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フィカス(ゴムの木)は、熱帯から暖帯にかけて広く分布するクワ科の植物です。生命力が旺盛で育てやすく、日本でも観葉植物として広く親しまれています。
フィカスといっても、フィカス・ウンベラータやフィカス・アルテシマ、フィカス・プミラなど種類が豊富。それぞれ大きさやカタチが違うので、インテリアに合わせて選ぶのもおすすめです。
今回は、フィカスの代表的な種類を紹介するとともに、剪定や植え替えといった育て方の基本、挿し木によって増やす方法まで、詳しく紹介していきます。
フィカスは、暖かい地域に分布するクワ科の植物で、全部で約800もの種類があるといわれています。種類によって樹高や葉の形、大きさも異なります。
ここでは、代表的な5種類、フィカス・ウンベラータ、フィカス・アルテシマ、フィカス・プミラ、フィカス・ベンジャミン、フィカス・ルビーを紹介していきます。
大きなハート形の葉っぱが特徴の、フィカス・ウンベラータ。葉の形にちなんで、「永久の幸せ」「夫婦愛」といった花言葉もつけられています。
熱帯アフリカ原産のため、暑さには強く、寒いところは苦手です。年間を通してなるべく10℃以上を保てる場所で育てましょう。
生育期には、ツヤのある緑の大きな葉がどんどん茂ります。インテリアに取り入れると、部屋がぱっと明るくなりますよ。
フィカス・アルテシマは、インド、東南アジア周辺が原産で、明るい緑や黄色い斑が入った葉が特徴です。特に日当たりのよい場所を好みます。
「アルテシマ」とは、ラテン語で「最も背が高い」という意味で、鉢植えでも大きいものだと3m程になることがあります。原産地の地植えでは、20mほどの高さに成長することもある、かなり大型のフィカスです。
フィカス・プミラは、日本にも自生しているツル性のフィカスです。原種は緑色の葉ですが、観葉植物では、葉のふちに白や薄黄色の斑が入ったタイプをよく目にします。
日光を好みますが、ある程度の耐陰性もあり、自然光が入るところであれば室内でも育てられます。耐暑性も耐寒性も高く、園芸初心者でも育てやすい種類です。生命力が強くどんどん伸びるので、適度に剪定するようにしましょう。
フィカス・ベンジャミンは、日本でもっとも人気のある観葉植物のひとつです。幼木は幹が柔らかいため、編み込むように仕立てられたものもあります。光沢のある緑色の葉のものから白い斑入りの葉をもつものまで、さまざまな園芸用品種が開発されています。
原産地は東南アジアで、暑さに強い反面、寒さは苦手です。なるべく室温10℃以上の場所で育てるようにしましょう。
フィカス・ルビーは、中南米原産のフィカスです。新芽がツヤのあるルビー色をしていることから、この名前がつきました。
成長すると、オリーブ色の葉とその淵に入ったピンクやクリーム色の斑とが、美しいコントラストをなします。葉焼けしない程度のやわらかい光が差し込む場所で育てると、葉の色を鮮やかに出すことができますよ。
フィカスは、熱帯から暖帯の気候帯を原産地としていることもあり、基本的には温暖で日当たりの良い環境を好みます。品種によっては耐陰性の高いものもありますが、日当たりが良いほうが葉の発色が促されます。
ただし、直射日光に弱いので、レースのカーテン越しなど、やわらかい自然光が当たる場所で育てるのがよいでしょう。
フィカスの水やりは、土の表面が乾いてきたタイミングで行います。鉢の底に染み出すくらい、たっぷりの水をやりましょう。
水やりの頻度は、季節によって異なります。夏は1~2日に1回、冬は1週間に1回というように、気温に応じて土の渇き具合をみながら調整します。
鉢皿にたまった水は、根腐れや病気の原因になってしまうので、鉢皿の水は捨てておきましょう。
フィカスは、水はけのよい中性に近い土を好みます。市販の観葉植物用の土を使うのがもっとも簡単な方法です。
自作する場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合で配合するとよいでしょう。赤玉土の小粒は、ほどよい保水性と排水性を備えています。腐葉土は栄養分を多く含んでいて、混ぜ合わせることで、フィカスが育ちやすい土壌ができあがります。
フィカスの肥料は、液肥や置き肥を使います。これらを併用しても構いません。
休眠期の冬に肥料を与えると肥料焼けをおこす恐れがあるので、施肥は成長期の春から秋にかけて行います。与える頻度は、液肥なら10日に1回程度、置き肥なら月に1回程度、生育ペースをみながら与えるとよいでしょう。
フィカスは非常に生命力が強く、生育期の4~5月、9~10月にはぐんぐん伸びます。生育期は、剪定後の植物の回復も早いので、この時期に幹を剪定して高さを調節するのがおすすめです。
葉が重なっている部分や密集している部分も、剪定しましょう。こうすることで、風通しや日当たりを確保することができます。
剪定する位置は、幹から枝分かれしている部分の少し上の部分を狙います。こうすることで、新芽や新しい枝が出てきやすくなります。剪定後の切り口が大きい場合は、癒合剤を塗って細菌感染を防ぎます。
フィカスを剪定すると、切り口から白い樹液が出てきます。これは、ゴムの原材料であるラテックスという成分で、体質によって皮膚のかぶれの原因になります。軍手やビニール手袋をつけて作業したほうが安全です。
また、剪定後の切り口から樹液が垂れて床やカーペットを汚してしまうなんてことも。切り口が小さい場合は、ティッシュなどでしばらく切り口を押さえれば樹液は止まりますが、いちど付いたら取れにくい樹液。剪定の際には床に新聞紙などを敷いておくことをおすすめします。
植え替えの時期は、生育期に入る5~6月頃がベストです。
鉢の底から根が出てきていたり、密集していたりすると、鉢の中で根詰まりが起きているサイン。根詰まりは栄養吸収率の低下や根腐れにつながりますので、大きめの鉢に植え替えてあげましょう。
植え替えの際は、フィカスの株を鉢から出し、根についた古い土を1/4ほど除去します。大きめの鉢に新しい土を入れ、フィカスの根の部分が鉢に収まる高さに調整しながら土を敷き詰め、なじませます。
土をかぶせたら、株がぐらつかないよう土の表面を手でぎゅっと押して安定させましょう。最後に、たっぷりの水をやって植え替え完了です。
剪定後のフィカスの枝は、挿し木して増やすことができます。
まず、枝の切り口を水に浸して樹液を洗い流します。長さは10cm程確保して、切り口は斜めに切っておくとよいでしょう。この挿し木苗を発根させて、新たなフィカスの株をつくります。
土に植えて発根させる場合は、切り口に発根促進剤を塗って水苔を巻き付けておくと発根が早くなります。これを土に挿し、水をたっぷり与えます。挿し木苗が土に根付くまでは、毎日の水やりを欠かさないようにしましょう。
水耕栽培で発根させる場合は、水を張った瓶やコップに挿し木苗を入れ、毎日水替えをします。数週間ほどで発根しますので、発根したら土に植え替えましょう。
フィカスは、病気に強く丈夫な植物です。しかし、種類によってはかかりやすい病気もいくつかあります。
まず、カビが原因で発生する「炭疽病(たんそびょう)」に注意が必要です。炭疽病にかかると、葉や茎の表面に黒褐色の斑点が現れ、淡い褐色や灰色っぽい大きな病斑になって広がっていき、葉に穴が開いたり、枯れてしまったりします。
炭疽病を防ぐには、風通しのよい場所で育てるようにしましょう。また、窒素成分を多く含む肥料の使用は、なるべく控えたほうがよいでしょう。
フィカスは、「斑点病」にかかることもあります。斑点病は、カビないし細菌が原因で発生する植物の病気です。症状としては、葉や茎に黒や褐色の斑点が現れます。斑点病の予防法も、炭疽菌とおおむね一致します。高温多湿を避け、通気性の良い環境で育てることが大切です。
フィカスにつきやすい害虫は、ハダニ、アブラムシ、カイガラムシなどです。これらの害虫は、葉や茎の汁を吸ってフィカスを弱らせてしまうので、見つけたら市販の殺虫剤などを使って駆除しましょう。
また、カイガラムシやアブラムシの排泄物は、すす病を誘発します。すす病にかかると、葉や茎がすすで覆われたようになり、生育が妨げられます。どれも1mm~3mmほどの小さな虫ですが、成長したり増殖したりすると駆除しにくくなります。早期発見がポイントです。
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