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ご飯を炊く炊飯器は、キッチン家電の中でも特に使用頻度が高く、こまめな掃除が必要な物のひとつです。炊飯器の中は温度と湿度の両方が高く、でんぷんや水蒸気も付着するため、掃除を怠ると雑菌が繁殖しやすくなります。清潔な状態を維持するためにも、パーツ別に適切な頻度で掃除することが大切です。
そこで今回は、炊飯器を掃除する方法をパーツ別に解説します。においが気になるときの対処法や、炊飯器の汚れを防ぐ使い方なども併せて見ていきましょう。
炊飯器の汚れには、大きく分けて2つの原因があります。それぞれについて詳しくご説明します。
炊飯器の内部は高温多湿となるため、雑菌が繁殖しやすい場所です。ご飯を多めに炊いた日は、炊飯器の中で長時間保温しておくような使い方をしている方もいるかもしれません。しかし、炊飯器の中に炊いたご飯を長時間放置すると、高温多湿の状態が続くことで雑菌が繁殖しやすくなり、においの原因にもなります。また、炊飯器の中で雑菌やにおいが発生すると、周囲のパーツにも汚れが移りやすくなります。
そのような使い方をする場合は、特にこまめなお手入れが必要です。
炊飯器は主にご飯を炊くために使用します。ご飯を炊くと、でんぷんと水蒸気が混ざった物が蒸気口やほかのパーツに付着し、乾燥して汚れとなります。
この乾燥した汚れを放置すると、カビが発生したり嫌なにおいの原因となったりします。お手入れを怠ると炊飯器全体に汚れが広がってしまうため、こまめなお手入れが必要なのです。
炊飯器は細かいパーツを分解して掃除します。使用するごとに掃除が必要なパーツもあれば、週に1回程度で済む物もあります。まずは、各パーツの掃除頻度の目安を確認しておきましょう。
■炊飯器のパーツ別・掃除頻度の目安
炊飯器のパーツ | 掃除頻度 |
内釜、内蓋 | 毎回 |
外釜、蒸気口、炊飯器本体 | 週に1回程度 |
炊飯器裏のファン | 年に1回程度 |
電源コード、差込プラグ | 汚れが気になったタイミング |
続いてはパーツごとに、掃除の際に用意する物と、掃除手順についてご説明します。
内釜と内蓋は、使用するたびに掃除が必要です。基本的には、食器と同じように台所用中性洗剤で洗いますが、いくつか注意したい点もあります。
掃除の際に用意する物と掃除手順をご説明します。
<用意する物>
<掃除手順>
炊飯器の外釜や蒸気口、本体は、1週間に1回の頻度で掃除をするのが望ましいパーツです。掃除の際に用意する物と手順は下記のとおりです。
<用意する物>
<掃除手順>
なお、炊飯器本体の汚れが多いときは、布巾に中性洗剤を少し染み込ませてから全体を拭くと、汚れを落としやすくなります。
通常の利用ではそこまでひどく汚れることがないのが、炊飯器裏のファンです。年に1回程度の頻度でお手入れしましょう。用意する物と掃除の手順をご説明します。
<用意する物>
<掃除手順>
炊飯器の電源コードや差込プラグは、汚れてきたと感じたタイミングで掃除をします。用意する物と掃除手順は下記のとおりです。
<用意する物>
<掃除手順>
炊飯器のお手入れをしないと、においが気になることもあります。また、炊き込みご飯など、米以外の食材を使って調理した後、その食材のにおいがついてしまうこともあります。炊飯器のにおいが気になった場合には、クエン酸や重曹を使った掃除が有効です。においの種類別に使用する物と掃除手順をご説明します。
<用意する物>
<掃除手順>
なお、内釜に施されているコーティングの種類によっては、クエン酸や重曹を使用できない場合があります ので、事前に取扱説明書や商品のウェブサイトなどで確認が必要です。もし、クエン酸や重曹が使えない場合は、炊飯器に「お手入れ機能」が搭載されていないかチェックしてみてください。お手入れ機能を使うことでも、炊飯器のにおいを取り除ける可能性があります。
炊飯器を掃除するときは、やけどしたり炊飯器を傷つけたりすることのないように注意が必要です。炊飯器を掃除する際のポイントを、2点ご紹介します。
炊飯器は、炊飯が完了してからしばらくは高温の状態が続きます。そのため、必ず掃除したいパーツが冷めた状態であることを確認した上でお手入れをします。
固まった米粒や汚れがなかなか落とせないときは、ぬるま湯につけ置く必要がありますが、すぐに掃除したいからといって熱湯を使うのも危険ですので避けましょう。
炊飯器の掃除をする際には、炊飯器のコーティングなどを傷つけない洗剤や掃除グッズを使うことが大切です。下記のような掃除用品は、炊飯器を傷める可能性があります。
<炊飯器の掃除の際に利用を避けるべき物>
また、さまざまな掃除に役立つ重曹ですが、炊飯器に使用する際には注意が必要です。重曹はアルカリ性の性質を持つため、炊飯器の掃除で使うと、パーツによっては傷んでしまう可能性があるためです。
におい取り以外の掃除に重曹は利用せず、台所用の中性洗剤を使って洗うようにしましょう。
炊飯器は、こまめにお手入れをすることで清潔な状態を維持できます。さらに、日頃の使い方を少し工夫するだけで掃除の負担を軽減できる上、炊飯器を長持ちさせることにもつながります。普段から汚れを抑える使い方ができていれば大きな汚れも溜まらず、掃除もぐっと楽になるでしょう。
ここでは、炊飯器が汚れるのを防ぐための3つのポイントをご紹介します。
お米を炊いた後は、余った分をそのまま炊飯器の中に残して保温するというご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、お米を炊飯器に入れたまま長時間放置すると炊飯器が汚れやすくなるので注意が必要です。
お米を炊くと炊飯器内ではでんぷん質と水蒸気が発生するため、高温多湿の環境になり、雑菌やカビの温床となります。また、炊飯器にお米を長く放置すると、においも取れにくくなってしまいます。
ご飯が余ったときはタッパーに移したりラップに包んだりして冷蔵または冷凍保管し、炊飯器の中には残さないようにしましょう。
炊飯器の掃除は、調理後、冷めるのを待たなければならないため、つい後回しにしてしまいがちです。しかし、日頃からこまめにお手入れをしておくことで、汚れが蓄積されてこびりつくのを防げます。
内釜や内蓋を洗うときに、ほかのパーツも布巾などで軽く拭くだけでも雑菌やカビ対策となりますので、お手入れの頻度を見直してみましょう。
なお、炊飯器のパーツは食洗機での洗浄は避けます。食洗機用洗剤や食洗器内の急激な温度変化によって、表面のコーティングがはがれたり、変色を起こしたりする可能性があるためです。
炊飯器は必ず手洗いで掃除をすることが大切です。
炊飯器は、パーツごとにお手入れの方法が違うため、面倒に思う方もいるでしょう。また、なかなか掃除をする時間が取れない場合は、1週間に1回のお手入れも難しくなってしまう可能性があります。
炊飯器の掃除をもっと楽にしたいという方は、お手入れをしやすい炊飯器を購入するのもひとつの方法です。
炊飯器は大きく「マイコン炊飯器」と「IH炊飯器」の2種類に分けられます。このうち、シンプルな構造で掃除もしやすいのは、マイコン炊飯器です。
マイコン炊飯器は釜の底にヒーターがついていて、釜全体に熱を伝えて炊飯します。IH炊飯器よりもパーツが少ないため、毎回の掃除もぐっと楽になるでしょう。また、マイコン炊飯器は低価格な機種が多いため、比較的購入のハードルが低いのも魅力です。
毎日食べるお米を炊く炊飯器は、こまめに掃除して常に清潔な状態を維持したいアイテムです。きれいな炊飯器で炊いたご飯は味もおいしく、炊飯器の汚れが原因のにおいがお米に移る心配もありません。また、定期的な掃除は、炊飯器を長持ちさせることにもつながります。
炊飯器を使った後に、軽く水気や汚れを拭き取るようにするだけでも、汚れの蓄積を防げます。普段の炊飯器の使い方も見直して、いつでもおいしいお米を炊けるようにしましょう。