平成ギャルの、ガラケーを「デコる」技術。「デコ電」の歴史と作り方を専門家に教わった
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日本の春を代表する花、桜。地植えはもちろん、鉢植えでも育てることができ、私たちに春の訪れを教えてくれます。
桜の木は肥料が切れてしまうと生育が悪くなり、翌年に綺麗な花が咲かなくなってしまいます。また、生育が悪くなると、病虫害にかかりやすくなり、枯れてしまうことも。それを防ぐためには、肥料を適度に施すことが大切です。
このページでは、桜の施肥タイミングや量、種類について解説していきます。肥料を適切に施して、美しい桜の花を咲かせましょう。
桜には、有名なソメイヨシノのほか、寒桜、河津桜、十月桜などさまざまな種類があります。どの桜も比較的育てやすく、木を育てたことのない初心者にもおすすめできます。
品種によっては大きくなり過ぎてしまったり、根が大きく張ってしまったりするので、隣の敷地や道路に迷惑をかけてしまうかもしれません。隣人とのトラブルに発展しないように、品種選びには気をつけましょう。
なお、桜の中には、鉢植えや盆栽として育てられる品種もあります。コンパクトに育てることができるので、敷地が狭い方は、鉢植えできる品種を育ててみると良いでしょう。
桜は美しい花をたくさん咲かせますが、そこまで多くの肥料を必要とはしません。一年中肥料が効いている状態だと樹が弱ってしまうので、肥料を必要としているときに、必要な分だけ与えれば十分なのです。
桜に与える肥料には、いくつかの種類があります。ここでは、それぞれの特性を紹介しましょう。
化成肥料は鉱物などの無機物を原料とした肥料です。速効性があって、臭いもないため、室内でも使えます。寒さ避けのために室内で管理する場合には、化成肥料がおすすめです。
桜の場合、窒素(N):リン酸(P):カリウム(K)の割合が、10:10:10や8:8:8のようなバランスの良い肥料を使うとよいでしょう。
有機質肥料とは、植物性や動物性の有機物を使った肥料です。桜には、堆肥、骨粉入り油かす、完熟鶏糞などを与えます。バランスよく混ぜて使用するのがおすすめですが、骨粉入り油かすだけでも育てることができます。
有機質肥料には土を柔らかくする効果があり、微量要素も含まれているので、特に地植えでは積極的に利用しましょう。一方で、においがあるため、室内に入れる鉢植えでは使い方に注意が必要です。
天然由来なので成分が安定せず、栄養素もメーカーによってさまざまです。肥料のパッケージに書かれている「花木」の量を目安に施しましょう。
桜はそれほど肥料を必要としないこともあり、液体肥料を用いることはあまりありません。しかし、鉢植えで育てている場合に、水やりで肥料成分が流れ出してしまって、栄養が足りなくなる場合に与えることがあります。
その場合は、2週間に1度のペースで、2000倍に薄めた液体肥料を水代わりに与えるとよいでしょう。
桜に肥料を与える時期は、つぼみが動き始める2月、花が咲き終わる5月、葉が旺盛に茂る7月の年3回です。詳しく解説します。
一般的な植物は、植え付けの時に用土に肥料(元肥)を混ぜる必要がありますが、桜の木は元肥を混ぜません。これは、桜は根が弱く、直接肥料が当たると根が傷んでしまうためです。
元肥の代わりに、土壌改良材として堆肥や腐葉土を土に混ぜることをおすすめします。それであれば、根を痛めることはありません。
また、植え付け直後に追肥するのも根を痛める原因になります。植え付けから1ヶ月ほど待って、桜がしっかり根付いてから肥料を施しましょう。
1月中旬から2月の寒い時期に与える肥料を寒肥といいます。新芽や花芽を増やし、1年間の健康維持を目的として与えられる大切な肥料です。
この時期は、まだ桜の木が眠っているので、速効性のある肥料ではなく、ゆっくり効く有機質肥料や、緩効性の化成肥料を与えましょう。
桜が花を咲かせるためには多くの体力を使います。そのため、花が散った後の、疲れた木に栄養を与えるのがお礼肥です。
早く回復してもらいたいので、速効性のある化成肥料を使うのがおすすめです。効果が3ヶ月くらい続くものを選ぶと良いでしょう。
お礼肥の効果が切れる7月~8月頃に追肥を行います。この追肥をすることで、株が大きく育ち、丈夫になります。冬の寒さに耐え、翌年に綺麗な花を咲かせるために大切な追肥なので、しっかり与えましょう。
この追肥の後、寒肥までの半年間肥料を与えないので、長く効く有機質肥料や、緩効性の化成肥料を施しましょう。
ここからは、地植え、鉢植え、盆栽の場合それぞれについて、肥料の与え方を紹介します。
植物は、根の先端から栄養を吸収します。そのため、根の先端あたりに肥料を施すのが効果的です。桜の根が広がる大きさは、枝が広がっている大きさとだいたい同じですから、枝の先端の真下を目安に肥料を施しましょう。
10cmほどの深さの土まで肥料を混ぜ込むようにして、樹木を中心に輪を描くように施しましょう。根に肥料が直接当たると、根が肥料焼けを起こしてしまうので、あまり深くまでほったり、幹から近いところに施すのはやめましょう。
窒素(N):リン酸(P):カリウム(K)が、8-8-8で含まれている化成肥料の場合、1平米当たり150gを目安に施します。骨粉入り油かすの場合は300gくらいが目安になりますが、必ず、肥料のパッケージを参考に量を決めましょう。
桜の根はデリケートなので、鉢植えの場合は肥料を土に混ぜない方が無難です。そのため、有機質肥料より、化成肥料を与えた方が良いでしょう。有機質肥料を土の上に置いたままだと、臭いが出たり、虫や鳥が集まってくる可能性があるからです。
窒素(N):リン酸(P):カリウム(K)が8-8-8の化成肥料であれば、用土1L当たり5g程度を目安に与えるようにしましょう。
盆栽の場合、土の量が少ないため、多くの肥料を1度に与えると、肥料焼けを起こしてしまいます。そのため、化成肥料を少量ずつ、月に1回施すようにしましょう。
肥料を与えるのは、花が咲いてから、葉が落ちるまでです。ただし、梅雨と真夏は肥料を与えると株が疲れてしまうので、肥料は控えましょう。
苔玉の肥料も盆栽と同じで大丈夫です。また、1~2週間に1回、規定量の2倍に薄めた液体肥料を与えても良いでしょう。
ただし、苔玉のまま翌年も花を咲かせるのは難しいので、長く楽しむには植え替えが必要です。
肥料は多ければ良いというものではありません。肥料が多すぎると肥料焼けを起こします。特に土の量が少ない鉢植えの場合には注意が必要です。
肥料焼けすると、根から水を吸収できず、葉がしおれてしまうことがあります。ひどい場合には枯れてしまうので注意しましょう。
元気がないからといって、肥料を与えるのは禁物です。肥料が多い場合、鉢のフチや土の表面に白っぽい結晶が現れることがあります。注意深く観察して、肥料切れなのか、肥料焼けなのかを判断しましょう。
肥料焼けをしていた場合には、いつもの水やりの5倍くらいを一気に与えます。肥料分が水に溶け出して、他の場所に流出するので、濃度が薄まります。
これを5日間くらい続けてから様子を見ます。まだ肥料焼けが続くようであれば、同じことを繰り返します。
植え替え時期であれば、新しい土に植え替えるのも手です。
桜の木を育て、綺麗な花を咲かせるには、肥料が重要です。肥料を与える時期は、寒肥、お礼肥、追肥の年3回が基本です。肥料のパッケージを参考に、必要な量だけ施しましょう。また、肥料を与えすぎると肥料焼けを起こすので注意が必要です。
肥料を適切に施すことで、翌年には綺麗な花が咲き、お花見ができるようになります。このページを参考に、ぜひ桜栽培にチャレンジしてみましょう。