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ルメックス(ソレル・スイバ)の育て方 栽培や収穫の方法を紹介します

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株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

庭や寄せ植えに、ちょっと変わったハーブを植えて変化をつけたい…そんなときにおすすめなのが、葉物野菜のようなワイルドな見た目のルメックス(ソレル・スイバ)です。中でも、観賞用品種であるルメックス・ブラッディドッグなどは、あざやかな赤紫色の茎と葉脈が目をひきます。

また、食用品種もあり、フレンチソレルなどは丸みをおびた葉がかわいらしく、スープやサラダなど食用にも活用できます。今回は、そんなルメックス(ソレル)の栽培方法と活用法をご紹介します。

ルメックス(ソレル・スイバ)はどんな植物?

ルメックス(ソレル)は、タデ科ルメックス属(和名:ギシギシ属)の多年草です。北半球の温帯に広く分布しており、環境適応力の高い植物です。

ルメックスの茎は、円柱形の赤紫色をしているものが多く、草丈は40~80cmほど。株元に近い位置から伸びる葉は、先がとがった長楕円形です。

開花時期は、5月~6月。長く伸びて枝分かれした茎に、赤茶色の小花が房状につきます。

ルメックス(ソレル)の種類は豊富で、世界中に200種類ほどの品種があります。日本に自生する野草のルメックスもあり、和名では酸い葉(スイバ)と呼ばれます。

観賞用で人気の種類は、ルメックス・ブラッディドッグ(赤すじソレル)という品種です。茎と葉脈が鮮やかな赤紫色に彩られており、寄せ植えや花壇に植えると目をひきます。

葉先の丸いフレンチソレルは、食用に改良された種類で、野生のものやルメックス・ブラッディドッグに比べてマイルドな風味をもちます。

ルメックス(ソレル)の栽培のはじめ方

ルメックス(ソレル)

「苗」もしくは「種まき」から育てる

ルメックス(ソレル)の栽培は、苗からでも種まきからでも始められます。

苗の植え付けに最適な時期は、4月中旬から6月下旬まで。種まきには、3月中旬から5月下旬までが適しています。

苗を選ぶ際のポイントは、観賞用として育てるか食用にするかによって異なります。鑑賞用にするなら、葉のツヤが良く、虫食いのないものを選びましょう。

一方、食用であれば、多少の虫食いは問題ありません。それよりも、使われている薬剤が食用に適するものかどうかをチェックして購入してください。

種まきから始める場合は、まず育苗ポットに種をまき、間引きしながら苗を育て、植え付けます。

まず、ポットの培養土に浅いくぼみを3カ所つけて、それぞれのくぼみに1粒ずつ種をまきます。土をかぶせて指で軽く押さえたあと、ジョウロでやさしく水やりします。

発芽後、本葉が3枚ほど育ってきたら、生育の良い株を1株残して、他を間引きます。さらに本葉が5~6枚育ったら、植え付けのタイミングです。

「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられる

ルメックス(ソレル)は、鉢植えでも地植えでも育てられます。環境適応力が高く、丈夫な植物なので、植える場所を選びません。

「彩を楽しむためにルメックス・ブラッディドッグを花壇や寄せ植え鉢に植える」、「食用に使うためにフレンチソレルを鉢植えしてキッチンで栽培する」など、用途によって植え分けるとよいでしょう。

ルメックス(ソレル)を育てる環境

ルメックスを育てる環境

ルメックス(ソレル)が好む日当たり・温度

ルメックス(ソレル)は、日当たりを好みますが、直射日光に弱いです。地植えで育てる場合は、日かげのできる場所を選んで植え付けます。鉢植えで育てるなら、夏場は直射日光の当たらない場所に鉢を移すとよいでしょう。

ルメックス(ソレル)は、耐寒性も耐暑性も高い植物ですので、温度にもさほど気をつかう必要はありません。冬場は、マイナス15℃くらいまで耐えられます。寒い時期には茎の先端部や葉が枯れることがありますが、春先にはまた芽吹くので、問題ありません。

ルメックス(ソレル)の水やり

ルメックス(ソレル)は、乾燥を嫌い、ほどよい湿り気のある環境を好みます。庭植えでは、夏場は土が乾いていたらしっかり水やりしてください。地中10cmほどの深さまで水がしみこむイメージで、たっぷりの水を与えます。

鉢植えは、地植えよりも保水力が下がります。1日に1回または朝夕1回ずつの計2回のペースで、鉢底から水がしみ出すくらいたっぷりの水をやってください。

ルメックス(ソレル)を育てる土

ルメックス(ソレル)は、肥沃で湿り気のある土壌を好みます。もっとも、適応力が高い植物なので、日本の気候条件下であれば土質を問わずよく育ちます。観賞用なら、市販の園芸用の用土を使えば十分でしょう。

一方、食用で育てるなら、「肥沃で湿り気のある土壌」が必須です。特に、サラダ用や料理のトッピング用に、柔らかい若葉(ベビーリーフ)を収穫するには、土質を無視できません。

地植えで食用のルメックス(ソレル)を育てるなら、土が乾きにくい場所を選んで植えつけます。鉢植えには、野菜用の培養土を使うとよいでしょう。土を自作する際の配合は、赤玉土(小粒):腐葉土:ピートモス=6:3:1が適しています。

ルメックスの栽培におすすめの土

ルメックス(ソレル)に適した肥料

地植えのルメックス(ソレル)には、4月から10月までの間、月に1回くらいのペースで発酵油かすを追肥します。量は、1回につき1株10g(一握り)程度。肥料を株の周りの土に混ぜ込み、株元に土を寄せておきます。

鉢植えも同様に、4月から10月までの間に定期的に肥料を与えます。肥料は、ゆっくり効くタイプの緩効性化学肥料がオススメです。施肥の頻度は、植物の状態をみながら調整してみてください。

ルメックスの栽培におすすめの肥料

ルメックス(ソレル)の手入れ

ルメックス(ソレル)の手入れ

ルメックス(ソレル)の植え替え

ルメックス(ソレル)の植え替えは、2年に1回を目安に行うとよいでしょう。ただし、鉢の大きさや株の生育ペースによって異なりますので、よく観察して、根詰まりを起こしたら植え替えるようにしてください。

土の表面や鉢の底から根が飛び出してきているような場合は、根詰まりを起こしています。また、水やりの際、土が水を吸収するスピードが極度に早かったり遅かったりしたら、根詰まりのサインです。

植え替えに適する時期は、3月~4月上旬または9月下旬~10月です。ルメックス(ソレル)は、根がまっすぐ下に向かって伸びる直根性の植物で、根が傷みやすいです。植え替えの際には、健康な根を傷つけないよう注意してください。

ルメックス(ソレル)の剪定

ルメックス(ソレル)の剪定は、葉が混みあってきたら株元から切り取る程度で十分です。観賞用であれば、あまり神経質に剪定する必要はありません。

ただ、食用で栽培している場合は、注意点が一点あります。

ルメックス(ソレル)は、花をつけ始めたら葉が硬くなってしまいます。よって、食用に栽培する場合は、トウたちさせないことが重要です。花茎が伸びはじめたら、早めに摘み取るようにしましょう。

ルメックス(ソレル)の収穫

ルメックス(ソレル)の収穫

ルメックス(ソレル)の収穫時期と方法

ルメックス(ソレル)の収穫は、4月上旬から10月下旬にかけて、必要に応じて収穫します。ただし、ベビーリーフとして使う場合は、これよりも早いタイミングに収穫します。

サラダやスープに使う場合は、草丈が10cmを超えた頃が収穫のタイミングです。外側の葉から順に、株元から茎ごと切り取って収穫します。

ルメックス(ソレル)の使い方と効能

ルメックス(ソレル)の使い方は、ルメックス・ブラッディドッグのように葉を観賞用として楽しむほか、葉の汁液を銀製品のサビとりに使う方法もあります。

食用では、ベビーリーフ、サラダ、ソース、スープなどに使えます。解熱作用や抗真菌作用があるハーブです。

ルメックス(ソレル)は、レモンに似た酸味のある風味をもっています。これは、シュウ酸に由来する風味です。大量摂取しないよう気を付けてください。

特に、関節炎、リウマチ、腎臓結石、胃酸過多などの持病がある方は、摂取する際、必ず医師に相談するようにしてください。

ルメックス(ソレル)の病気と害虫

ルメックス(ソレル)がかかりやすい病気は、うどんこ病です。うどんこ病はカビの仲間なので、風通しが悪いと繁殖してしまいます。葉が繁ってきたら葉を剪定して、風通しを確保するようにしましょう。

ルメックス(ソレル)につきやすい害虫は、ナメクジ、イモムシ、ダンゴムシなどです。これらの害虫は、葉を食害して見た目を損ないます。

数が少ないうちは手作業で取り除くことができますが、増えてきたら専用の薬剤を使って駆除する必要があります。増えやすいダンゴムシに対しては、あらかじめオルトラン粒剤をまいておくと予防になります。

まとめ

温帯に広く分布するルメックス(ソレル)は、日本の気候や土壌とも相性が良く、細かなケアを必要としない、育てやすいハーブです。庭や寄せ植えのアクセントとして、ぜひ栽培してみてください。

また、柔らかい葉には独特の酸味があり、料理に使うと爽やかな風味をそえてくれます。ただし、食用で使う際には持病や摂取量に注意しましょう。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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