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鶏糞(鶏ふん)とは? 野菜向けの有機肥料の使い方を解説します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

鶏ふんを「くさい」だけの有機肥料だと思っていませんか?

たしかに未発酵の鶏ふんは、独特の臭いがあり敬遠されがちですが、ペレット鶏糞や炭化鶏糞のように、限りなく臭いを抑えた鶏ふんも存在します。

また、鶏ふんは即効性に優れ、元肥だけでなく追肥としても使用できるのも大きなメリットです。

できるだけ化学肥料は使わずに野菜を育てたい、という方に鶏ふんはおすすめ。

この記事では、鶏ふんに含まれる成分や、他の有機肥料との違い、鶏ふんの使い方などについてご紹介します。

鶏糞(鶏ふん)とは

鶏糞は安価で即効性のある有機肥料

鶏ふんは、鶏のフンを乾燥させて作った低コストな有機肥料です。

作物の成長に必要な三大栄養素のチッ素・リン酸・カリを豊富に含み、肥料効果に優れ、即効性もあります。カルシウムやマグネシウムなどの微量要素を含むため、作物にとっては欠かせない肥料と言えるでしょう。

鶏ふんに豊富な栄養が含まれる理由は、鶏の餌にあります。鶏の餌は、大豆やとうもろこしなどの穀物類と、魚粉などのタンパク源です。卵の殻のために炭酸カルシウムも与えられています。栄養豊富な餌を食べている鶏は、フンにもたくさんの栄養が詰まっているという訳です。

また日本では、鶏の餌に抗生物質や抗菌剤の使用が法律で禁止されているので、国産の鶏ふんは安全面でも優れています。

実がつく野菜の肥料に向いている

鶏ふんに一番多く含まれる栄養素はリン酸です。リン酸は、実をつける野菜に効果がある成分。ナスやピーマン、トマトなどがたくさん収穫できるのは、リン酸のおかげでもあります。

リン酸が不足すると花の数が減り、実つきが悪くなります。葉や茎も小さくなり品質の低下につながります。その点、鶏ふんにはリン酸が豊富に含まれているので、鶏ふんを与えれば、不足する心配はないでしょう。

ただ、与えすぎも悪影響を及ぼすのは間違いありません。適量を守って正しく散布するようにしましょう。

鶏ふん以外の有機肥料の特徴も知ろう

牛ふん

牛ふんは、牛のフンに稲ワラやもみ殻を混ぜて発酵させたもので、肥料分をほとんど含みません。96%は有機質で、土をふかふかにする土壌改良効果があるのが特徴です。

鶏ふんは肥料効果はあっても土壌改良効果はありません。それぞれまったく違うものなので、メリットを生かして、鶏ふんと牛ふんを混ぜて使うのも良いでしょう。

豚ふん

鶏ふんの次に肥料分が多いのが、豚ふんです。

肥料効果と土壌改良効果、両方あるのが特徴。さらに微量要素も含んでいるので、有機肥料として使いやすい種類ではないでしょうか。

雑食のため臭いがきつくなりがちですが、しっかりと発酵が進んだ豚ふんは、さらさらしていて嫌な臭いはしません。

油かす

油かすとは、タネや大豆などを搾って、油を取った後の残りかすのことです。有機肥料の中で、特にチッ素を多く含みます。

チッ素は、野菜の茎や葉の成長を助ける働きがあり、ほうれん草やチンゲンサイなどの葉っぱを食べる野菜には欠かせない成分です。

また、微生物が住みやすい土を作れるので、土壌改良効果も期待できます。肥料として使う場合は、効果が現れるまで少し時間がかかるので、元肥に向く肥料と言えるでしょう。

鶏糞(鶏ふん)の種類

乾燥鶏糞

乾燥鶏糞は、熱風で鶏のフンを乾燥させたものです。粉状で、土に混ぜ込んでから発酵が始まり、発酵が進むにつれ臭いは弱まっていきます。

鶏の餌によって栄養素は変わりますが、チッ素・リン酸・カリの比率は、4.3%、3.6%、2.3%ほどです。

鶏糞ペレット(発酵鶏糞)

鶏糞ペレットとは、発酵させた鶏ふんを高温で処理し、ペレット状にしたものです。ペレットとは、「小さなかたまり」や「小さな玉」という意味があります。風があっても飛散することなく散布できるのがメリットです。

乾燥鶏ふんと比べると、チッ素分が少なく、リン酸とカリウムが多いのが特徴的。また、完全に発酵されている鶏ふんは、臭いも少なくなります。

炭化鶏ふん

炭化鶏ふんは、800℃以上の高温で完全に炭化させた鶏ふんです。炭化させると、チッ素分がほとんどなくなるため、発酵鶏糞より少し効き目が劣ります。

一方で、リン酸とカリウムは豊富に含まれているので、花つき、実つきを良くしたい場合に使うと良いでしょう。1㎡あたり400gを目安に撒くようにしてください。

また、鶏ふん特有の臭いがなく、家庭菜園や住宅街でも安心して使用できます。追肥としても使いやすい種類です。

鶏糞(鶏ふん)の使い方

鶏糞(鶏ふん)の使い方

元肥・堆肥として使う場合

乾燥鶏糞を元肥として使う場合は、散布後1ヶ月ほどあけてから植え付けを行います。

その理由は、鶏ふんが発酵する過程で、アンモニアガスや発酵熱が発生するからです。これらは作物の根にダメージを与え、生育に悪い影響を及ぼします。

元肥として使う場合は、植え付けの1ヶ月前に散布し、よく耕しておきましょう。

また、発酵鶏糞の場合は、アンモニアガスの発生が少なく、植え付けの2週間前に散布しておけば大丈夫です。

元肥に向いている作物は、生育期間が短いほうれん草や小松菜などの葉物野菜です。

追肥・肥料として使う場合

鶏ふんは分解が早く、即効性がある肥料です。そのため追肥としても使用できます。

追肥の方法は、ウネの間や株の間など根が伸びていく先に穴を掘って鶏ふんを撒き、土をかぶせます。作物の根に触れないようにするのがコツです。

作物の根に触れると、肥料分の強さが原因で肥料焼けを起こしてしまいます。

なお、追肥する場合は必ず完熟の鶏ふんを使ってください。未発酵のものはアンモニアガスが発生し根を傷める原因となります。

鶏糞(鶏ふん)を使うときの注意点

使い過ぎに注意

鶏ふんは使いすぎに注意しましょう。その理由は、アルカリ性の鶏ふんを使いすぎると、作物が育ちにくい土壌になるからです。

土壌のアルカリ度はpH(ペーハー)で表され、0に近いほど酸性となり、14に近づくほどアルカリ性になります。鶏ふんのpHは9.0〜9.8ほどで、苦土石灰と同じくらいのpHです。

もし土づくりのために、鶏ふんと苦土石灰を一緒に撒いてしまうと、土壌がアルカリ性に大きく傾き、作物は育たなくなります。そのため鶏ふんを使う時は、石灰を撒かない、あるいは減らすようにしてください。

鶏ふんを元肥として使う場合は、家庭菜園で1㎡あたり300g〜500gを目安に撒き、追肥として使う場合は、1㎡あたり100g〜200gを目安に撒くようにしましょう。

水濡れ・保管に注意

鶏ふんは水分を含むと臭いがきつくなります。自宅で保管する場合は、雨の当たらないところに保管してください。

また、ホームセンターなどでは雨ざらしになって販売されていることも多いので、中身が濡れていないか、ダマになっていないかをよく確認して購入しましょう。

使いきれなかった鶏ふんは、翌年も使うことができますが、保管方法によっては溶けたり、ベタベタしたり、使えない状態になる場合があります。

できるだけシーズン中に使い切るようにして、持ち越す場合は湿気の少ない場所で保管しましょう。

未発酵鶏糞は臭いが強い

未発酵鶏糞は臭いが強いのが特徴です。鶏ふんは散布してから2〜4週間は臭いが続きます。発酵が進むと徐々に臭いは減ってきますが、住宅地などで使用する場合は注意してください。

少しでも臭いのない鶏ふんを使いたい場合は、炭化鶏糞がおすすめ。炭化鶏糞は、臭いがないだけでなく通気性の向上や、根腐れ防止、ミネラル補給など、さまざまな効果が期待できる肥料です。

鶏ふんや牛ふんをはじめ、有機肥料にはたくさんの種類があります。それぞれの特徴を理解して、美味しい野菜づくりをはじめましょう。

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