【乙女心に刺さる花言葉】ロマンチック花束選手権
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目次/ INDEX
ふわふわとした細かい葉が特徴のフェンネルは、魚料理によく使われるセリ科のハーブです。葉や茎、種を食べられる植物で、日本ではウイキョウと呼ばれています。
多年草のため、花が咲いて種子ができても枯れることがありません。2年目以降も、葉や茎などを収穫できます。庭やベランダでも栽培できるので、初心者でも育てやすい植物といえるでしょう。
ここでは、フェンネルの育て方をくわしく解説していきます。フェンネルが好む環境や、水やりの頻度、剪定と収穫方法、気をつけたい病害虫についても触れていきますので、どうぞ最後までご覧ください。
フェンネルは、草丈が1.5〜2mくらいまで育つハーブです。フェンネルの原産地は、南ヨーロッパの地中海沿岸で、カラッとした気候と明るい場所を好みます。
国内で流通しているものは、主に「フローレンスフェンネル」という品種で、イタリアでは、フローレンスフェンネルの株元のことを「フィノッキオ」と呼んでいます。
フェンネルは、5月〜7月ごろに、黄色い小さな花を咲かせます。成長とともに株元がたまねぎのように肥大化していき、葉や茎だけでなく、株も食用として楽しめます。
葉の先が細かく分かれているのが特徴で、その見た目から、ディルとよく間違えられます。ディルとの違いは、ディルのほうがフェンネルよりも葉が密集しているところです。また、フェンネルのほうが、甘みと苦みが強い味わいを感じられるでしょう。
フェンネルは「苗」または「種」から育てます。種まきの時期は、3月上旬〜4月下旬にまく「春まき」と、9月上旬〜10月上旬にまく「秋まき」があります。
フェンネルの種まきの手順
フェンネルの種を植えたあとは、1日1回ほど霧吹きで土を湿らせてあげましょう。土の表面が乾燥しないようにします。フェンネルの発芽温度は20度くらいです。1週間ほどで発芽するでしょう。
発芽して本葉が2〜3枚になったら、元気のよい苗を残して間引きします。本葉が5〜6枚になったら、1つの苗にしてあげましょう。
苗を買う場合は、根が伸びきっていないものを選びます。ポットから根を傷つけないように取り出して、植えつけましょう。
フェンネルは、鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。庭または鉢やプランターなど、お好みの方法で育てましょう。
地植えの場合、本葉が5〜6枚になった苗を、土ごとそっと抜いて間引きします。株と株の間は、50cmくらいあけましょう。
鉢植えにするなら、6号以上の深型の鉢を用意しましょう。フェンネルは植え替えを嫌うため、成長を見越して大きめの鉢にするのがおすすめです。本葉が5〜6枚になった苗を、鉢やプランターに植えつけましょう。
フェンネルは、カラッとした気候を好みます。夏の高温多湿は苦手なため、葉が密集しないように気をつけましょう。風通しがよく、比較的涼しい場所で育てるのがポイントです。
栽培に適した温度は、15〜25度です。冬は冷たい風が苦手なので、風をあてないよう工夫しましょう。地植えの場合は、ワラを敷いたり不織布をかけたりして、防寒対策をしてあげます。
フェンネルは、比較的乾燥に強いハーブです。やや乾燥気味でも十分に育つでしょう。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。鉢植えやプランターの場合は、鉢底から水が流れ出るくらいが目安です。暑い夏場は、朝の涼しい時間に水やりをしましょう。
地植えの場合は、水やりは必要ありません。まとまった雨が降らないときや、乾燥が続いたときだけ、たっぷりと水やりをしましょう。
冬場は地面が乾燥していても、土の中は湿っていることがあります。水をあげすぎると、根腐れしてしまうので注意してください。
フェンネルは、水はけのよい土を好みます。地中海沿岸が原産地なので、湿ったところは苦手です。
赤玉土小粒と腐葉土を混ぜて使うか、市販の野菜培養土やハーブ用の培養土を使うとよいでしょう。
フェンネルの栽培におすすめの土
フェンネルを地植えする場合は、植えつけの2週間前に苦土石灰をまいて、30cmくらいの深さまでよく耕しておきましょう。1週間前になったら、腐葉土や有機肥料を混ぜて土を寝かせておきます。土壌ができあがったら、フェンネルを植えつけましょう。
地植えの場合は、根付いたら追肥は不要です。肥料がなくても十分に育つでしょう。
鉢植えする場合は、元肥に「緩効性化成肥料」を混ぜておきます。その後は、春まきは5月に、秋まきなら3月に追肥として緩効性化学肥料を与えましょう。肥料は、株元から離れた場所におくのがポイントです。
フェンネルの鉢植えにおすすめの肥料
フェンネルは、花芽が伸びる前に支柱を立ててあげましょう。背丈が大きくなると、風にあおられて倒れてしまうためです。フェンネルの背丈は、最高で2mくらいまで成長します。
フェンネルは直根性のため、植え替えを嫌います。根を傷つけるとダメージを与えてしまうからです。鉢植えにする場合は、根が伸びることを考慮して、大きめの鉢を用意しましょう。
根詰まりしてしまったときは、ふた回りくらい大きな鉢を準備します。根はほぐさず、傷つけないように気をつけながら植え替えましょう。
種は、フェンネルの実がなってから収穫します。花が咲いたあと黄色い実がなるので、実が茶色に変わったら収穫しましょう。花茎ごと収穫して紙袋をかぶせ、風通しのよい場所に逆さまに吊るしておきます。
1週間くらい乾燥させると、種が紙袋にポロポロと落ちてきます。乾燥した種は「フェンネルシード」として料理に使えます。
葉は、背丈が20cmくらいになったら収穫できます。葉が柔らかいうちに収穫すると、フレッシュな香りを楽しめるでしょう。
葉が茂ってきたら、密にならないように枝先を摘み取ります。葉をたくさん収穫したいときは、花茎を切り戻しましょう。脇芽ができるので、収穫量がアップします。
株元を収穫するときは、すぐ下の根を切りおとしましょう。フェンネルの株には、セロリに似た独特の味わいがあり、加熱すると甘みが増します。
フェンネルの種(フェンネルシード)には、消臭効果があります。魚の下ごしらえに使って香草焼きにすれば、魚の生臭みが消えてフェンネルの香りが引き立つでしょう。
カレーのスパイスに、フェンネルシードを加えるのもおすすめ。いろいろなスパイスが混ざり合って、奥深い味わいになりますよ。
葉を細かく刻んで、ドレッシングやサラダに混ぜれば、爽やかな香りが楽しめます。
収穫した株元は、たまねぎのようにスライスしてサラダにしましょう。加熱すると甘みが増すので、炒めてからスープにしても美味しく味わえます。
フェンネルを育てるときに注意する害虫は、キアゲハやカメムシです。こまめに観察して、幼虫を見つけたら、すぐに取り除きましょう。虫がつかないよう、防虫ネットを活用するのもおすすめです。
防虫対策としては、風通しをよくすることです。定期的にお手入れをしながら、葉が密集しないよう注意しましょう。
フェンネルにおすすめの殺虫剤
フェンネルは、初心者でも育てやすいため、これから家庭菜園をはじめる方にもぴったりのハーブです。自宅で栽培すれば、いつでもフレッシュなハーブを料理に使えます。
この記事を参考に、ぜひフェンネルの栽培にチャレンジしてみてください。