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米ぬか肥料の作り方|成分や高価、利用法を紹介します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

玄米を精米する際に出る「米ぬか」。家庭では古くからぬか漬けに用いられてきましたが、実は、優秀な有機肥料として土作りに使うこともできます。特に、畑や家庭菜園でよい土壌を作りたいときには、とても有効な肥料です。

ここでは、米ぬかを肥料として使う方法や、ぼかし肥料の作り方を詳しく紹介します。コーヒーかすを使う方法なども解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

米ぬか(米糠)とは?

米ぬか(米糠)

精米すると出る粉が「米ぬか」

玄米を精米するときに出る粉や胚芽のことを「米ぬか」といいます。

米ぬかには、抗酸化作用をもつビタミンEや、高血圧を改善する成分など、わたしたちの健康に役立つ栄養素がたくさん含まれています。そのため、米ぬか入りの化粧品を見たり使ったりしたことのある人も多いのではないでしょうか。

玄米を精米すると10%が米ぬかとなり、残りの90%は白米になります。たとえば10kgの玄米であれば、採れる米ぬかの量は1kgとなります。

米ぬかはどこで手に入る?

「米ぬか肥料を作ろうと思ったけど、そもそも米ぬかってどこで手に入るの?」そう思った方も多いのではないでしょうか。実は米ぬかは身近なところで手に入れることができます。

まずはスーパーです。スーパーにはぬか漬け用の米ぬかがありますが、肥料として使うこともできます。「炒りぬか」と「生ぬか」の2種類がありますがどちらでも大丈夫です。500g入りであれば、3畳ほどの家庭菜園で使えます。

次に、コイン精米機です。コイン精米機には、精米する場所とは別に、ぬかが落ちる箱があります。地域によっては無料で持ち帰ることができるため、コストがかかりません。

最後は、お米屋さんで購入する方法です。お米屋さんでは500g単位で量り売りされていることが多く、必要な分だけ購入できます。値段も安く設定されているため、米ぬか肥料をたくさん作りたい人にはおすすめです。

肥料として米ぬかを使うメリット・デメリット

米ぬか肥料のメリットは「安全」で「栄養豊富」なこと

米ぬかには不純物がなく、肥料として安全に使うことができます。他の有機肥料のように強い匂いもないため、場所を選ばずに使えるのもメリットです。

米ぬかの中には、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどが豊富に含まれていて、土壌の微生物を活性化する作用があります。微生物が活性化すれば、土がふかふかになり、結果的に作物が育ちやすい土になるという仕組みです。

また、米ぬかは植物の生育に必要な三大栄養素「窒素・リン酸・カリ」をバランスよく含んでいて、野菜にとって良い栄養源となります。このバランスのとれた栄養源のおかげで、ぬかを撒き過ぎても肥料過多になりにくく、初心者にも扱いやすい肥料といえるでしょう。

米ぬか肥料のデメリットは「効果が現れるまで時間がかかる」こと

デメリットをあげるとすれば、米ぬかは発酵や分解に時間がかかります。米ぬかを撒いた畑は1ヶ月ほど植え付けができません。すぐに植え付けを行いたい場合には使えないので注意してください。

ただ、分解に時間がかかるデメリットを利用して、元肥として使うこともできます。ゆっくり効果が現れるため追肥の必要がなく、結果的に手間をかけずに野菜を育てられます。

米ぬかはそのままでは肥料に使えない

米ぬかをそのまま土に撒いて、肥料をして使うのは避けましょう。なぜかというと、微生物が発生しすぎてしまったり、土の中で発酵する際の熱で植物が弱ってしまったりするためです。

そこで、米ぬかを肥料として使う場合は、油かすや石灰などを混ぜて、発酵させて「ぼかし肥料」を作ります。堆肥などに比べて即効性がありつつも、効果が長く続く肥料です。

すでに発酵が終わっている状態なので、土の中で熱を持つこともなく、熱散布後すぐに植え付けたり、追肥としても使えます。化学肥料を使いたくない場合に重宝するでしょう。

米ぬかを使った「ぼかし肥料」の作り方

米ぬかを使った「ぼかし肥料」の作り方

ぼかし肥料の作り方に決まりはありません。米ぬかや油かす、牛ふん、鶏ふんなど、有機物であればどんなものでも作ることができます。

窒素を増やしたい場合は油かすを入れ、リン酸を増やしたい場合は鶏ふんを追加するなど、用途に応じて作り方を選べるのが、ぼかし肥料の魅力です。

ここでは約2週間で完成する、好気性発酵のぼかし肥料の作り方をご紹介しましょう。

▼ぼかし肥料作りの手順

<用意するもの>

  • 米ぬか(作りたい分だけ)
  • 30℃のお湯2リットル
  • 水200ml
  • 発酵促進剤(納豆でも代用可)
  • 大きめの容器(材料を混ぜ合わせるのに使用)
  • ビニール袋(ふた付きの密閉容器でも大丈夫)

<ぼかし肥料作りの手順>

  1. 納豆1パックと水200mlを混ぜ合わせ納豆菌を広げる(発酵促進剤を使う場合はこの工程は不要です)
  2. 米ぬかを大きめの容器に入れ、1で作ったものと混ぜ合わせる
  3. 30℃のお湯を少し加え、かき混ぜる
  4. 米ぬかがベタベタにならないように湯量を調整しながら追加し、しっかり混ぜ合わせる。(最終的に軽く握ると固まるくらいの水分量に調整)
  5. 4でできたものをビニール袋に入れ、口をしばって日陰で保管する
  6. 毎日1回、空気を含ませるように混ぜ合わせる
  7. 約10日〜2週間で発酵が終わり完成

※発酵中は温度が40℃くらいになります。もし40℃にならない場合は、お湯を入れたペットボトルを袋に入れて発酵を促しましょう

※もみ殻を用意できる場合は、一緒に混ぜて使ってください。よりサラサラしたぼかし肥料ができます

▼コーヒーかすを使ったぼかし肥料の作り方

「毎日コーヒーを飲むけど、残ったカスがもったいない」そう考えたことはありませんか?

コーヒーかすは香りが良く脱臭効果もあるので、畑に撒く肥料の原料として使いやすい素材です。ここではコーヒーかすと米ぬかを使ったぼかし肥料の作り方をご紹介します。

<用意するもの>

  • コーヒーかす300g
  • 米ぬか300g
  • 油かす300g
  • 腐葉土5L
  • 納豆10粒ほど
  • ヨーグルト大さじ1
  • 畑の土100g
  • バケツ

<コーヒーかすを使ったぼかし肥料の作り方>

  1. コーヒーかすを天日干しで乾かす
  2. 全ての材料をバケツに入れ、よく混ぜる
  3. 布でふたをして密閉する
  4. 空気を取り込むために、毎日かき混ぜる

※数日中に発酵がはじまり、温度が70℃ほどまで上昇します。その後、1〜3ヶ月ほどで発酵が終わり完成です。

米ぬかを作った「腐葉土」の作り方

米ぬかを作った「腐葉土」の作り方

腐葉土は、土壌の水はけや通気性を改善するために使われる堆肥です。

腐葉土を入れることで微生物が増え、ふかふかの土を作ることができます。また、作物を植えるウネに敷き詰めることで、苗の保温や保湿効果もあります。

さまざまな用途に使える腐葉土を、米ぬかを使った作り方でご紹介します。

腐葉土作りの手順

<用意するもの>

  • 大量の落ち葉(ケヤキ・クヌギ・コナラなどの落葉紅葉樹が適しています)
  • 米ぬか
  • 畑の土(または牛ふん堆肥)
  • じょうろ
  • コンポストや木枠(ふたができて、水がたまらないものならなんでもOK)

<米ぬかを使った腐葉土の作り方>

  1. 大量の落ち葉を集める
  2. 用意した材料をコンポストに入れる(効率よく発酵が進むように、落ち葉→米ぬか→畑の土→水→落ち葉の順で繰り返し入れていきます)
  3. コンポストに入れた落ち葉を上から足で踏み固める
  4. 数週間に1回程度、下の方から掘り返して発酵を促す。このとき葉が乾燥していたらじょうろで水をかけてください
  5. 半年〜1年ほどで完成(ほぼ放置なので時間がかかります)

【注意点】

自作の腐葉土は完全に発酵が終わるまで使用しないでください。なぜなら、発酵途中の腐葉土は強い匂いや発酵熱があり、作物に悪い影響をおよぼすためです。腐った匂いや熱を発していないかチェックしてから使用しましょう。

米ぬかを使った土壌再生の方法

米ぬかを使った土壌再生の方法

毎年おなじ畑やプランターで野菜を栽培していると、土の中の栄養がなくなっていき、作物は育ちにくくなります。

米ぬかには微生物を元気にする力があるので、土壌改良には最適な肥料です。ここでは、米ぬかを使った土壌再生の方法と注意点をご紹介します。

土壌再生の手順

<用意するもの>

  • 米ぬか
  • 腐葉土

<土壌再生の手順>

  1. 土壌再生したい土に米ぬかをふりかける(1㎡あたり100g)
  2. 上から腐葉土を撒いてよく耕す
  3. 暖かい時期は2週間、寒い時期は1ヶ月あけて、発酵が終わったことを確認して植え付けを行う

【注意点】

発酵が完全に終わってから植え付けを行いましょう。発酵途中は発酵熱やアンモニアガスが発生し、作物に悪影響をあたえます。

また、土の中の微生物と作物が窒素を取り合う「窒素飢餓」にも注意しましょう。窒素をたくさん使う葉物野菜は、窒素分を含んだ肥料も一緒に使うことをおすすめします。

まとめ

米ぬかは有機肥料の中でも、特に微生物を増やす力に優れ、肥料だけでなく土壌改良にも使える大変便利な資材です。

他の資材と組み合わせることで自分に合った肥料を作ることもできます。ぜひ米ぬかを活用して、おいしい野菜作りをはじめてみてくださいね。

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