日傘のスキをなくしたら妖怪っぽくなった話
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目次/ INDEX
太い幹から、とがった葉っぱを上向きに生やすユッカ。日本では、エレファンティペスという種類のユッカが「青年の木」として親しまれており、インテリアとして人気の高い観葉植物でもあります。また、その力強い姿から、男性へのプレゼントとして贈られることも多いようです。
ここでは、青年の木と呼ばれる「ユッカ・エレファンティペス」を中心に、育て方を詳しく紹介します。屋外での育て方や、剪定の仕方、枯れてしまうときの対処法などを詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
ユッカは、北アメリカ中南部から中央アメリカにかけて分布する、リュウゼツラン科の植物です。乾燥地での栽培に適していますが、ある程度の耐寒性もあり、種類によっては日本の気候帯でもさほど手入れすることなく越冬できます。
中でも、「青年の木」と呼ばれる「エレファンティペス」は、高温でやや多湿な地域に分布する種類。中央アメリカでは、エレファンティペスの花を食用にしたり、コーヒー園などで生垣代わりに栽培されたりと、生活に密着した植物として重宝されています。日本でも、人気の観葉植物として親しまれています。
ユッカは種類が豊富な植物で、高さ数メートルに達するものから、ほとんど幹のない1mほどのものまであります。その数、実に50種類以上。
ここでは、日本で人気の高い、「エレファンティペス(青年の木)」「グロリオサ」「ロストラータ」の3種類を紹介しましょう。
エレファンティペス(青年の木)は、室内の観葉植物として多く目にする種類です。その名は、太い幹が象の足に似ていることに由来します。
まっすぐ上に向かって生長する様子から、日本では「青年の木」とも呼ばれています。花言葉は、「颯爽とした」「勇壮」。開業祝いのギフトなどにもぴったりですね。
グロリオサは、日本で植栽されているユッカの中でいちばん多く目にする種類です。日本には明治時代に伝わり、和名は「厚葉君が代蘭(アツバキミガヨラン)」。
葉は厚みがあり、先端が細くとがった針状の形をしていますが、幹は高さ50~250cmと低木で、全体のフォルムは丸っこい印象です。庭園や公共施設の庭などによく植えられている種類です。
ロストラータは、とりわけ寒暖差に強い種類です。原産地は、テキサス州南部からメキシコ北部にかけての砂漠地帯。太い幹に水分をため込むため乾燥には強いですが、過湿には弱く、水はけのよい土を好みます。
生長スピードが非常に遅く、個体差はあれど約1mの高さになるのに約10年を要します。時間はかかりますが、ユッカの中ではとくに大きく育つ品種で、生長すると4mほどの高さになります。
ここからは、観葉植物として親しまれている「エレファンティペス(青年の木)」を中心に、ユッカの育て方を見ていきましょう。
ユッカは、日光を好み、過度な湿気に弱い植物です。日当たりと風通しのよい場所で栽培しましょう。
ただ、エレファンティペスは、他の多くのユッカと違って直射日光には弱いです。レースのカーテン越しの光が当たるくらいの、適度な日当たりの場所が適しています。また、湿気や湿気に起因する病気を避けるため、風通しも重要です。
ユッカの中には、ロストラータのようにマイナス10度まで耐えられるような寒さに非常に強いものもありますが、エレファンティペスは比較的寒さに弱いです。日本でも室内であれば越冬できますが、耐え得る温度は0度前後。氷点下に置かないよう、注意しましょう。
ユッカは乾燥を好みますが、水なしで育てることはできません。生育具合や乾燥の程度に応じて、適度な量と頻度で水やりを行いましょう。
ユッカがよく生長する春夏の暖かい季節は、土の表面が乾燥したタイミングでたっぷり水やりをします。目安は、鉢の底から水がしみ出すくらいです。生長が止まる冬場は、週に1~2回の水やりで十分でしょう。量は夏場と同様です。
ユッカは、水はけのよい土で育てましょう。市販の観葉植物用の土を使っても問題ありませんし、自分でブレンドしてもよいです。
ブレンドする場合のおすすめは、赤玉土(小粒):腐葉土=7:3。水はけがいまいちであれば、軽石(小粒)も混ぜるとよいでしょう。
ユッカに与える肥料は、ゆっくり効果を発揮する固形の緩効性化成肥料が適しています。
ユッカの生育期にあたる5月~9月にかけて、1カ月ないし2カ月に1度のペースで、所定の量を株元に置きましょう。肥料を与える頻度は、ユッカの生育の具合を見ながら調整してください。
ユッカは、生育環境がよければぐんぐん上に向かって生長します。放っておくと2m以上の高さまで伸びることも。背丈を低く保ちたい場合は、幹を適度な位置で剪定します。しばらくすると、剪定した切り口の5cmほど下の位置から新しい芽が出ます。
ユッカは幹が太いため、剪定には園芸用のこぎりを使いましょう。幹の切り口には癒合剤を塗ってください。水分が過度に蒸発したり病原菌が侵入したりするのを防ぎます。
理想的な剪定時期は、5月~7月頃。ユッカの生育時期に剪定することで、新しい芽も出やすくなりますし、切り口の回復も早いです。
また、切り落とした幹を挿し木で育てることもできます。挿し木では、切り落とす幹の長さを概ね10cmほど確保すること、上下を間違えずに植えることに注意が必要です。
幹の剪定以外にも、葉が茂り過ぎたり枝が込み合ってきたりしたら、剪定ばさみで刈り込みましょう。
鉢の底を見て、根が密集していたり、鉢から出てきていたりしたら、大きい鉢への植え替えどきです。
ユッカが生長しても鉢の大きさがそのままだと、土の中で栄養分や水分の通り道がふさがれたり根腐れの原因になったりして、ユッカが弱ります。植え替えはおおよそ隔年のペースですが、鉢のサイズや個体差もありますので、年に1回は鉢底を確認するとよいでしょう。
植え替える時期は、ユッカの生育期にあたる5月~9月頃がおすすめです。土ごと鉢から出して1/4ほど土を落とし、新しい土を入れた大きな鉢へと移します。
ユッカの葉が垂れたり、枯れてしまったりするときの対処法のポイントを紹介します。
水をやり過ぎても、水を切らしてしまっても、ユッカの葉が垂れたり枯れたりする原因になります。水やりの頻度が適切か、また、受け皿に水が溜まったままになっていないかをチェックしましょう。
夏場など水が蒸発しやすい環境下では、水切れが起こりやすくなります。エアコンの風も葉を極度に乾燥させてしまいますので、注意しましょう。
また、ユッカは基本的には日光を好む植物で、日光不足は葉がしおれる原因になります。もっとも、「エレファンティペス(青年の木)」は直射日光を好みません。適度な日光が当たる環境下に置くとよいでしょう。
冬は室温にも注意です。室内の暖かい場所に移し、水やりも一旦お休みしましょう。
ユッカがかかりやすい病気に「炭疽(たんそ)病」があります。
葉に黒褐色の小粒の斑点が現れ、これが淡い褐色や灰色っぽい大きな病斑になって広がっていくのが炭疽病の症状です。最終的には葉に穴が開いたり、枯れてしまったりします。
炭疽病の原因はカビです。予防のためには、風通しのよい環境に置いて、葉が茂ってきたら剪定しましょう。
万が一炭疽病にかかってしまったら、初期であれば「モスピラン」などの薬剤散布で対処できます。こまめに目をかけて、早期発見することが大切です。
ユッカにつきやすい害虫は、ハダニやカイガラムシです。
ハダニは1mm以下の極小サイズなので見つけにくいですが、数が増えてくると葉と葉の間や葉と枝の間にクモの巣のような細い糸を張ります。カイガラムシも、1mm~3mmと小さな害虫です。
ハダニもカイガラムシも、観葉植物の葉の汁を吸い、葉の色が抜けたように白っぽくなってしまいます。ユッカの葉の色がところどころ薄くなっていたら、ハダニやカイガラムシを疑ってみてください。
どちらもホコリと乾燥が大好物。ユッカの葉にホコリが溜まらないよう注意して、ときおり葉の両面を霧吹きや濡れタオルで湿らせておきましょう。
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