「忘れ物なし!」毎朝の身支度に大活躍なスリムラックを電動工具なしで作る
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
柔らかく温かみのある色合いの「真砂土(まさ土)」は、ガーデニングや庭の敷土として非常に人気があります。また、お手頃な値段と加工のしやすさから、はじめてでも安心して使うことができる資材です。
この記事では、真砂土の使い途や、メリット・デメリットなどを詳しくご紹介します。真砂土を使ってはじめての庭づくりを成功させましょう。
真砂土は、石垣や墓石などに使われる花崗岩(かこうがん)という石が風化してできた土です。薄茶色の温かみのある色で、公園の土を想像すると分かりやすいかもしれません。
特に西日本で多く採取され「マサツチ」「マサド」「マサゴ」「サバド」など、地方によって呼び方に違いがあります。
真砂土の原料である花崗岩は、比較的たくさん産出される石材のため、それを元にした真砂土は安価で販売されることが多いです。品質による違いはありますが、10kg〜20kg入りで数百円〜2000円前後で購入できます。
真砂土には、天然のものとセメント入りのものがあります。
天然のものは、花崗岩から採取したまま何も手を加えていないので、非常に安い値段で購入できます。庭の舗装や芝生の下地など、大量に必要なときに重宝してくれるでしょう。
その一方、セメント入りのものは、水をかけるだけで固まるという特徴を持ち、庭の雑草防止に高い効果を発揮します。
使い方はとても簡単で、3cm〜5cmの厚みで敷きならし、じょうろで水をかけるだけ。施工後は24時間程度で固まり雑草を防いでくれます。
通常の真砂土は薄茶色ですが、庭の施工用に赤や白、青、黒など、さまざまな色に加工されたものが販売されています。一色で統一感のある庭にしたり、数種類を組み合わせて遊び心を演出しても良いでしょう。カラーバリエーションが豊富なのは嬉しいポイントですね。
真砂土は採取する場所によって、粒の大きさや品質にバラつきがあります。
15mmほどの荒目のふるいにかけたものは「鬼真砂」と呼ばれ、保水力と水はけのバランスが良く、園芸やガーデニングで使用できます。
ただし、通気性が悪いため真砂土単体では使用できません。腐葉土や牛ふん、バーク堆肥などを入れて土壌改良を行いましょう。
5mmほどの細目のふるいにかけたものは「化粧真砂土」と呼ばれ、庭の敷土や花壇の化粧砂として使用できます。
時間経過とともに締まって固まる性質がありますが、雨が続くと粘着性が増し、ぬかるみやすいのが欠点です。
また、庭の敷土として使う場合は「転圧作業」を行わないと、水たまりができやすくなるので注意してください。
転圧作業とは、土に強い力を加えて土の密度を高めることで、土壌の安定化、水たまりの防止、雑草対策など、さまざまな効果があります。
最も手間がかからないのは、プレートという機械を使う方法です。プレートは機械自体の重さと振動で転圧を行うもので、力がいらず簡単に作業できます。
購入すると非常に高価なので、レンタルがおすすめです。家庭で使うプレートは1日あたり1000円〜4000円で借りることができます。庭づくりの際はぜひ検討してみてください。
真砂土の元となる花崗岩は世界各地に分布していて、日本でも非常に多く採取されています。そのため、真砂土の価格も安く、ガーデニングや庭の敷土として重宝されています。
庭一面に敷き詰めることも多いため、数百キロ単位で販売されたり、トラック1台単位で販売されることも珍しくありません。
雑草が生えづらくなる理由は、植物の栄養となる成分が真砂土には含まれていないからです。
ただ、永久的に草が生えないわけではありません。風にのって外部から運ばれてきた土が混ざると、次第に草が生える環境に変化していきます。
真砂土を敷く前に防草シートを敷くと、より高い防草効果が期待できます。
真砂土を使えば、プロの業者に依頼しなくても自分で庭を作ることができます。
特にセメント入りの真砂土は、庭に敷き詰めて水をかけるだけという手軽さから、初めてでも安心して作業できます。
真砂土は自然な色合いで、周辺の環境とも調和しやすく、景観を損なわないというメリットがあります。
この見た目の美しさを活かして、公園や庭園などの自然を大切にする空間で多く取り入れられています。
真砂土はコンクリートやアスファルトに比べ表面温度が高くなりません。さらに照り返しも少ないので、周囲の気温の上昇を和らげる効果があります。
最初は柔らかい真砂土ですが、時間経過とともに締め固められ、水はけが悪くなります。
すると、雨が降っても排水ができず、水たまりができてしまいます。足元が汚れたり、外壁が汚れたりするかもしれません。
もし水はけを重視したい場合は、日向土や軽石を混ぜ込むと水はけを改善できるでしょう。
真砂土は肥料持ちが悪く、肥料を与えても雨などで流れてしまいます。
これは土壌の団粒構造が形成されていないのが原因で、一般的に植物を育てるには不向きな土と言われています。
団粒構造を形成させるには、堆肥や有機肥料をたっぷり混ぜ込んで微生物を活性化させることが大切です。
真砂土にコンクリートのような強度はありません。
セメント入りの真砂土は、数年経つとヒビが入ったり、ヒビから雑草が生えてきたりします。劣化を抑えるには、車通りの多いところへの施工は避けた方がよいでしょう。
この記事では真砂土についてご紹介しました。
真砂土は、園芸や庭づくりにとても便利な土です。堆肥や有機肥料を混ぜることで植物も育てられますし、固めて雑草対策としても利用できます。また、カラーバリエーションの豊富さから、さまざまな楽しみ方ができます。
真砂土を上手に活用して素敵な庭を作りましょう。