リンクをコピーしました

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • もっと見る

ドラセナの増やし方を水挿し・挿し木・取り木別に解説!注意点や管理方法も解説

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

ドラセナは豊富な品種を持つ、熱帯生まれの観葉植物です。耐暑性や耐陰性に優れているため育てやすく、初心者でも簡単に増やすことができます。今回は、ドラセナの増やし方や管理方法を解説します。

ドラセナを増やすのに適した時期

ドラセナを増やす

ドラセナの生育期は5~9月といわれています。この時期は生育が盛んなため発根も早く、しっかりと根付くことができます。ドラセナを増やしたい場合には、根付いた後もある程度生長できるよう、生育期の前半で行うと良いでしょう。

反対に寒さが厳しくなる冬場はドラセナの休眠期です。この時期に株分けをすると根が育たず枯れてしまうこともあるため、増やす時期としては適していません。

事前に準備するもの

ドラセナを増やす際に必要なものは方法によって異なりますが、容器とハサミは共通して必要です。挿し木や取り木を行う場合には用土も準備しておきましょう。また、しっかりと根付かせたいときは発根剤や根腐れ防止剤があると安心です。

ここでは必要な備品を解説し、それぞれのおすすめ商品をご紹介します。

容器

カットしたドラセナを植える容器は、挿し穂の大きさに合ったものを選びましょう。大きすぎると過湿気味になったり養分が挿し穂に行き渡らなかったりすることもあるため注意が必要です。水挿しで増やす場合には、インテリアにも馴染みやすい花瓶や透明の容器がおすすめです。

花瓶 丸型 (白) VR25-WH 高さ25cm

どのようなテイストのお部屋にも馴染みやすいシンプルな筒形花瓶です。セラミック製なので軽くて扱いやすいのが特徴です。生活感を感じさせない容器で水挿しを行いたい方におすすめです。

樽型プランター 18号

おしゃれな樽型デザインのプランターです。木製の樽を思わせるデザインですが、実際はプラスチック製なので、軽く簡単に持ち運びできるのが特徴です。直径が56cmとやや大きめサイズのため、太めの枝から株分けしたい場合におすすめです。

鉢皿のいらないインテリアポット Lサイズ

鉢皿と一体型になっていて扱いやすいインテリアポットです。サイズは直径23cmなので、室内のアクセントとして観葉植物を置きたい方におすすめです。スタイリッシュなデザインでどのようなお部屋にも馴染みやすいでしょう。

ハサミ

ハサミには主に、葉などを切るための園芸ハサミと枝や茎を切るための剪定ハサミがあります。用途に合ったものを選びましょう。

【CAINZ-DASH】園芸ハサミ(ステンレス刃)【別送品】

人が無理なく効率的に扱えるよう設計されたエルゴノミックデザインを採用しており、軽い力で切断できるのが特徴です。ハンドルにはゴムとガラス繊維を組み合わせた素材を使用しているため、疲れずに園芸作業ができます。丈夫なステンレス刃なので、長く愛用したい方やこまめに園芸作業を行う方におすすめです。

【CAINZ-DASH】剪定ハサミ バネ付き【別送品】

グリップ部分に折りたたみ式のバネが付いているため、開閉しやすく疲れにくいのが特徴です。刃にはサビに強いステンレス製のR形状の刃を使用しており、枝にしっかりと食い込みます。全長約12cmとコンパクトで取り回しやすいため、使い慣れていない初心者の方にもおすすめです。

用土

挿し木に使用する用土は肥料の含まれていないものを選びましょう。清潔で水はけが良いことも重要な条件です。挿し木・挿し芽用の土をはじめ、崩れにくい小粒の赤玉土や川砂、バーミキュライトなども使用することができます。ここでは、おすすめの用土をご紹介します。

バーミキュライト3L

蛭石を高温で焼いて、多孔質、粒状にしたバーミキュライトです。雑菌がなく保肥力に優れているのが特徴です。使用することで土壌が軽くなるため、土壌改良材として使用できる他、挿し木や種まき用にも適しています。

赤玉土小粒3L

通気性に優れた清潔な用土です。肥料持ちが良く、排水性や保水性にも優れているため植物を育てやすく、ガーデニングに適しています。また、肥料分を含まないため、育てる植物に応じて自分で肥料の量を調整できます。様々な植物の配合土のベースとしておすすめです。

さし芽・種まきの土3L

水はけが良く、通気性に優れた配合土です。赤玉土、鹿沼土、ピートモス、パーライト、くん炭などの原料を種まきや挿し芽に最適な割合で配合しています。発芽や発根率が高いので、初めて挿し木をして育てる方にもおすすめです。

発根剤

発根剤は植物の細胞分裂を活性化させて発根を促進させるもので、粉末タイプや液体タイプなどがあります。状態の良い植物を株分けする場合には必要ありませんが、根腐れした植物から挿し木をする場合には発根剤を使用したほうが良いでしょう。

住友化学園芸 ルートン 15g

塗布しやすい粉末タイプの発根剤です。α-ナフチルアセトアミドの作用により、挿し木や挿し苗の発根と活着を促します。基部に塗布するだけで使用でき、様々な植物に対応しているため、観葉植物を育てている方やガーデニングを行っている方は備えておくと安心です。

根腐れ防止材

根腐れは植物の根が腐ってしまう病気で、放っておくと水分や養分を吸収できなくなります。そのような根腐れを防ぐのに有効なのが根腐れ防止材です。根腐れ防止材の主な原料は有害物質を吸収してくれる珪酸塩白土やゼオライトです。挿し木の場合は用土に、水挿しの場合は水に混ぜることで、土壌を活性化したり水が腐るのを防いだりする働きがあります。

根腐れ防止材 1L

用土量に対して一割程度混ぜ込むだけで根腐れを防ぐことができる根腐れ防止材です。水を浄化し、土の中の有害物質を吸着することで、肥保性を高めます。また、排水性を向上させる働きも期待できるため、水はけを良くしたいときにもおすすめです。

ドラセナの増やし方の手順|水挿し・挿し木・取り木

ドラセナを増やす方法には、水挿し、挿し木、取り木などがあります。ドラセナの品種によって最適な方法を選びましょう。ここでは、水差し・挿し木・取り木の手順やそれぞれに合ったおすすめの品種を解説します。

水挿し

水挿し

水挿しはカットした植物を水に浸けて発根させる株分け方法です。どのようなサイズの品種でも簡単に増やすことができ、花瓶などに挿しておけばインテリアとしても楽しめるのが魅力。室内で育てるのであれば、ドラセナの中でも小ぶりなサンデリアーナがおすすめです。

水挿しを行う場合には、健康的で太く、長めの茎を選びましょう。状態が良く新しい茎の方が発根率は高くなります。茎を切断するときは、水分を効率よく吸収できるよう斜めに切断し、切断面の面積を広くしておくことが大切です。

次に、葉の先端部分を半分ほどカットします。葉の面積を小さくすることで水分が蒸発しすぎず、吸収量と蒸発量のバランスを保つことができます。水は2~3日に一度入れ替え、発根率を高めるためにも水耕栽培用肥料を入れておくと良いでしょう。

多少の直射日光は問題ありませんが、理想としてはレースのカーテン越しの室内など、風通しが良く明るい日陰に置いておくことをおすすめします。また、水挿しで増やす際に重要なポイントは、根と新芽が出たタイミングで土に植え替えることです。土に植え替えた後は乾燥しやすいため霧吹きで水分を与えましょう。

挿し木

挿し木

挿し木は切り取った芽や茎を用土に挿して発芽させる株分け方法で、植物を増やす上で最もポピュラーな方法です。挿し木には、葉が付いている茎を用いる芽挿しと葉が付いていない茎部分だけを切り取って挿す茎挿しがあります。ここでは、芽挿しと茎挿しの手順を押さえておきましょう。

芽挿し

まずは茎の長さが5~6cmのところで切断し、カッターなどで切断面を斜めに整えます。葉は3~4枚付いていれば十分です。残しておく葉を半分くらいの大きさにカットし、残りは全て切り落としましょう。

次に、バケツなどを用いて挿し穂全体を数時間水に浸けておき、茎と葉から十分に水分を吸収させます。吸水を終えたら、鉢に用土を入れ、茎が埋まる程度に挿しましょう。発根が心配な場合には切断面に発根剤を塗ってから挿しますが、健康的な挿し穂を用いる場合には発根剤は必要ありません。

最後にたっぷり水を与え、風通しの良い明るい日陰で育てましょう。芽挿しには、枝が細くて扱いやすいゴッドセフィアーナがおすすめです。

茎挿し

茎挿しでは、最初に葉の付いていない茎だけの部分を6~7cm切り取ります。芽挿し同様、用土に挿す部分を斜めにカットしますが、このとき茎の上下を間違えないように注意しましょう。水に浸して吸水させたら、茎の3~4cm程度を用土に挿します。最後にたっぷりと水を与え、乾燥が気になる場合には時々霧吹きで水をかけると一か月程度で発根します。

茎挿しでは、茎の部分をしっかり確保するため、枝が長く伸びるコンシンネなどの品種がおすすめです。

取り木

取り木

取り木とは、枝の一部を傷つけたり上皮を剥いだりして、枝の途中から発根させる株分け方法です。比較的短期間で大きな株を作ることができ、親株が枯れるリスクが少ないのが特徴で、初心者の方にもおすすめです。ここでは、上皮を一層剥ぎ取る環状剥皮法と、枝に切り込みを入れる舌状剥皮法の手順を解説します。

環状剥皮法

環状剥皮法では、まず発根させたい位置の枝の上皮を3~4cm幅でぐるりと一周剥ぎ取ります。このとき、白く固い木質部が見えていることを確認しましょう。次に、剥いだ部分を覆うように湿らせた水苔を巻き、その上からビニールでくるみます。ビニールの上下端はひもで結びますが、上側は水やりができるよう緩めに留めておきます。

数か月してしっかりとした発根が確認できたら、水苔の下の部分で切断しましょう。水苔をきれいに取り除き、用土に植え替えたら終了です。

舌状剥皮法

舌状剥皮法ではカッターを使って発根させたい位置に切り込みを入れます。切り込みは枝に対して垂直ではなく、少し斜め上に向かって入れましょう。環状剥皮法との違いは切り込みを入れるという点だけで、あとは同様に水苔とビニールを巻いておきます。時々水やりを行いつつ、発根が確認できたら切断して植え替えましょう。

ドラセナは上皮部と木質部の区別がつきにくいため、取り木をするのであれば舌状剥皮法がおすすめです。

増やした後の管理方法

増やした後の管理方法

増やしたドラセナは、直射日光が当たる場所を避け、レースカーテン越しに光が届く窓辺などに置いて育てましょう。風通しが良く、気温が10度以上保てる場所が理想的です。

状態の良い株を使用した場合は、早くて2週間程度で発根します。ただし、取り木を行った場合や品種、状態によっては発根までに一か月以上かかる場合もあります。

発根するまでの間は水切れに注意し、土の表面が乾いてきたタイミングでたっぷりと水をやるようにします。水挿しの場合には水から養分を吸収するため、養分切れを起こさないよう2~3日に一度は水を入れ替えましょう。

鉢上げ時期の目安

鉢上げとは増やした植物の苗を鉢に植え替える作業のことです。発根してから少し経ったタイミングで挿し穂を軽く引っ張ってみましょう。抵抗があれば根が定着しているサインなので鉢上げを行います。水挿しの場合には、十分に根が生えそろってから鉢上げをすると水切れを起こしにくくなります。

鉢上げでは挿し穂の大きさに対して大きすぎない鉢を使用することが重要です。少し小さめの鉢に植え替えると根が充実して株が安定します。また、鉢上げ後は水切れを防ぐため、鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと水をやりましょう。

植え替えにおすすめの用土

ドラセナを植え替えるときは、根腐れを防止するため水はけの良い用土を選びましょう。ここでは、カインズホームで販売しているおすすめの用土をご紹介します。

花ごころ 観葉植物の土5L

花ごころ 観葉植物の土5L

花ごころ 観葉植物の土5L

軽石やピートモスを配合することで排水性を向上させた用土です。根に安全な元肥が含まれているため、植え替えの際に肥料を配合する手間がなく、初心者の方でも簡単に扱えます。また、葉の発色を良くするマグネシウムが配合されているため、ドラセナの美しい葉色を楽しめるでしょう。

花ごころ 観葉植物の土 5L

ココナッツファイバーやパーライトを配合した、軽くて清潔な元肥入りの用土です。室内で育てている観葉植物にもお使いいただけます。また、葉の色を良くするマグネシウムが配合されているので、葉の発色にこだわりたい方にもおすすめです。

正しい手順で株を増やし、元気で美しいドラセナを楽しみましょう

元気で美しいドラセナを楽しみましょう

ドラセナを増やすには水挿しや挿し木、取り木など様々な方法があります。品種や作業のしやすさによって増やす方法を選び、生育期の前半にあたる5~7月を目安に株分けを行いましょう。元気のない親株から増やす場合には、発根剤や根腐れ防止剤があると安心です。

発根を待つ間や植え替え後は、生育環境にも注意が必要です。品種によっては耐寒性の低いものもあるため、気温は10度以上を保ち、風通しの良い、明るい日陰に置いておきます。ドラセナは基本的に丈夫な観葉植物なので、初心者の方も気軽に株分けに挑戦し、美しいドラセナを増やしましょう。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

loading

関連するキーワード

となりのカインズさんをフォローして最新情報をチェック!

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Instagram
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RELATED関連する記事

POPULAR人気の記事

  • Daily
  • Weekly

広告掲載について

NEWS LETTER ニュースレター

Webライター・イラストレーター募集

取材のご依頼や情報提供はこちらから