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緩効性肥料とは? 種類やおすすめの使い方・与え方を紹介します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

植物を元気に育てるには肥料が欠かせません。ただ、肥料にはたくさんの種類があって、どれを選んだら良いか悩んでしまいますよね。

ここで紹介する緩効性肥料は、効果がじっくり長く続くので、肥料のやりすぎで植物を枯らしてしまうことがほとんどありません。初めてでも使いやすい緩効性肥料の特徴を知り、植物を上手に育てましょう。

緩効性肥料(かんこうせいひりょう)とは?

緩効性肥料

緩効性肥料はじっくり効果が持続する肥料

緩効性肥料の特徴は、肥料成分がゆっくり溶け出し肥料効果が長く続くことです。

植物に緩効性肥料を与えると、すぐに肥料分を使い切ることはなく数ヶ月にわたってゆっくりと栄養を供給します。商品によって持続期間に差があり、中には1年以上かけて栄養となるものもあります。

緩効性肥料に含まれる主な成分

緩効性肥料には、植物の三大栄養素の「窒素」「リン酸」「カリ」が含まれています。窒素は葉や茎の成長、リン酸は開花や結実の促進、カリは根を丈夫にするなど、どれも欠かすことのできない栄養素です。

また、三大栄養素の他にも鉄や銅・亜鉛・マンガンといった微量要素を含む緩効性肥料もあります。微量要素は化成肥料では補給できないため、緩効性肥料や有機肥料を散布して補充してあげる必要があります。

緩効性肥料と化成肥料の違いとは

緩効性肥料とよく比較されるのが「化成肥料」です。

化成肥料は水に溶けやすく、すばやく作物の栄養になる速効性の肥料ですが、その分効果が長続きしない場合が多いです。使いすぎると植物の葉が焼けるように枯れる「肥料焼け」の症状を起こしやすいというデメリットもあります。

その点、緩効性肥料は化成肥料よりもゆっくり効果があらわれるため、肥料焼けの心配が少なく初心者でも安心して使える肥料と言えるでしょう。

緩効性肥料と遅効性肥料の違いとは

緩効性肥料と遅効性肥料の違いは、肥料効果が出るまでの時間の違いです。

基本的に、肥料は土にまくと雨や散水によって溶け出し栄養分が土に入ります。その栄養分を植物が根から吸収してはじめて植物は成長します。

緩効性肥料は、土にまいて1週間ほどで効果が出始めますが、肥料効果は化成肥料よりも低めで、じっくり長く効くのが特徴です。

一方の遅効性肥料は、土にまいてから効果が出るまでに1ヶ月近くかかりますが、栽培期間の後半まで肥料効果が続きます。どちらの肥料も肥料切れの心配が少なく、植物にストレスがかからないのもポイントです。

緩効性肥料の種類

緩効性化学肥料

化学肥料とは、リン鉱石や窒素ガスなどの無機物を原料に、化学的に加工した肥料のことをいいます。水に溶けるとすぐに栄養になるため、誰にでも使いやすい肥料です。

窒素・リン酸・カリのうち、ひとつの成分に特化した肥料を「単肥(たんぴ)」、2つ以上の成分を配合した肥料を「複合肥料」と呼びます。

緩効性化学肥料でよく使われるのが「石灰窒素」です。石灰窒素は、窒素分を21%と多く含む肥料でありながら、農薬としても使用できる珍しい肥料です。肥料効果が長いため、栽培期間が長い冬野菜に最適な肥料と言えます。

また、強いアルカリ性の性質で、酸性土壌を嫌うほうれん草やアスパラガスの栽培には欠かせません。緩効性化学肥料は、作物に不足している成分をピンポイントで補うことができるので、野菜栽培にはなくてはならない存在なのです。

おすすめの緩効性化学肥料

緩効性化成肥料

化成肥料とは化学肥料の一種で、単肥を2つ以上混合して、化学的な処理を加えた複合肥料のことをいいます。粒状や固形に加工されたものが多いのが特徴です。

緩効性化成肥料には、肥料の表面を樹脂や紙で覆って、肥料効果が続くように加工を施した「被覆複合肥料」があります。被覆複合肥料は、肥料を覆っている素材の厚みを変えることで、溶け出す量を調整できるのがメリットです。

また、被覆複合肥料に対し、緩効性の成分を直接使用した肥料もあります。具体的には、植物の根から出る根酸にしか溶けない「く溶性」成分や、微生物にしか分解できない「不溶性」の成分をミックスする方法です。この方法を使えば、被覆することなく肥料の持続期間を調整できます。

よく知られている緩効性化成肥料は「IB化成肥料」です。IB化成肥料は窒素・リン酸・カリのバランスが良く、水によってゆっくり分解されていく、とても扱いやすい肥料です。

おすすめの緩効性化成肥料

有機肥料

有機肥料は、鶏ふん・魚粉・骨粉・ボカシ肥など、植物や動物のフンなどの有機物を利用して作った肥料のことをいいます。

化成肥料が速効性か緩効性なのに対し、有機肥料はほとんどが遅効性です。その理由は、有機肥料が植物に吸収されるまでの工程に秘密があります。

有機肥料は土に混ぜ込むと、微生物に分解されてから植物の栄養となります。そのため、化成肥料の吸収方法より1工程多いことになります。その分、栄養となるまでに時間がかかるのです。

微生物は、気温の低い時期は活動が弱く、分解があまり進みません。土の中の温度が25℃を超える頃から急速に分解スピードが上がることを覚えておいてください。

おすすめの有機肥料

緩効性肥料の使い方・与え方

緩効性肥料の使い方・与え方

元肥として使う場合

緩効性肥料のもっとも一般的な使い方は元肥です。主に、ナスやトマト、ピーマンなどの栽培期間の長い作物に使用します。これらの作物は、生育期間中は継続して肥料を必要とするため、効果が長く続く緩効性肥料が有効です。

与える方法は、肥料を畑全面に混ぜ込む「全面施肥」と、植え付け穴の底に肥料を入れる「溝施肥」の2通りです。根を浅く張る野菜には「全面施肥」、根を深くまで張る野菜には「溝施肥」が適しています。

【全面施肥が適している野菜】

  • キュウリ
  • ゴーヤ
  • トウモロコシ
  • ジャガイモ
  • ブロッコリー

【溝施肥が適している野菜】

  • ナス
  • トマト
  • ピーマン
  • 大根
  • ゴボウ

追肥として使う場合

追肥は早く効果を出したいので、基本的には速効性の肥料が望ましいです。もし緩効性肥料を追肥として使う場合は、速効性肥料をミックスした固形肥料を使いましょう。

また、バラや庭木などの寒肥として使う方法もあります。寒肥とは、植物が休眠期間に入る冬に肥料を与え、ゆっくり分解させ、春になる頃に栄養として吸収させることをいいます。

春は新芽を芽吹かせるためにたくさんの栄養が必要になるので、緩効性肥料でじっくり栄養補給するやり方が最適です。

置肥として使う場合

置肥とは、プランターの土の上に肥料を置いて、雨や散水によって肥料を溶かし、根から吸収させる方法です。土に混ぜ込まない分、肥料効果が長く続きます。

観葉植物によく使われる方法ですが、コバエや匂いが発生する恐れがあります。心配な場合は化成肥料を使うと良いでしょう。

まとめ

ここでは、緩効性肥料の種類や使い方について紹介しました。

緩効性肥料は、化成肥料のように使いすぎによる失敗が少ない肥料です。肥料に慣れていない方や、化成肥料に不安がある方は、ぜひ緩効性肥料を使ってみてください。

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