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【観葉植物の虫対策】駆除方法や虫がつきにくい観葉植物も紹介

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株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

観葉植物を育てると、虫の被害に悩まされる場合があります。しかも、虫に対する予防や駆除方法を間違えると、観葉植物を枯らしてしまったり、効果がなかったりという事態に陥るかもしれません。この記事では観葉植物を虫から守る方法を知りたい人に向け、虫が発生する原因から予防、駆除する方法まで解説します。観葉植物を大切に育てるために、役立ててください。

観葉植物を襲う虫の種類【葉や芽、茎につくタイプ】

虫が発生するのは観葉植物そのもののほか、土や容器周辺などにも及びます。まずは葉や芽、茎につく虫について紹介しましょう。

アブラムシ

アブラムシ

アブラムシは、観葉植物の樹液を吸います。アブラムシにはさまざまな色の種類があり、サイズは数ミリ程度です。大量発生すると排せつ物にカビが生える「すす病」が起きたり、排泄物にアリが群がることもあります。

コナジラミ

コナジラミ

コナジラミも樹液を吸います。コナジラミは白味を帯びたクリーム色が特徴で、サイズは数ミリ程度です。温かく乾燥した環境を好み、ときには観葉植物をゆすると白っぽい粉が舞うように見えるほど、おびただしい数のコナジラミが発生し、植物を弱らせます。

コナジラミに栄養を奪われると、葉緑素がなくなって葉の一部が白くなり、その後は枯れてしまいます。

カイガラムシ

カイガラムシ

カイガラムシは白い貝殻のような殻をもつ数ミリ程度の虫で、ひとたび観葉植物に取り付くと簡単には動きません。

カイガラムシは樹液を吸い観葉植物を弱らせるため、先述したすす病の引き金となります。また、アブラムシと同様に排泄物がアリを呼び寄せます。薬剤を使ってもなかなか駆除できないことも多く、早期発見早期対処が重要です。

ハダニ

ハダニ

ハダニは葉の裏を好んで繁殖し、サイズは1ミリにも及びません。観葉植物の上から見ただけではわかりにくいため、注意深く観察しましょう。ハダニに襲われた観葉植物の葉は、白味を帯びるのが特徴です。ハダニを放置すると、葉の裏にびっしりとクモの巣が張ったような状態になり、やがて枯れてしまいます。水気を嫌うために戸外で雨に当てていると発生しなかったのに、室内に取り込んだら発生してしまうといったことも起きがちな害虫です。

観葉植物を襲う虫の種類【土や鉢周辺に潜むタイプ】

観葉植物の土や鉢周辺に潜む虫を紹介します。植物への影響は少ないですが、人間に不快感を与えがちです。

コバエ

コバエ

コバエは、観葉植物を植えた土の栄養分により繁殖し、成虫になると周囲を飛び回ります。コバエ自体は、観葉植物に目立った被害を与えるものではありません。ただし、コバエが飛んだり食べ物にたかったりする様子は不快で、衛生的にも気になりますよね。早めに対処したいものです。

トビムシ

トビムシ

トビムシは、普段は土の中に潜んでいます。種類にもよりますが、多くのトビムシは観葉植物に悪影響を与えません。しかし、トビムシは水やりの際に土の中からわいてくる場合があり、あまり目にしたくないという人も多いのではないでしょうか。テラリウムやパルダリウムにも発生することがありますが、トビムシが発生すると環境が整ってきた証拠という説もあったりします。

虫を寄せつけにくい観葉植物

虫がつきにくいとされる観葉植物を紹介します。虫が苦手な人、できるかぎり虫による被害を避けたい人などは参考にしてください。

ハイドロカルチャーで育てられる植物

ハイドロカルチャーで育てたポトス

ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールとよばれる人工培土を使う栽培方法です。土を使わないハイドロカルチャーだと用土の有機質に発生するキノコバエなどのコバエ類が発生しにくいほか、室内で土を使わずに植物を育てられるなどのメリットがあります。

ハイドロカルチャーで育てられる植物で、代表的なものは以下のとおりです。

  • ガジュマル
  • モンステラ
  • シェフレラ(カポック)
  • ポトス
  • テーブルヤシ
  • デコラゴム

ハーブの仲間

ハーブ

ハーブは観葉植物ではありませんが、虫の嫌うにおいを発するとされているので、春から秋の間に戸外で観葉植物を栽培する時に近くに置いておくと、虫の忌避効果を期待できるかもしれません。一緒に植えることでお互いによい影響を与え合う「コンパニオンプランツ」として、野菜や観葉植物の付近で育てられるハーブもあります。ただし、虫が嫌うにおいについての化学的な根拠はないため、劇的な効果は期待できません。

代表的なハーブは以下のとおりです。

  • マリーゴールド
  • タイム
  • バジル
  • ローズマリー
  • ミント
  • カモミール
  • コリアンダー
  • セージ
  • ボリジ

観葉植物に虫がわく理由

虫がわいた観葉植物

観葉植物に虫が発生する理由を解説します。虫が好む環境は、あらかじめ避けましょう。

もともと土に潜んでいたため

店舗で売られている観葉植物の土に、虫や虫の卵が潜んでいる場合があります。こうした虫の発生を防ぐためには、観葉植物を購入したら一度土を落とし、新しい土に植え替えるとよいでしょう。土に発生するキノコバエ類は腐葉土やたい肥、ピートモスなどの有機質を好むので、小粒赤玉土:小粒鹿沼土:パーライト:バーミキュライトを1:1:1:1に配合した物など、有機質を含まない肥料を使うのがポイントです。肥料を与える時も、粒状の化成肥料や有機質を含まない液体肥料を使うようにしましょう。

受け皿によどんだ水がたまっているため

鉢受け皿に水が溜まったままだと、水気を好むチョウバエ類が発生することがあります。また、温かい時期に戸外に観葉植物を出していると、蚊が発生することがあります。こうしたことを避けるためにも、水やりの水は必ず捨てるようにしましょう。

葉が乾燥していたため

ハダニは乾燥した環境で発生しやすくなります。ベランダや軒下などの雨がかからない場所や、乾燥した室内などがハダニが発生しやすい場所です。

植物が軟弱に育ってしまっているため

アブラムシはがっしりと育った茎や葉にはあまり発生せず、柔らかい新芽や軟弱に育った茎などに多く発生します。不十分な光しか無い場所で育ったり、水と肥料を過剰に与えて育ったりしたヒョロヒョロとした生育の仕方を「徒長(とちょう)」といいますが、徒長した株は植物の表皮が薄く、くちばしを突き刺して樹液を吸うアブラムシの格好のエサとなってしまいます。また、薄暗い場所を好むカイガラムシは、光があまりささない場所で育てている植物に発生しやすいので、重ねて要注意です。

観葉植物の害虫予防

土の交換

虫を予防するための観葉植物を育てるポイントや、置き場所について紹介します。

明るい場所でよく風に当てる

明るい場所で健全に育っていると、害虫による食害は起きにくくなります。また、同時に風にあたることで引き締まって育つので、風通しのよい場所で育てるのがおすすめです。ただし、観葉植物の中には強い日ざしで葉が傷むものがありますし、日ざしに耐えられる種類であっても、それまで室内で育てていた株をいきなり日に当てると傷むことがあります。それぞれの種類に応じた明るさの場所で育てると同時に、室内から戸外に出す時はじょじょに明るさにならしながら出すようにしましょう。

虫がいない室内で育てる

いっそのこと、虫がいない室内だけで育てるのもよいでしょう。最近は植物育成用の照明も手に入りやすくなったほか、一般的な室内照明用のLED電球でも十分な光を植物に当てることができます。もちろん十分な明るさがあるのであれば、窓際の明るい場所に置いておくのでも健康に育ちます。風にも当てられるとなおよいですが、窓を開けられる時期であれば網戸にして自然の風に当てることもできますし、通年窓を閉めきりであってもサーキュレーターでやんわりと風を当ててあげるだけでも、観葉植物の多くは丈夫に育ってくれます。

落ち葉や枯れ枝をこまめに取り除く

土に有機質を混ぜ込んでいなくても、自然に落ちた葉や枯れ枝が土の上にあると、それをエサにする虫が集まってきます。こうした虫は、自然界では落ち葉などを分解してくれるありがたい存在ですが、部屋の中にいるとちょっとイヤですよね? であれば、落ち葉などはこまめに取り除くようにしましょう。

肥料や水を与えすぎない

肥料や水が常にたっぷりありすぎると植物はヒョロヒョロと伸びる「徒長」した育ち方をしてしまいます。こうした育ち方をした植物はアブラムシやカイガラムシが食料にしやすい状態。十分な光と風がある環境で育てると同時に、過剰な肥料と水を与えず、ガッシリ細マッチョな株に育てましょう。水は鉢の土の表面が乾いてから与え、肥料も規定量以上は与えないように気をつけて下さい。

土を定期的に交換する

有機質を含まない土を使っていても、土の表面に生えた藻をエサにする虫がいつの間にかやってきてしまいます。特に春から秋まで戸外で育てていた観葉植物は、気になる虫に適用のある薬剤を使って駆除、予防をするとともに、土を換えるのがおすすめです。できれば土を全部換えて植えかえできればいいのですが、なかなかそうはいかないもの。そんな時も、鉢土の表面の土を深さ5cmくらいまでとりのぞき、かわりに小粒赤玉土を入れておくと、キノコバエ類の発生はしにくくなります。

観葉植物の虫対策【駆除】

枝葉を切り落とす

観葉植物に虫を見つけたら、素早く駆除しましょう。駆除方法を紹介します。

払い落とす、枝葉ごと切り落とす

観葉植物を傷つけないように、ティッシュや箸などで虫を取ってください。ただし、カイガラムシのように強く付着した虫を駆除するのは困難です。歯ブラシで強めに擦って落とす、虫のついた葉や枝ごと切り落とすなどして対応しましょう。

水で洗い流す

アブラムシやハダニのような水に弱い虫は、霧吹きやホースの水で洗い流しましょう。鉢に入ったままの観葉植物を丸ごと水につける方法でも、虫を取り除けます。また、ハダニは水気を嫌う性質があるので、日頃から水やりをしない時でも全体に水をかけていると発生しにくくなります。

市販の薬剤を使う

抵抗のある人もいるかもしれませんが、確実な手段です。

市販の薬剤を使うときの注意点

市販の薬剤の注意点

市販の薬剤を使うとスムーズに虫を駆除できますが、使用濃度を間違えないようにしてください。濃度が濃すぎると、葉や芽が傷むことがあります。ハダニであれば葉の裏に隠れていますし、カイガラムシは細かい隙間に入り込んでしがみついていることも。こうした部分にも忘れずにしっかり散布しましょう。

虫や病気の中には、同じ薬剤を使っていると耐性があるものが増え、薬剤が効きにくくなってくることがあります。できれば作用が異なる薬剤を3種類用意しておいて、ローテーションして使うのが理想的。なかなかそこまで手をかけるのは難しいかもしれませんが、「これだけは枯らしたくない!」という植物と出会ったら、ぜひお試しあれ。

まとめ

栽培環境や手入れの方法が悪いと、観葉植物に虫がついてしまいます。日当たりや通気性がよい場所を選び、水やりにも気を付けながら観葉植物を栽培しましょう。もし虫を発見した場合は、すぐに駆除するのが重要です。

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