぜることで、分解が進み、早く効果が発揮します。
また、有機質肥料は、臭いを発するため、臭いに釣られて虫や鳥が寄ってきます。鳥は土を荒らしてしまうことがあるので、そのような観点からも土と混ぜた方が無難です。
土と混ぜる際の深さは、10cmくらいが目安です。樹木を中心に輪を描くように施すと、満遍なく施肥することができます。輪を描くのが難しく面倒な場合には、円周上に等間隔で穴を掘って、施肥する方法もあります。
なお、鉢植えの場合は、無理に混ぜる必要はありません。
ハイビスカスに肥料を与える時期は、新芽が伸びだす5月から、花が咲き終わる10月頃までです。この期間は、肥料が常に効いている状態にする必要があります。
ハイビスカスは5月~6月が植え替え適期です。植え替え用の新しい土に元肥を施します。元肥は、緩効性の化成肥料か有機質肥料です。
植え替えをした場合、植え替えの1か月後から追肥を始めます。
5月~10月の時期はハイビスカスの生育期です。きれいな花を咲かせるためにも、この時期に肥料が切れないようにしましょう。
生育期は化成肥料か有機質肥料を置き肥します。施す量は肥料のパッケージを参考にしますが、ハイビスカスは肥料が好きなので、やや多めに施すのがおすすめです。
肥料を施す間隔は、肥料のパッケージに書かれている持続期間を参考に、それよりも少し短い間隔で施します。
開花しているハイビスカスは、置き肥だけでは栄養分が不足するため、液体肥料を水やりの代わりに与えます。液体肥料は、リン酸の割合が多いものを選び、規定量よりやや薄めにして、10日に1回のペースで与えるようにしましょう。
猛暑が続くと夏バテを起こし、元気がなくなることがあります。夏バテで元気がないときには、置き肥を控えめにし、液体肥料を葉面に散布するようにしましょう。
ハイビスカスは、気温が12℃以下になると休眠に入るため、肥料は必要なくなります。
しかし、冬の間、室内に移動して管理すると、休眠せず、冬でも花を咲かせる場合があります。冬でも花が咲いている場合には、液体肥料を施しましょう。
また、室内で管理していると4月頃から新芽が動き始めます。そのような場合にも液体肥料を施すと良いでしょう。
リン酸の割合が多い液体肥料を、1週間に1回のペースで、規定量与えます。
ハイビスカスに肥料を与えすぎると、「肥料焼け」を起こしてしまいます。特に土の量が少ない鉢植えの場合は、与える量に注意が必要です。
肥料焼けとは、肥料を多く与えすぎたことで、根に障害が起きてしまう植物の生理障害のひとつです。根から水を吸収できなくなって、葉がしおれてしまったり、葉の色が黒っぽくなってきたりします。ひどい場合には枯れてしまうので注意が必要です。
ハイビスカスに元気がなくても、肥料をたくさん与えるのは禁物です。例えば、35℃を超えるような猛暑が続くと、いくらハイビスカスとはいえ夏バテ気味になりますが、このとき肥料を今まで同じように与えてしまうと、肥料焼けを起こしやすくなります。
肥料が多い場合、鉢のフチや土の表面に白っぽい結晶が現れることがあります。注意深く観察して、肥料切れなのか、肥料焼けなのかを判断しましょう。
肥料焼けをしてしまったら、まずは水を大量に与えましょう。目安としては、いつもの水やりの5倍くらいの量です。こうすることで、肥料分が水に溶けだして濃度が薄まります。
これを5日間くらい続けながら様子を見ます。まだ肥料焼けが続くようであれば、同じことを繰り返します。植え替え時期が近いようであれば、新しい土に植え替えてしまってもよいでしょう。
ハイビスカスは、肥料だけではなく光合成からも栄養補給します。また、日当たりが足りないとツボミがつかなくなってしまうので、日当たりはとても大切です。春から秋にかけては日当たりの良い場所で育てましょう。
ただし、鉢植えの場合、真夏にコンクリートの上などに直接置くと、照り返しの熱で株が弱ってしまいます。できるだけ風通しが良いところに置き、株の調子が良くないときには、半日陰に移動しましょう。
ハイビスカスの花は5月から10月に見頃を迎えます。長期間お花を楽しむためには肥料を適切に施すことが重要です。
ハイビスカスに与える肥料には、化成肥料、有機質肥料、液体肥料の3種類があります。それぞれに特徴があるので、ハイビスカスの状態に合わせて使い分けましょう。
ハイビスカスに肥料を与える時期は、5月~10月が基本です。時期により与える肥料が違いますが、パッケージより少し多いくらい施しても大丈夫です。ただし、肥料を与えすぎると肥料焼けを起こすので注意が必要です。
適切に肥料を管理して、きれいな花を楽しみましょう。