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はじめまして、麦ライスです。都内某レストランで料理長をする傍ら、料理が好きな人でも苦手な人でも料理に興味がある全ての人に向け、お家にある材料で簡単に作れる美味しいオリジナリティ溢れるレシピや必ず役立つテクニックなどを、Twitterをメインに発信しています。
ところで、暑い夏の食事と言えばそうめんですよね。みなさんのご家庭でも、夏には乾麺のそうめんをたくさんストックしているのではないでしょうか。そして夏に食べ切れず、秋や冬にも残っている……ということもありがちだと思います。
そこで、乾麺のそうめんを保存するおすすめの方法を解説します。茹で置きするコツもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください!
そうめんは湿気や高温に弱いため、湿度や温度が高くなく温度変化も激しくない場所に、密封された状態で保存することがおすすめです。
僕のおすすめはフリーザーバッグに入れて、できるだけ空気を抜いて密封することです。そうめんは外気に触れ続けると劣化が早まり、香りも飛びやすくなってしまいます。
また、そうめんはにおいを吸収しやすい食品なので、近くににおいが強いものを置かないことも大切です。フリーザーバックであれば、周りのにおいから守ってくれるため、におい移りも防げます。
ジッパーバッグはそうめんの長さに合った幅のものを選ぶと良いです
そうめんの保存に最適な場所は冷蔵庫です。冷蔵庫は低温であり温度変化もないため、カビの心配が少なくなります。
ただし、冷蔵庫の開け閉めを頻繁にしていると、冷温の温度変化によりそうめんが劣化してしまいます。ですので、そうめんを使用する時は、必要な量を取り出したら、すぐに冷蔵庫に戻しましょう。
さらには、冷蔵庫の奥の方に置くのがおすすめです。冷蔵庫の扉付近の手前と奥とでは、温度の変化が全く異なります。冷蔵庫の手前は扉の開け閉めにより温かい空気が入って温度が上がりやすくなるためです。
また、そうめんは折れやすいため、冷蔵庫の中では出し入れをよくするものの近くに置かない方が良いです。出し入れの少ない端の方に、そうめんが折れないようパスタの容器や深さのあるバットなどに入れて置いておくことがおすすめです。
バットに乗せて冷蔵庫内の端の方に置きます
基本的にそうめんの賞味期限は1年〜3年と考えて良いですが、メーカーによって異なるため、気になる方は調べてみることをおすすめします。
しかし、一度冷蔵庫に入れてから長時間外に出したものや、湿度や温度変化が激しい場所に長時間置いたものは、袋の内側に結露によって水滴が発生し、急激にカビが発生しやすくなるため注意が必要です。
見た目で見極めることは非常に難しいのですが、変色したりカビが生えた場合は食べないようにしましょう。
生タイプや半生タイプのそうめんは乾麺と違って水分を含んでいるため、非常に傷みやすく長期保存には向いていません。購入したり開封したりした後は、すぐ食べ切るようにしましょう。
乾麺と同じく保存方法によって賞味期限より早く傷んでしまうこともあるので、記載されている賞味期限を守り、賞味期限より早く食べることをおすすめします。
一度にたくさん茹でたそうめんが余ったり、茹で置きしたりした時には、冷蔵保存がおすすめです。そうめん冷蔵保存をするには茹で方にもコツがあるんです。
そうめんを冷蔵庫で保存する場合、茹で時間を記載時間より少し短めに茹でるのがおすすめです。僕は30秒ほど短くしたりします。茹でた後も麺類は水分を吸い続けるため、冷蔵庫で保存しているうちに、周りに付着した水分をそうめんが吸ってしまうからです。短めの時間で茹でておけば、そうめんが水分を吸ってもブヨブヨになるのを防ぐことができます。
また、そうめんは強火で茹でたり、箸で触りすぎたりしても良くありません。強火で茹でると麺の表面が溶けてドロドロとした食感になってしまいます。箸で触りすぎても表面がドロドロになり、そうめん同士がくっつきやすくなってしまいます。
茹でた後はすぐにザルにとり、流水である程度粗熱を取ってから氷水の入ったボウルに入れます。そして、そうめんを揉み洗いして表面のぬめりをしっかりと取り除きましょう。粗熱を取る際は、そうめんが熱々で火傷をしてしまう可能性があるため、素手で触らずに箸などで少しほぐすと安全です。
素手で触らず箸を使ってほぐしながら粗熱を取ります
氷水の入ったボウルに入れてそうめんを揉み洗いします
茹でたそうめんはしっかりザルで水気を切り、表面に付着した水分をキッチンペーパーでしっかり取り除きます。
キッチンペーパーの上にそうめんを乗せます
そうめんの上にもキッチンペーパーをかぶせて水分を取り除きます
水分を取り除いたら、空気を抜くようにフリーザバックに入れて密封し、すぐに冷蔵庫に入れましょう。冷蔵保存後3日以内に食べ切ることが望ましいです。
茹でたそうめんはジッパーバッグに入れて冷蔵庫へ
冷蔵庫で寝かせた茹でそうめんは、そうめん同士がくっついて食感も柔らかくなっているため、美味しく食べるには少し工夫が必要です。そうめんをほぐすには油分を加えると良いでしょう。
僕はそうめんにごま油とめんつゆを加えて軽くほぐし混ぜたら、食感を補うために天かす(イカ入り)と細かく刻んだ大葉を乗せて食べたりします。めちゃくちゃ美味しいですよ。
茹でたそうめんは冷凍庫で保存することもできます。冷蔵庫で保存するよりも、日持ちがしますよ。
基本的に冷蔵保存の場合と茹で方は変わりません。時間を少し短めに茹でた後、粗熱をとって、揉み洗いします。
茹でたそうめんを冷凍庫で保存する場合、ザルで水気を切り一食ずつ小分けにしてラップに包みますが、少し工夫をすると食べる時により使いやすくなります。
まず解凍しやすくするために、そうめんを丸めず平く盛った真ん中に穴を開け、ラップで包みます。そして、バットなど平らなものの上に置いて冷凍します。バットの置き場所は外気が触れにくい冷凍庫の奥や下の方にするのがおすすめです。外気に触れるたびに劣化し、冷凍焼けを起こして冷蔵庫のにおいもついてしまうからです。冷凍保存後も1ヶ月以内に食べ切るのが望ましいでしょう。
そうめんを丸く盛らずに平らにし、真ん中に穴を作ります
写真右のようにそうめんを包むと解凍しにくくなります
バットなどに置いて冷凍庫で保存します
冷凍した茹でそうめんを解凍する時は、平らな場所に置き、さらに平らなものを上に置くと、熱伝導率が高くなり早く解凍ができます。
平らなものの例として鍋用のガラス蓋も使えます
レンジでの解凍も可能ですが、味が劣化してしまう可能性があるため僕はあまりやりません。
一度冷凍保存して解凍した茹でそうめんは、冷蔵保存したそうめんよりも表面がベタついています。ですので、それが気にならないよう、焼いて食べるのがおすすめです。
まず、油を引いて熱したフライパンに解凍したそうめんを広げ、カリカリになるまで焼きます。焼けたらお皿に移し、焼肉のタレで焼いた牛肉を乗せたり中華丼の餡をかけたりすると、とても美味しく食べられますよ。
ここまで様々なそうめんの保存方法をお伝えしましたが、保存する環境や気の使い方次第で、賞味期限が伸びたり短くなったり食感が変わったりと、実はかなり気を使う食材です。そのため、少しでも早く食べ切ることが一番美味しく食べられる方法だと思います。
ですが、夏を過ぎると食べる機会が減ってあまりがちになってしまうのも事実。ですので、今回ご紹介した保存テクニックで、少しでもそうめんを美味しく長く食べられる方法が皆様に伝われば嬉しい限りです。