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【厄介な害虫まとめ】畑を荒らす害虫を駆除したい! 効果的な予防と対策も

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カインズ How to 園芸編

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カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」の園芸関連のコンテンツを文字起こししています。

畑を荒らす害虫たち...どう駆除すれば?

畑を荒らす害虫たち...どう駆除すれば?

害虫の種類によって、駆除の方法も千差万別

家庭菜園やガーデニングの悩みのタネといえば、害虫の存在。害虫といっても及ぼす被害はさまざま。捕まえようにも軽々と飛んで逃げていってしまったり、夜間に活動していたり、土の中や葉の裏など見つけづらい場所で寄生していたりと、その個性は多種多様なのです。

よって、駆除の方法も千差万別です。そこで今回は、最低限押さえておきたい代表的な8種類の害虫と駆除方法を解説します。

畑を荒らす害虫リストと駆除方法

1. アブラムシ

アブラムシの駆除方法は?

アブラムシは、草花・樹木・野菜など多くの植物に寄生します。アブラムシの排泄物は甘い液体で甘露と呼ばれ、この甘露はアリを集めるとともにアブラムシの天敵であるテントウムシを遠ざけ、アブラムシの繁殖を助けてしまうのです。さらに、この甘露でベタついた部分はカビが発生しやすくなり、カビが原因となるすす病になる可能性が高くなります。

まだアブラムシの数が少ない時なら、粘着性のあるテープなどを使用して、アブラムシを取り除きましょう。また、アブラムシは黄色い物に集まる性質があるので、その性質を利用して黄色の粘着板を設置して駆除することもできますよ。

>>害虫アブラムシの駆除方法をもっと詳しく

2. アザミウマ

アザミウマの駆除方法は?

育てている植物の葉がかすり状になったり、花びらに傷がついた場合、アザミウマという害虫が発生した可能性があります。花が被害を受けることが多いため花の害虫とされていますが、花以外の植物の葉・茎・果実などにも被害を及ぼします。一部の種類のアザミウマは、さまざまな病気のウイルスを植物に運び込み、なかでもナス科・ウリ科・ほうれん草などは被害が大きくなりやすいので、注意しましょう。

アザミウマは青色や黄色に集まる習性があるので、発生した場合は青色や黄色の粘着板などで集め、駆除します。繁殖するスピードが早いため薬の使用も検討する必要があり、長期間にわたって効果が続く浸透移行性剤が駆除には適しています。

3. スズメガ

スズメガの駆除方法は?

花・観葉植物・野菜をよく見ると、あちこちの葉がわずかに食べられていて、さらにそこに小さな幼虫が1匹見つかることがあります。このような場合、スズメガの被害に遭っている可能性が考えられます。若い幼虫のうちは食べる量もわずかなため、なかなか被害に気付きません。成熟するにつれて食欲が増し、短い期間に植物が枝や茎だけになるまで葉を食べつくしてしまいます。体が急に大きくなるので、幼虫が成長してから気づくケースがほとんどです。

もし、成虫が飛んでいるところを見つけたら卵を産みつけられている可能性があるので、葉を丁寧に調べましょう。卵がついた葉があれば、すぐ取り除いて処分します。植物の根元や葉の上に粒上のフンが散らばっていたら、幼虫がいる可能性も。葉の裏などを探して箸でつまむか、葉ごと切り取って駆除しましょう。

4. コナジラミ

コナジラミの駆除方法は?

コナジラミは葉の裏から汁を吸って植物の生育を止め、すす病をはじめさまざまな病気をもたらす害虫です。葉の裏に小さい虫がついている、ベトベトするものがついているという場合は、コナジラミの発生が疑われます。

コナジラミの数がまだ少ない場合には、晴れた日に牛乳と水を1対1で混ぜたものを霧吹きなどで撒くと、コナジラミは呼吸ができなくなり窒息します。また、コナジラミは黄色に集まる性質があるので、黄色い粘着板を使って駆除することもできます。シルバーのマルチシートを敷いて、コナジラミをなるべく近づけないようにするのも良いでしょう。

5. カイガラムシ

カイガラムシの駆除方法は?

カメムシの仲間にあたるカイガラムシは、植物の汁を吸うことで植物を枯らしてしまうなどの良くない影響を及ぼします風通しが悪くほこりっぽい場所や暗くて狭い環境を好み、放っておくとすぐに増えてしまうとても厄介な害虫です。

カイガラムシの幼虫は卵からかえったばかりの時期に薬をまく方法が効果的。カイガラムシの活動が活発になる5~7月頃に、殺虫剤を月に2~3回ほど丁寧にまいて駆除しましょう。成虫は、殻をかぶったりロウ状のものでおおわれていたりするため、幼虫と比べると駆除の難易度が上がります。植物を傷つけないように歯ブラシなどを使って植物から引き剥がしたり、目視で確認できないサイズのカイガラムシは、お風呂場のシャワーや屋外のホースなどで洗い流して駆除します。

>>害虫カイガラムシの駆除方法をもっと詳しく

6. コガネムシ

コガネムシの駆除方法は?

見た目からは想像しづらいかもしれませんが、コガネムシは繁殖力が高く、一度発生してしまうと根気強い駆除が必要な厄介な害虫です。コガネムシはダイズやインゲンなどマメ科の植物のほか、クリやブドウ、カキなどの果樹、イチゴやイモ類、根菜類やウリ科の植物を好みます。

コガネムシの幼虫は土に未熟な堆肥(たいひ)や腐葉土などの有機物が混ざっている場合が多く、卵からかえったコガネムシの幼虫を発見したら、被害が広がる前にひとつずつ丁寧に取り去ります。成虫が卵を産み付けないように、事前にビニールシートなどで覆いをしておくのも効果的。成虫は早朝であれば動きが鈍いため、枝を揺らすと落ちてきます。

>>害虫コガネムシの駆除方法をもっと詳しく

7. テントウムシダマシ

テントウムシダマシの駆除方法は?

テントウムシはアブラムシなどを食べてくれる肉食の益虫として有名ですが、このテントウムシダマシは草食で野菜や草花を食べる害虫で、てんとう虫とは別物です。主な好物はジャガイモやナス、トマトなどのナス科の植物。若い成虫はキュウリやカボチャなどウリ科やマメ科の植物も食べてしまいます。

放っておくと野菜に甚大な影響を与えてしまうので、テントウムシダマシを発見したら早めに駆除することが大切です。葉の裏や株元の混み合った場所に生息することが多く、葉裏に卵や幼虫がついている場合、はさみを使って葉ごと切り落とすか、ガムテープなどを使って駆除してください。成虫の場合は、わずかな振動で落とせるため、植物をゆすりカップなどで受け取るか網で捕まえてくださいね。

8. イラガの幼虫

イラガの幼虫の駆除方法は?

葉に白い点ができた、葉が食べられている、身体全体に棘の生えた芋虫がいるという場合、もしかしたらそれはイラガの幼虫かもしれません。代表的な種類のイラガは初夏から秋にかけて年に1回、もしくは2回、サクラ・ウメ・リンゴ・カキ・クリなどさまざまな樹木で発生し、その葉の裏に集まります。幼虫は体中に毒のあるトゲを持つので、ゴム手袋をはめるなどして素手で触れないように注意してください。

駆除する際は、白い点や葉の食べられた痕を見つけたら葉の周りをチェックして、体中に棘の生えた幼虫を見つけたら葉や枝ごと切り取りすぐに処分します。冬場に枝や幹についた卵形や楕円形のまゆを見つけた場合も、すぐに取り除きます。

>>害虫イラガの幼虫の駆除方法をもっと詳しく

害虫発生を防ぐための対策まとめ

害虫発生を防ぐための対策まとめ

害虫ごとの特性を理解して適切な駆除に努めましょう

害虫の発生を防ぐには、日当たり・風通し・水はけといった植物そのものの栽培環境をはじめ、耐病性や抵抗性のある品種を選ぶようにしたり、害虫の嫌うコンパニオンプランツの採用、防虫ネットの利用など、害虫を寄せ付けないための事前の対策も有効です。

害虫の種類によって、発生時期や及ぼす被害はさまざま。害虫ごとの特性を理解して適切な駆除に努めましょう。

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