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日持ちしない食材の長期保存ができ、まとめ買いやストックに便利な「冷凍保存」。しかし、解凍すると水分でベチャベチャになってしまったり、味が悪くなってしまったりと、失敗談もチラホラ。
実は、食材には冷凍保存に適しているものとそうでないものがあり、知っておくだけで未然にトラブルを回避できます。
そこで今回は、冷凍保存方法や料理雑学をInstagramで発信している冷凍子ママさんに、「どんなものが冷凍保存に向いているのか」や「冷凍保存はおすすめできない食材はあるのか」を教えてもらいました! 冷凍保存時にあると便利なグッズも、ぜひ参考にしてみてください。
冷凍庫ママ
意外と知らない冷凍保存方法や料理雑学をInstagramで発信中。海外生活をきっかけに、日本の食材をどうしたら少しでもおいしく食べられるかを日々試行錯誤し、オリジナルの冷凍保存術を考案。日本野菜ソムリエ協会「冷凍生活アドバイザー」資格所有。
冷凍する食材の定番といえば、ごはん。なぜ冷蔵保存ではダメなのかというと、ごはんに含まれるでんぷん質がどんどん劣化してパサパサになってしまうから。ラップに包むときはご飯を丸く平らにすると、電子レンジでの加熱ムラができにくいのでおすすめです。保存期間は約1ヵ月ですが、3日目以降から味が落ちていくので早めにいただきましょう。
消費期限が製造から2〜4日程度と短いパンも、冷凍と相性の良い食材です。冷蔵すると、ご飯と同じくでんぷん質が劣化して硬くなってしまうので絶対NG。買った翌日以降は冷凍庫で保存しましょう。パンにぴっちりラップをしたうえで保存袋に入れ、金属トレイ上で冷凍してくださいね。子供が食べなかったパンの耳を冷凍しておき、フードプロセッサーで擦り下ろすと、パン粉代わりに使えます。冷凍子ママさんのマル秘テクニック、覚えておきましょう!
味噌も冷凍におすすめの食材。冷蔵庫に入れている家庭が多いイメージですが、「発酵食品は冷凍すると、酵母や細菌が休眠状態になり、開封したときの風味を保ちやすい」とのこと。塩分が多いため冷凍庫に入れても凍らず、解凍しなくてもすぐ使えるので、ご心配なく!
味噌と同じ発酵食品の納豆も、冷凍との相性抜群。すぐに食べる場合は冷蔵庫に入れてもいいですが、冷凍しても食感や風味、菌の状態は変わらないため、ストックしておきたいときに重宝しそうです。解凍に電子レンジを使うと納豆菌が若干死んでしまうので、納豆の栄養をしっかり摂取したい人は自然解凍しましょう。
醤油も味噌と同じく塩分が多いため、実は液体のまま冷凍庫の中で保管ができる調味料。醤油は、時間が経過するとどんどん色が濃くなり、味もしょっぱくなりますが、冷凍ならその変化もなくなります。開栓したときの変なにおいや酸化による品質の低下を防いでくれるので、冷凍庫での保存がおすすめです。
「バナナのように追熟する果物は、完熟してから冷凍するのがポイント」と言われるように、バナナは冷凍でもおいしく食べられる果物のひとつ。シュガースポット(茶色いブツブツ)が出てきたバナナは、悪くなる前に冷凍しましょう。おすすめの保存法は、皮を剥いた後に、まるごと1本をラップの上で潰して冷凍するだけ。そのままかじればバナナアイスですし、ポキポキと折ってバナナジュースも簡単に作れるなど、いろいろなメニューで栄養満点のバナナをいただけます。
コーヒーは、常温保存しているおうちも多いと思いますが、実はそのままにしておくと風味が飛びやすく、冷凍保存を推奨する専門店もあるのだとか。コーヒーは、缶入りのものはそのまま冷凍庫に、袋入りのものは保存袋に入れてから空気を抜くと長期保存もできて◎。豆は凍らないためそのまま使えますし、良い香りと風味がキープされるなら冷凍しない手はありませんね。同じように、お茶の葉も冷凍保存OKです!
食卓の定番野菜・大根も、冷凍と相性の良い食材です。特に水分が少なめの下部は冷凍向きで、味を吸い込みやすく繊維が壊れて柔らかくなるため、煮物や味噌汁、漬物などで大活躍。煮物用にじっくり煮込んでいた大根も、冷凍するだけで時短にもなるのでおすすめです。一方で、筋っぽさが少し残るような食感に変わってしまうため、調理方法によっては合わない場合も。
長持ちするだけではなく、食材によっては風味も向上するなど、食卓のバージョンアップに役立つ冷凍保存術。良いこと尽くめのように感じますが、逆に相性が悪く、おすすめできない食材もいくつかあります。
「基本的に冷凍できないものはありませんが、水分が多い葉物の生野菜(レタス、キャベツなど)は冷凍・解凍すると細胞にダメージを与えてしまい、おいしく食べられません。また、繊維質の多い根菜類(ごぼうなど)は、解凍すると水分が抜けてゴリゴリとした食感になってしまうため、小さめに切って凍ったまま調理するのがコツです」
そのほかに一長一短なケースもいろいろ。
たとえば冷凍した果物は、解凍すると水っぽくなりやすく、舞茸やえのきなどのきのこ類は、栄養価や風味は向上しますが「きのこ独特のにおいがキツくなり苦手」という声も……。
ほかにも、水分の多いスイカは半解凍のまま食べると甘さが増しておいしく感じます。冷凍トマトは食感が損なわれる代わりに旨味が増し、スープや煮物に最適な食材に。冷凍・解凍の仕方で変わってきたり、特定のレシピには役立ったりする場合もあるので、冷凍子ママさんのテクニックを参考にしながら、いろいろチャレンジしてみましょう。
冷凍する食材の鮮度を保ち、おいしさそのままで保存するには、しっかりとした事前準備や保存の方法を知ることが必要。ということで、冷凍子ママさんがおすすめする冷凍保存グッズをご紹介します。
冷凍から電子レンジでの解凍にまで使えて、肉や魚、野菜、パンやご飯などのあらゆる食材に対応している保存袋のジップロック フリーザーバッグ。「保存袋は100均でも買えますが、このフリーザーバッグは分厚さや作りがしっかりしているので安心して使っています」と太鼓判。サイズは、Lを使うと冷凍庫に入りきらないこともあるため、MやSに入れ、小分けにして一食分ずつ使うのがおすすめです。
「大好きでよく使っています!」と冷凍子ママさんが絶賛するのは、レトロなパッケージが目印の人気商品、イワタニのアイラップ。マチ付きのポリ袋ですが、マイナス30℃までの耐冷温度を誇り、破れづらくしっかり保冷できる、冷凍保存には欠かせないアイテムです。「みじん切りにした野菜やシュレッドチーズなど、冷凍すると一緒に固まりやすいものも、アイラップだとパラパラの状態で保存しやすい」という優れもの。熱湯や電子レンジに入れるときにそのまま使えるというのも、嬉しいポイントですね。
野菜の水分が残っている状態で冷凍すると、膨張して傷みの原因になるため、冷凍前に水分をしっかり取ることが大切。冷凍子ママさんも「特に、ブロッコリーやカリフラワーなどの水分を抜きにくい野菜の保存時に便利」と話す通り、サラダスピナーがあることで冷凍保存の作業を時短できるなど、いろいろ活躍してくれること間違いなし! たくさん冷凍する人にもおすすめです。
アルミバットは、金属の中で熱伝導率がもっとも高く、冷凍保存には重宝するグッズ。「冷凍のときは早く食材が凍り、解凍のときには早く溶けるんです。ステンレス製のバットを使うご家庭も多いようですが、家庭用冷凍庫の場合はなるべく早く食材を凍らせることがポイントになるため、アルミ製がおすすめ」とのこと。「急速冷凍庫があると、食品をより傷ませずに保存できますよ」というアドバイスもいただきました。
冷凍することで長期保存ができ、食感や風味もそのままに食品本来の味を楽しめる一方、食材によっては不向きなものがあるなど、意外に奥が深い食材の冷凍保存術。保存や事前準備に役立つグッズも駆使しながら、鮮度ばっちりの食材の味をお楽しみください!