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美しい大きな葉とくねくね曲がった幹が個性的なツピタンサス。「幸福」という花言葉から幸せを呼ぶインテリアとしても人気が高く、丈夫で育てやすいのが特徴です。4月から9月までの暖かい時期によく成長し、寒い冬でも光沢のある濃緑の葉を楽しめます。
ここでは、ツピタンサスついて詳しく解説していきます。ツピタンサスの特徴や適した土、水やりや剪定の方法、かかりやすい病気や害虫などにも触れていきます。ぜひ、最後までご覧ください。
ツピタンサスは、一年中緑の葉をつける常緑小高木の観葉植物です。手のひらを広げたような形の葉と、柔らかい幹が特徴的で、お部屋のシンボルツリーとして人気があります。お手入れがかんたんで、丈夫で育てやすいのも魅力のひとつです。
原産地はインドからマレー半島の熱帯アジアで、暑い地域に生えている植物です。大きな葉はやや厚みがあり、きれいな艶のある濃い緑色が印象的で、光に当てるとより美しくなります。成長するにつれて曲がっていく幹は、独特な形で個性的な樹形が特徴です。
ツピタンサスは旧属名で、現在はシェフレラ・ピュックレリという名ですが、今でもツピタンサスとして流通しています。花言葉が「幸福」なことから「幸せを呼ぶ」植物として親しまれています。
ツピタンサスは屋外・屋内の両方で育てることができます。熱帯植物なので、暑さに強く、寒さに弱いのが特徴です。春から秋にかけては屋外でも問題ありませんが、肌寒くなってきたら暖かい室内に入れてあげましょう。
屋外で育てる場合、直射日光は刺激が強くて葉焼けを起こします。葉焼けは葉の組織が壊れてしまい、植物が枯れる原因です。日陰に置くか、荒く平織された布の寒冷紗や遮光ネットを使って日光を遮ってあげましょう。
霜に当たると枯れてしまうので、冬は室内で管理しましょう。室内ではなるべく日当たりのいい場所に置き、レースカーテンで直射日光が当たらないようにします。耐陰性がある植物ですが、日をたっぷり浴びると健康的なツピタンサスになりますよ。
基本的に、ツピタンサスは水やりはあまり必要ありません。気温が下がると成長が遅くなる植物なので、季節や気温によって水やりのタイミングを変えてあげましょう。
春から秋の暖かい時期は、ツピタンサスの成長期です。土の表面が乾いていたら、たっぷり水をあげましょう。冬は成長がゆっくりになるので、水やりの回数を減らします。土の表面が乾いてから、さらに2~3日経ったあとに水やりをしましょう。
ツピタンサスは水分を減らして木を乾燥させることで、樹液の濃度が上がり耐寒性ができます。寒さに弱い植物なので、冬はしっかり乾燥させてあげましょう。葉が落ちていたら水が少なすぎる証拠なので、水やりの回数を増やすなど様子を見て調整してあげてください。
水はけの悪い土は根腐れを起こすため、必ず水はけのいい土を選びましょう。自分でブレンドして作る場合は、観葉植物用の土と赤玉土、鹿沼土を2:1:1の割合で混ぜます。
鹿沼土は丸い形状の排水性が高い土です。また、土の表面を化粧砂など無機質の用土で覆ってあげれば、コバエの発生を防ぐことができます。
ツピタンサスの栽培におすすめの土
ツピタンサスは肥料を与えなくてもしっかり成長する植物です。与える場合は暖かい時期の成長期がベストです。希釈した液肥を10日に1回、またはゆっくり効果が出る緩効性の置き肥を与えましょう。肥料は有機肥料ではなく、化成肥料にするとコバエの発生を防げます。
ただし、成長の遅くなる冬に肥料を与えるのは避けましょう。成長が遅いときに与えると、過度な栄養で根が具合悪くなり、しおれたり枯れたりする肥料焼けを起こします。肥料は春から秋の成長期だけにしましょう。
ツピタンサスの栽培におすすめの肥料
観葉植物であるツピタンサスの剪定は、エネルギー源である元気な葉を切り落とすことになるためあまり必要ありません。樹形の乱れを整えたり、病害虫予防のために風通しをよくするなど、必要なときだけ剪定するようにしましょう。
剪定は枝の節目2~3cm上でカットし、必ず節目を残します。そこから新しい脇芽が出て、さらに成長しますよ。
ツピタンサスは植え替えをしないでいると、鉢の中で根がパンパンに詰まって根詰まりを起こします。水はけが悪くなる原因にもなるため、1~2年に一度、ひと回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
水はけのいい土を使って植え替え、鉢底には水はけをよくするために鉢底石を敷きます。植え替え時期は5~9月が最適ですが、7月以降は猛暑日を避けて行いましょう。
ツピタンサスは挿し木・取り木で増やすことができます。挿し木はしっかり成長した枝を10~15cmほどでカットし、挿し木用の土に挿して発芽させます。根付いたら大きめの鉢に植え替えてあげましょう。
取り木は枝を親木につけたまま発芽させる人工繁殖方法です。幼枝や若枝の一部から発芽させて新たな株を作るため、挿し木より少し手間がかかりますが、発芽・定着はしやすい方法です。
枝の皮を5cmほどの幅で剥ぎ取り、木質部分によく湿らせた水コケを巻きつけます。乾燥しないようビニール袋で保護し、根がたくさん見えるようになったら切り取って鉢に植えましょう。根になる根原体が分布している根元近くの幹で取り木すると、発根しやすいですよ。
ツピタンサスは害虫であるアブラムシを介して、スス病などのウイルスに感染することがあります。スス病とは植物の光合成を阻害する病気で、スス病にかかると成長できず枯れてしまいます。
アブラムシに吸汁されることでツピタンサスの中にウイルスが入るので、アブラムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。
アブラムシだけでなく、ハダニやカイガラムシといった害虫もつきやすい植物です。葉やつぼみを吸汁されると、ツピタンサスの体力がなくなって枯れやすくなります。吸汁されたところは斑点上に白くなり、外観を損ねる原因です。
葉水を行うと、害虫が葉につくのを防ぐことができます。特にアブラムシは大量発生しやすく、早く対処しないと手遅れになってしまいます。1日1回、霧吹きで葉に水をかけ、害虫がついていないかよく観察してあげましょう。
ツピタンサスの害虫駆除におすすめの薬剤
ツピタンサスは暑さに強く、寒さに弱い観葉植物です。丈夫で病気にかかりにくいですが、アブラムシなどの害虫には注意しましょう。水はけのいい土と、日当たりのいい環境を意識して、葉の裏やつぼみをよく観察してあげてください。
艶のある葉と個性的な形をした幹は、お部屋のインテリアとして置けばおしゃれな印象を与えます。花言葉の通り、家に幸福を招いてくれるかもしれませんね。ぜひ、家のシンボルツリーとしてツピタンサスを育ててみてください。