日傘のスキをなくしたら妖怪っぽくなった話
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多肉植物は一般的なガーデニングで使う草花に比べると水やりが少なくて済むのがよいところですが、気に入った鉢に植えたり、何年も育てていて鉢よりも植物が大きくなってしまったときなどは、適した土に植え替えることが大事です。
この記事では、多肉植物に適した土や植え替えの手順、育てる際のポイントなどを解説します。多肉植物栽培の参考にしてください。
多肉植物とは、葉、茎、根などの多肉質な部位に水分を貯めることができる植物の総称です。雨が少ない地域に自生しているため、頻繁な水やりをしなくて育てることができます。トゲトゲの姿でおなじみのサボテンも、多肉植物の一つです。また、ガーデニングで利用することのあるセダムやユーフォルビアの仲間にも多肉植物として栽培されているものがあります。
多肉植物は、名称のようにぷっくり膨らんで丸みのある形が特徴です。その愛らしさから、近年は高い人気を誇っています。
多肉植物は、容器に入って販売されているものが多くあります。自分好みの鉢に植えるときのほかにも、生育が悪くなったときなどは植えかえをした方がよいでしょう。
最近はSNSでも多肉植物を見かけることが増え、皆さん思い思いの好みの鉢に植えつけた多肉植物をアップしています。多肉植物栽培向けに作られたおしゃれな鉢、カッコいい鉢も増え、自分もそんな風に多肉植物を楽しんでみたいと思ったことがある人も多いのではないでしょうか。ホームセンターや園芸店では黒いプラスチック製の鉢に植えられて販売されていることが多い多肉植物。これを自分好みの鉢に植えるには、土を用意して自分で植えつける必要があります。
何年も同じ鉢で多肉植物を育てていると、根詰まりを起こす可能性があります。根詰まりが原因で病気になることがあるので、注意が必要です。
また、年月の経過で土が細分化されて密度が高くなると、水はけが悪くなり、生育環境の悪化につながります。
多肉植物がのびのびと育つためには、環境のリフレッシュが必要です。定期的に鉢と土を入れ替えて、植え替えを行いましょう。
元気に生育しているときはいいのですが、生育が悪くなってきたり、傷み始めたら植え替えた方がよいことがあります。多肉植物は生育がゆっくりなものも多く、反面、何かトラブルが起きたときもなかなか目に見える形でわかりにくいことがあります。以下のような兆候が見えたら、植え替えてみてもいいでしょう。
多肉植物の植替えサイン
少しずつであっても成長しなくなってきたときは、鉢や土が成長しにくい環境になってしまったか、根にトラブルが起きている可能性があります。植えかえと同時に、土を落として根の状態を確認してみるとよいでしょう。
多肉植物を植え替えるためには準備が必要です。ここでは、植替えの前の準備を解説します。
このほかにも土をすき間なく入れるためのヘラや割りばし、作業の時に土で周囲を汚さないようにするためのビニールシートや新聞紙などもあるとよいでしょう。鉢の底がスリットやメッシュになっているものは直接鉢底石や用土を入れてかまいませんが、底の中心に大きな水抜き穴があいている鉢を使う場合は、鉢底網を使います。
多肉植物は乾燥した土地に自生するものが多いので、湿りすぎた状態が長く続くような土は好みません。ここでは、多肉植物の土について解説します。
100円ショップなどで販売されている多肉植物は増やしやすいものが多いです。増やしやすいということは、あまりデリケートな管理をしなくてもよく育つと言うことです。こうした種類は水やりさえ控えめにできるのであれば、市販の草花用培養土でも育てることができます。水やりをすると土が水を吸って鉢が重くなるのでその重さを覚えておき、鉢を持ったときに明らかに軽くなったと感じたら水やりをしましょう。鉢土の表面が乾いただけでは中がまだ湿っていることがあります。鉢底の穴が大きいようであれば、指で触ってみて湿り気を感じなくなったら水やりをするのでもよいでしょう。
どうしても水やりの頻度が減らせない、雨が吹き込む場所にしか置けないので水やりを控えても土が湿りがちになってしまうと言う場合は、草花用培養土に水はけを改善する資材を1〜2割程度混ぜましょう。水はけ改善のためには中粒の赤玉土、小粒の軽石、川砂などがあります。鉢底石を多めに入れるのも効果的です。
手に入りやすい多肉植物は、レイズドベッドやハンキングバスケットなどのそこそこ土が乾きやすい環境なら一般的な草花と一緒に植えることもできます。
さまざまなメーカーから多肉植物用の土が発売されているので、そうしたものを使うと手軽に栽培を始めることができます。軽石や赤玉土、鹿沼土などをベースにココヤシチップやくん炭など、粒状の資材を中心に配合され水はけよく作られているものが多いので、根腐れしにくい土に作られています。小型の多肉植物を小さな鉢で育てるときは、土の粒が細かいものを選ぶのがおすすめです。水はけがよすぎると感じたら、ピートモスか腐葉土、市販の草花用培養土や小粒赤玉土などを3〜5割ほど混ぜて使うとよいでしょう。
育てやすい多肉植物をいくつも育てていくと、ちょっと育てるのが難しそうな植物にも挑戦してみたくなりますよね。そんなときは、自分で用土を配合してみましょう。
小粒赤玉土3+小粒鹿沼土3+小粒軽石2+バーミキュライト2
上の比率をベースに、自分の栽培環境ではなかなか土が乾かないと思ったら軽石を増やし、乾きやすいと感じたらバーミキュライトを増やしてみましょう。軽石は水を吸収しにくいので水はけがよくなり、バーミキュライトは逆に水もちをよくしてくれる資材です。また、それぞれの用土の粒を大きくすれば水はけはよくなり、小さい粒の用土を使うと水持ちがよくなります。用土には微塵(みじん)という微細な粒が混ざっており、そのまま使うと、せっかく水はけのよい用土を作っても、土の隙間が目詰まりしてしまうことも。そうしたことを避けるためにも、できれば用土は使う前に一度目の細かいふるいを使って微塵抜きをするのがおすすめです。植えつけ後初めての水やりの際にも、鉢底から流れ出す水が透明になるまでたっぷり水やりをして微塵を洗い流すのもおすすめですよ。
用土にはマグァンプKなどの緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)を、一鉢あたりひとつまみ程度混ぜ込んで使います。
多肉植物の鉢は株よりも一回り程度大きな直径のものが適切です。あまり鉢が大きいと土が乾きにくく、根が傷むことがあるからです。素材は素焼きが乾きやすいでしょう。あまり大きなサイズを選ばなければプラスチック鉢は軽くて管理しやすいです。たくさんの種類を集める人は、ぴっちりすき間なく鉢を並べられる、四角い鉢を使う人もいます。
植え換えの際には、注意して作業していても根が切れてしまうことがあります。また、鉢から株を出してみると根が伸びて鉢底で渦を巻く「サークリング」という状態になっていることがあります。サークリングしている根は1/2〜1/3ほどハサミで切って整理するとよいのですが、切り口が乾く前に植えつけて水をやってしまうと、切り口から腐って株が傷むことがあります。
これを避けるためには以下のようなやり方があります。
多肉植物は体内にたくさんの水分を蓄えているので、10日ほど水を与えなくても問題ありません。やりやすいやり方でやってみてください。1回で作業を完結させたいのであれば、3のやり方がおすすめです。
多肉植物の基本的な植え替え手順は以下の通りです。買った多肉植物をお気に入りの鉢にすぐに植え替えるときも、成長した多肉植物の植え替え作業も、基本的には同じ流れなので参考にしてください。
ここでは、植えつけてすぐは水を与えない、前の章の「3」のやり方をご紹介しました。サボテンや多肉植物は切れたばかりの根の断面が湿っていると、過湿な状態だとそこから腐ってしまうことがあるからです。あらかじめ株を掘り上げ、1週間から10日ほど乾かしておくと、植えつけ後すぐに水を与えても大丈夫です。根が伸びすぎていて整理したい場合は、あらかじめ掘り上げて1/2〜1/3ほど根を切って乾かしておくとよいでしょう。
これから生育が始まるという時期が植えつけ、植え替えに適しています。多肉植物はさまざまな種の植物の総称なので、それぞれ生育期が異なります。春と夏に生育し真夏と真冬は生育を休むタイプ、初夏から真夏によく生育するタイプ、秋から晩春にかけてよく育つタイプなどがあります。ホームセンターや園芸店には、その時期によく生育する種類の多肉植物が並ぶので、お店で見かける時期が生育期と考えてもよいかもしれません。春から秋に100円ショップで見かけるような種類であれば、4〜5月に植え替えるとよいでしょう。
多肉植物は丈夫なものも多いのですが、植え替えたばかりの時はデリケート。普段と違う手入れが必要になるので、注意点をご紹介します。
多肉植物を育てるときは十分な光が必要ですが、植え替え直後に強い光に当てると傷んでしまうことがあります。また、作業の際に根が傷ついていると、水を与えなくても雨に当たってしまうとそこから腐ってしまうことがあります。こうしたことを避けるため、植え替えて1週間ほどは雨と直射日光が当たらない軒下や室内の明るい窓辺などに置いて養生しましょう。
7〜10日経ったら、栽培場所に移動させましょう。戸外の明るい場所で、雨がよけられる場所がよいでしょう。多肉植物の多くは太陽の光が大好きですが、真夏に一日中直射日光が当たると葉の色が変色したりすることもあります。また、鉢土が湿っている状態で直射日光に当たり続けると根が高温多湿にさらされて傷んでしまうことも。30%程度遮光した温室や栽培フレームで管理できれば最高ですが、なかなかそういった準備ができない人も多いはず。お昼くらいまではよく日が当たる場所や、半透明のポリカーボネートの屋根がついた軒下など、雨と直射日光が避けられる場所がおすすめです。
もう多肉植物を育てている人にとっては知っていることばかりかもしれませんが、初めて多肉植物を育てるという人のために、育て方の基本的なポイントをざっとおさらいしておきましょう。
戸外の明るく、風通しがよい場所で育てましょう。多肉植物はもともと明るく、乾燥した場所で自生しています。日当たりが悪い室内では間延びして育つ「徒長(とちょう)」をしてしまったり、軟弱に育ってしまうことも。また、風通しの悪い場所だとカイガラムシやハダニといった虫の害も受けやすくなってしまいます。
普段の水やりは、鉢土がしっかり乾いてから行います。水やり直後の鉢を持ち上げて重さを覚えておき、鉢が軽くなったら水やりをしましょう。特に光が十分ない環境で育てるときは徒長しやすくなるので、やや水を控えめにした方が姿よく育ちます。多肉植物は基本的に頻繁な水やりが必要ない植物ですが、中には比較的湿り気を好むハオルチアや、一般的なガーデニング草花に近い水やりでもよく育つセダム、サボテンの仲間ながら水を好むリプサリスなどもあります。100円ショップで販売されている多肉植物の多くは多少水が多かったり少なかったりしても問題ありません。
植えつけの際に土に肥料を混ぜ込む「元肥(もとごえ)」が与えてあれば、基本的に追加の肥料は必要ありません。与えるのであれば、真夏を除く生育期に5000倍に薄めた液体肥料を与えます。
多肉植物には、他の植物にはない育て方や楽しみ方があります。ここではハイドロカルチャーでの栽培や寄せ植えなどを解説します。
多肉植物は、一株ずつ植えて楽しむのもよいですが、カラフルな種類を集めて寄せ植えにするのもおすすめです。すでに根が出ている下部はもちろん、いろんな種類の挿し穂を同じ鉢に挿しておき、挿し木で増やしながら楽しむこともできます。
多肉植物は様々な種類があるため、生育する時期もさまざまです。大きく分けると以下のようなタイプに分けられます。
ホームセンターや100円ショップなどで流通が多く、カラフルでかわいらしいものは春秋型が多く見受けられますので、春〜秋に店頭に並ぶものを組み合わせて寄せ植えにするのがおすすめです。ちなみに「春秋型」「夏型」「冬型」はそれぞれ園芸の分野で俗に呼ばれている呼び方で、学術上の分類ではありません。
ガーデン草花を使ってハンギングバスケットで寄せ植えにすることがあります。ハンギングバスケットはとても土が乾きやすいので、実はとても多肉植物向きの方法です。また、吊り鉢も乾きやすく、こちらも多肉植物に向いています。枝垂れる姿が印象的なリプサリスを高い位置に飾るとインテリアにおすすめです。
多肉植物は、土が乾ききっても簡単には枯れず、水やりを忘れやすい人にもおすすめの植物です。年々人気が高まり、手に入りやすいのも嬉しいところ。大きく育てたり寄せ植えにしたり、挿し木で増やしたりするのも楽しい植物なので、皆さんもぜひ育てて見てください!
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