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ロゼット状に葉が広がり、花のような見た目が美しい多肉植物のエケベリア。春から夏にかけて葉のあいだからひょろりと花茎をのばし、色鮮やかな花を咲かせます。
100種類以上の品種があり、葉が肉厚なものもあれば、花弁のように薄いものもあります。七福神や桃太郎など人気の品種も豊富で、葉の色も緑や赤、紫とどれも個性があり魅力的です。
室内でも気軽に育てやすく、水やりの目安も分かりやすいので初心者にも育てやすい植物です。しかし、水をやりすぎると枯れてしまったり虫がつきやすくなる繊細な面もあります。
ここではエケベリアの種類や育て方、葉挿しでの増やし方などを、詳しくご紹介します。
エケベリアはメキシコや中南米原産の多肉植物で、夏は35℃前後まで気温が上がり、冬は10℃以下まで気温の下がる、雨の少ない乾燥した環境で育ちます。
100を超える品種があり、小さい株は3センチ程度ですが、大型の種類では40センチを超えるものもあります。どれもバラのような美しいロゼット状の葉が特徴です。
色も緑や赤、紫、白、黒、灰色と多様で、栽培難易度は種類によって異なります。春秋生育型の多肉植物で、春と秋に生長し、夏と冬は休眠します。
縁起の良い名前がついている「七福神」。学名はセクンダといい、エケベリアの原種のひとつです。エケベリアの中では薄手の葉が重なるように生え、バラに例えられることもあります。
春から夏にかけては黄色やオレンジ色ですが、冬には葉の先が紅葉するのも特徴です。
イリアは、ホームセンターや雑貨店などでもよく見かける、エケベリアの中でも人気の高い品種です。肉厚の葉の先端が尖っているのが特徴で、少し桃色になっています。
別名で「クリスタル」と呼ばれたり、和名で「月影の宵」と呼ばれることがありますが、実は微妙に違う品種です。しかし、非常に似通っており、見分けることはなかなか難しく、同じ品種として扱われることが多いようです。
養老という渋い名前がついていますが、洋名はピーコッキーといい、エケベリアの原種のひとつとされています。
葉は短く丸みがあるものや、平べったいものがありますが、葉の先端はエケベリアの中では尖っている方です。寒くなる秋には、葉の先端が薄桃色に色づきます。
エケベリアの葉は、寒くなると先端が色づく品種が多いですが、その中でもひときわ美しいのが「桃太郎」です。名前のとおり、先端から広い範囲が濃い桃色に色づきます。
ロゼット状に広がる葉は、先端にいくにつれて鋭く尖っているのも特徴です。交配種なので、先祖の特徴がどのくらい出ているかで個体差がありますが、それも桃太郎を選ぶ楽しみのひとつです。
エケベリアは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。室内でも屋外でも育てられますが、屋外で育てる場合は葉に雨や雪などが当たらないように注意してください。
寒さの厳しい地域以外は冬でも屋外で育てることができますが、霜が降りたり葉が凍ってしまったりすると株が痛みます。5℃以下の気温が続くような場合は室内に移動してあげましょう。
また、室内でも、冬の窓際や玄関は温度差が激しく冷え込むため、温度変化の少ない場所を選びようにしましょう。
多肉植物の多くは、季節ごとにあげる水の量を調節する必要があります。水をあげすぎると鉢に余計な水分がたまり、根を痛める原因になりますので要注意。
エケベリアは春と秋に生長し、夏と冬は休眠しています。生長期の春と秋は土が乾いたら鉢の底から流れ出るまでたっぷり水をあげましょう。
休眠している夏と冬は水やりを控え、土が乾いても水やりをせず、葉にシワが出てきたら軽くあげる程度にしましょう。
エケベリアは余計な水分や蒸れに弱いので、排水性と通気性のある土を選びましょう。
基本的には、市販の「サボテン・多肉植物用の土」を使えば問題ありません。
自分で土を調合する場合は、赤玉土4:軽石3:鹿沼土1:腐葉土1を配合するといいでしょう。
エケベリアは基本的に肥料は不要です。
多肉植物はメキシコや南米の砂漠や海岸などに多く見られる植物で、過酷な環境にも強い傾向があります。葉に保水性があり、水やりもほとんどいらないような植物なので、不用意に肥料をあげると肥料焼けを起こして逆に株が弱る可能性があります。
もし肥料を与えるのであれば、植え替えの時に土に緩効性肥料を混ぜる程度にしましょう。
エケベリアは生育が早いため、2~3年に一度植え替える必要があります。植え替えは、梅雨の時期と冬は根を痛めやすいので、生育期に入る前の3~4月に行いましょう。
植え替えの際は、株を鉢から優しく引き抜き、根についた土を落とします。黒くなった古い根は剪定してきれいな状態にしましょう。ひと回り大きな鉢に新しい土を入れて植え替えたら、すぐには水をやらず、一週間から10日経ってから軽く水をあげます。
注意したいのは、大きすぎる鉢にしないことです。いずれ生長するからと大きすぎる鉢に植えてしまうと、土が多すぎて鉢の中に余計な水分がたまり根が痛む原因になります。ひと回り大きい鉢を選びましょう。
エケベリアの増やし方は、「株分け」と「葉刺し」の二種類があります。
エケベリアの株から生えてきた子株をハサミなどで切り取り、雑菌の繁殖を防ぐため1~2週間ほど切り口を乾燥させます。
乾燥が終わったら、水はけのよい土を入れた鉢に植えつけます。水やりはすぐにせず、一週間から10日経ってからあげましょう。
株から葉をとり、乾いた土の上に置いておくと葉の根本から新しい葉と根っこが自然に生えてきます。根が出てくるまでは水やりは不要で、葉を取る際は元の株が乾燥気味のほうが根が出やすくなります。
新しい葉と根が生えてきたら鉢に移し、根の部分に軽く土を盛って、霧吹きで水をあげましょう。
エケベリアのかかりやすい病気で代表的なものは、水のあげすぎで根が腐ってしまう「根腐病(ねぐされびょう)」です。
根腐病を防ぐためには、水はけのよい土に植え、水をあげすぎないように気をつけましょう。休眠期の水やりは特に注意が必要です。
根腐病にかかってしまったら、日当たりと風通しのよい場所に移動させ、鉢の中の土を乾燥させましょう。
エケベリアにつきやすい害虫は、「アブラムシ」や「ハダニ」です。
アブラムシやハダニは風通しが悪く、湿度が高くなるとつきやすい害虫です。根腐病の原因にもなりますので、エケベリアはなるべく風通しのよい場所で育てましょう。
害虫がついてしまった場合は薬剤を散布するか、セロテープやピンセットで取り除きましょう。
エケベリアの種類や育て方、増やし方や病害虫対策まで、詳しく紹介してきました。
エケベリアは、多肉植物売場で必ずといっていいほど目にする品種です。葉の中に水分を貯めておけるため、不在がちな人でもまず枯らすことはありませんし、長期の旅行などにも出やすいメリットがあります。
園芸初心者にもおすすめのエケベリア。ぜひ、このページで紹介したことを参考に、栽培にチャレンジしてみてください。