料理研究家・リュウジの簡単やばうまレシピ「手羽元と大根の塩煮込み」
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
近年では、家庭用の冷蔵庫でも製氷機が設置されているケースが多くあります。水を入れておくだけで自動的に氷を作れる製氷機は、夏場に限らず通年で活用しているという家庭も多いのではないでしょうか。便利な製氷機ですが、定期的に掃除して清潔に保つ必要があります。
「最近、氷のにおいが気になる」「氷に茶色い汚れが混ざっている」といった場合は、製氷機にカビや汚れが溜まっている可能性があるため注意しなければなりません。
そこで今回は、冷蔵庫の製氷機の掃除方法について詳しく解説します。製氷機の仕組みや汚れの原因を踏まえて、正しいお手入れの方法を見ていきましょう。メーカー別の製氷機の掃除方法や、カビや汚れを防ぐ使い方についてもご紹介します。
製氷機はどのメーカーの物も、基本的には次の3つのパーツで構成されています。
まずは、それぞれのパーツの役割、パーツごとに、どのような汚れが溜まりやすいのかを見ていきましょう。
給水タンクは、氷を作るための水を入れておく場所です。製氷機は、給水タンクに貯めてある水を吸い上げて、冷蔵庫内部のパイプを介して製氷皿へ運び、冷やし固めて氷を作ります。作られた氷は貯氷タンクに集められます。
給水タンクは、製氷機を構成するパーツの中でも特に水と空気にふれる時間が長いため、カビが生えやすい部分です。そのため、定期的に取り外して水洗いをする必要があります。
また、製品によっては給水タンクに浄水フィルターやパイプが付属しており、分解して掃除することも可能です。
貯氷タンクは、作られた氷を貯めて保管しておく場所です。氷点下が保たれるためカビは発生しにくいですが、長期間放置すると、古くなった氷が溜まってしまいます。
また、氷を出す際に空気にふれるため、空気中のほこりやゴミが付着し、汚れる可能性も高い部分です。給水タンクと同様に、定期的に掃除して清潔に保つ必要があります。
自動製氷機は氷を作る場所で、製氷皿も含まれます。製品によって取り外しができるタイプと、取り外せないタイプがあり、取り外せるタイプは手洗いすることが可能です。
製氷機を掃除せずに使い続けると、給水タンクの内部にぬめりが発生することがあります。洗わずにいるとカビも発生し、氷がにおったり変色したりすることがあるため、定期的に掃除することが大切です。
製氷機は温度が低いため、カビが生える可能性は低いと思う方もいるかもしれません。しかし、製氷機の給水タンク部分は5℃前後で、カビが発生し増殖するには十分高い温度です。冬場など、あまり製氷機を使わない時期は水の循環も滞りがちなため、カビが生えやすくなります。
また、貯氷タンクは氷を取り出すために開閉する際、空気中のほこりやゴミが入りがちです。
製氷機の掃除は家庭にある物でできます。続いては、製氷機を掃除する際に準備する物と、具体的な掃除方法を見ていきましょう。掃除方法については、製氷機の給水タンク、貯氷タンク、自動製氷機の、3つのパーツ別にご説明します。
製氷機の掃除に必要な物は、下記のとおりです。
ブラシやハケは、製氷機のパーツの細かい隙間を掃除する際に役立ちます。毛が抜けにくく、やわらかいタイプならパーツを傷つける心配がないためおすすめです。
食器用洗剤は、製氷機内ににおいを残さないためにも、無香性タイプを用意しましょう。
製氷機に水を補給するときと同様に、給水タンクを取り外します。まずは水洗いをして、それでも落ちない汚れは、食器用洗剤をつけたスポンジで除去します。
なお、製品によっては浄水フィルターや給水パイプなどが付属しているため、製氷機のメーカーの公式サイトの案内や説明書に従って取り外し、水で濯いで汚れを落としてください。
また、給水タンクのフタ部分も忘れず洗います。最後にパーツを組み立て直して、元の位置に取り付ければ掃除完了です。
貯氷タンクも、掃除せずに放置し続けるとほこりが溜まったり、カビが生えたりするため掃除が欠かせません。
まずは、製氷機のメーカーの公式サイトの案内や説明書に沿って、製氷機能を停止します。停止を確認できたら、タンク内部の氷をボウルなどに移して、冷凍庫へ保管しましょう。
その後、取り外した空の貯氷タンク全体を水洗いします。タンク内部のケースも取り外せる場合は、取り出して水洗いします。取り出せない場合は、やわらかいスポンジやタオルで内部を拭き取ります。
キッチンペーパーやタオルで水気を拭いて再び冷蔵庫に設置し、製氷機能の停止を解除すれば掃除は完了です。
なお、貯氷タンクは、洗剤類を使わずに掃除します。洗剤を使うと、内部のコーティングがはがれてしまう可能性があるためです。
自動製氷機は、製氷皿を取り外せるタイプと取り外せないタイプがあります。取り外せるタイプの場合は、自分で掃除することが可能です。
貯氷タンクの掃除手順と同様に、まずは製氷機能を停止します。停止が確認できたら製氷皿を取り外し、水洗いします。その際、製氷皿はスポンジなどでこすらず、水で洗い流すようにしてください。スポンジなどでこすって製氷皿に傷がつくと、作られた氷が離れにくくなり故障の原因となるためです。
水洗い後、水気をキッチンペーパーやタオルで拭き取り、再び冷蔵庫に設置します。製氷機能の停止設定を解除すれば完了です。
冷蔵庫の各メーカーは、公式サイトに製氷機のメンテナンス方法を記載しています。メーカーや機種によってお手入れの方法が異なることもあるため、ここではメーカー別の製氷機の掃除方法について見ていきましょう。
日立製の冷蔵庫についている製氷機のお手入れには、製氷皿の洗浄と、「製氷おそうじ機能」を使った2つの方法があります。
三菱電機の冷蔵庫は、製氷機の給水タンク本体とフィルターを、週に1度の頻度で掃除するよう案内されています。給水ポンプやパイプは、月に1度水洗いしましょう。
製氷機に水道水以外の水を使用していてカビが発生しやすくなっている場合は、週に2~3度の頻度で水洗いすることが理想です。
なお、金属部分やフィルターに漂白剤などを使うと腐食やにおい残りの原因となるため、基本的に水洗いにとどめることをおすすめします。
シャープの冷蔵庫の製氷皿は取り外すことができないため、お手入れには製氷皿やパイプを自動洗浄する「製氷皿清掃機能」を使います。機種によって機能の有無や操作方法が異なるため、公式サイトの案内や説明書に沿った操作が必要です。
また、給水タンクは洗剤類を使用せずに水洗いします。給水タンクの中の浄水フィルターは、3~4年で交換することが望ましいです。
パナソニックの冷蔵庫の製氷機は、給水タンク、貯氷タンク、自動製氷機の3つに分けて掃除することが可能です。
掃除の目安は、給水タンクとフィルターは週に1度、給水ポンプやパイプは月に1度です。貯氷タンクは、3ヵ月に1度の頻度で中を空にして水洗いします。
また、パナソニック製の冷蔵庫の製氷機は、自動製氷機の製氷皿は取り外せるタイプと取り外せないタイプがあります。どちらのタイプなのかを確認し、取り外せる場合は水洗いをするのがおすすめです。
製氷機の掃除の頻度は、パーツによって目安が変わってきます。ここでは給水タンク、自動製氷機、浄水フィルターの3つに分けて、掃除やお手入れの頻度を確認しておきましょう。
製氷機の給水タンクは、基本的に1週間に1度の頻度で掃除することが理想です。定期的に掃除することで、カビの発生や繁殖の予防につながります。
また、この頻度で掃除することで、給水タンクのパイプなどの内部にもカビが発生しにくくなります。1週間に1回の掃除が難しい場合は、最低でも月に2回は掃除することが望ましいでしょう。
自動製氷機の製氷皿を取り外せる場合は、1年に1~2回の頻度で掃除します。製氷皿の取り外し方や取り付け方は、メーカーの公式サイトの案内や説明書で確認が必要です。
浄水フィルターが設置されているタイプの場合、浄水フィルターは、週に1回の頻度で給水タンクといっしょに水洗いします。浄水フィルターの交換時期は機種によって異なりますが、3年程度を目安に交換するよう推奨されている機種が多いです。
製氷機は、日頃の使い方を工夫することでカビや汚れを防ぐことができます。ここでは最後に、製氷機を清潔に使うためのポイントについて見ていきましょう。
製氷機で氷を作るために使用する水は、水道水がおすすめです。水道水は塩素によって殺菌されており、ミネラルウォーターや浄水器の水よりもぬめりやカビ、雑菌などが繁殖しにくいためです。
ミネラルウォーターや浄水器の水で氷を作る場合は、こまめに製氷機を掃除するよう心掛けましょう。
製氷機内で作られた氷自体は腐りませんが、水に含まれる不純物が腐敗する可能性はあります。そのため、製氷機内で作られた氷は長期間放置せず、使わなかった氷は捨てるなどして、定期的に氷を入れ替えるようにしてください。
冬場などに製氷機を長期間使用しない場合は、給水タンクの水を捨てて、製氷機能を停止します。水を入れたまま放置すると、カビが発生する可能性があるためです。
給水タンクの水を捨てて製氷機能を停止したら、製氷機内に残っている氷もすべて取り出します。貯氷タンクや給水タンク、製氷皿を水洗いして、水気をしっかり拭き取った上で元に戻しましょう。
冷蔵庫に設置されている製氷機の基本的な掃除の手順は、ほとんどのメーカーや機種で共通していますが、中にはお手入れ方法や製氷機の操作が特殊な機種もあります。
冷蔵庫のメーカーの公式サイトや説明書で掃除の方法や掃除の頻度を確認し、適切な方法でお手入れすることが大切です。いつもおいしい氷が作れるように製氷機を清潔に保ちましょう。