「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
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出会いは夏祭りの金魚すくいだった…。
そんな方も多いのではないでしょうか。初めて魚の飼育をしたのは金魚かメダカ。日本では珍しくないパターンです。
特に金魚は縁日などの金魚すくいで救ってきたのをきっかけにして飼育を始めたという人が多くいらっしゃいます。実は私自身も小学生の時に金魚を飼育していました。もちろん、きっかけは金魚すくいの金魚。
あなたも、金魚飼育を始めてみませんか?
しかし、一般的に購入できる金魚の種類は20種類以上。種類が多すぎて、どの種類の金魚を飼育するか迷ってしまうのではないでしょうか。そこで今回は、人気の金魚の中からさらに厳選した3種を紹介します。
また、あなたが金魚を購入する時の目安となるように、飼いやすい金魚と飼いにくい金魚についても詳しく解説しました。
金魚は種類に関係なく、すぐに懐いてくれるのでとても可愛いです。あなたの金魚との出会いにつながるようにとの思いで記事を書きましたので、是非最後まで御覧ください。
金魚水槽の魅力は何と言っても人に懐くことでしょう。また、色鮮やかなところや泳ぎ方が可愛いところも魅力です。
金魚は種類が多く、カインズを始めとするホームセンターでも多くの種類を取り扱っています。しかも、どの種類の金魚も魅力的。ただし、種類だけではなく個体差もあるので、じっくり実物を見て選びましょう。
人気のある金魚の中からさらに厳選したのが次の3種です。
それでは、それぞれの金魚の特徴などを詳しく紹介しましょう。
金魚の中でもとりわけ人気の高いのが琉金です。『金魚と言えば琉金』というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。金魚のイラストの多くは琉金が描かれているように、正に金魚の王道と言えるでしょう。
琉金は和金の中から突然変異で生まれた個体を固定化したものです。長いヒレが特徴的で、金魚の中でも泳ぐ姿が最も優雅で美しいと言っても過言ではありません。琉金が優雅に泳ぐ姿を見ているだけで心が癒やされるでしょう。
琉金の魅力は他にも下記のような点が挙げられます。
実は琉金の長い尾びれは一般的な形だけではありません。尾びれが3つに別れた個体を三尾、4つに別れた個体を四尾と言います。また、尾びれ自体が極端に短い個体がショートテールです。
他にも琉金の突然変異個体である出目金には蝶々の形のような「蝶尾」という個体も作出されています。
体色については、真っ赤な「素赤」や紅白の「更紗」が多い印象です。しかし、他にも赤・白・黒(青・紫)などが交じるキャリコ琉金と呼ばれる個体もあり、多くの体色や模様のバリエーションが楽しめます。
琉金と並んで人気の高い金魚と言えばらんちゅうです。多くのショップで愛嬌たっぷりの姿を見せてくれる人気者。
ただし、らんちゅうは金魚の王様と言われ、価格も他の金魚よりは高いのがややデメリットかもしれません。
らんちゅうの特徴は何と言っても頭部の肉瘤(にくりゅう)と体形です。背びれはなく、全体的に丸い体形をしています。上から見ると長方形のイメージに近いでしょう。
体形も特徴的ですが、最も特徴的なのが肉瘤です。肉瘤には頭部のこぶ(カシラ)と頬の膨らみ(フンタン)があります。肉瘤の中身は脂肪で、個体差が大きいのも面白いところ。
また、肉瘤の発達具合によって金魚の価格も大きく変動します。有名な血統になると一匹数万円という価格になるから驚きです。
ただし、ホームセンターなどの金魚コーナーでは立派な肉瘤のらんちゅうを取り扱うことは少なく、逆に手頃に購入できるものが多くなっています。基本的に一点物なので、実際に見て気に入った場合には迷わずに購入しましょう。
立派な肉瘤のらんちゅうを育てる為には高タンパク・高脂質の人工飼料が良いことは確かです。しかし、実際は餌よりも遺伝的要素が大きいので過度の期待はしない方が良いかもしれません。
また、らんちゅうの体色で多いのは赤系ですが、実は種類が多いのも興味深いところです。「黒らんちゅう」や「更紗らんちゅう」、赤色・白色・藍色の「江戸錦」、らんちゅうと江戸錦を掛け合わせた「桜錦」などのバリエーションもあります。
飼育時の注意としては、動きの速い魚種との混泳を避けることです。らんちゅうは背びれがないので泳ぎが苦手。動きの速い魚種との混泳では、餌が食べられないなどの問題が発生するので注意しましょう。
ピンポンパールは泳ぐ姿がとってもキュートで人気の高い金魚です。
筆者が初めて購入したピンポンパールは、カインズホームの300円程度の外国産でした。しかし、最近はどこのショップでも国産ブリードの1000円前後の個体が多くなっています。
元々は珍珠鱗(チンシュリン)という種類から丸手で短尾のものを固定したものです。そのピンポン玉のような体形が特徴的で、愛嬌たっぷりな泳ぎ方が人気の秘訣。
体形がまんまるなので、らんちゅうと同様に泳ぎが苦手な金魚といえます。泳ぐのが苦手でも人懐っこい性格なので、飼い主を見付けた途端に一生懸命泳ぐ姿がたまりません。
しかし、残念なのが他の金魚と比較すると飼育難易度が若干高いという点です。
金魚は常温での飼育が可能ですが、ピンポンパールを飼育する場合はヒーターによる加温をおすすめします。特に外国産のピンポンパールは低水温に弱いので、25~30℃に設定するのが良いでしょう。
ピンポンパールは他の金魚と比較すると弱いイメージがある通り、平均寿命は5~6年です。中には10年以上の飼育記録もありますが、稀なケースと言えるでしょう。
このように飼育は難しく寿命も短いピンポンパールですが、とても愛くるしい金魚です。飼育してみてはいかがでしょうか?
さて、ここまで人気の金魚について紹介してきました。続いて、飼いやすい金魚と飼いにくい金魚についても紹介していきましょう。
金魚の人気は飼いやすさとも関係があるのでしょうか。
飼い始めてからすぐに調子を落とすような飼育難易度の高い金魚は避けたいという場合があります。特に初心者の方には飼育難易度の低い金魚の飼育が好まれる傾向です。
ただし、一般的に人気の金魚は飼育難易度とは逆の関係になっているようです。それでは、どのような金魚が飼いやすく、どのような金魚が飼いにくいのかということについて考えてみましょう。
金魚はフナが突然変異し、そこから品種改良を繰り返して今のような形になったものです。残念ながら、品種改良を繰り返すことで体は弱くなってしまっています。
特に、フナのような流線型ではなく丸形の金魚は飼いにくいと感じるでしょう。たとえば琉金やらんちゅう、ピンポンパールなどです。
特にピンポンパールは実際に飼育してみて、弱くて飼いにくいという印象を強く受けました。転覆病などの病気にもなりやすいので、餌や飼育環境にも注意が必要です。
また、水泡眼・頂点眼・出目金などの目付近に特徴のある金魚の種類も飼いにくい印象があります。
特に気を付けなければならないのが、金魚すくいですくってきた金魚です。金魚すくいの商品となっているのは選別漏れの金魚が大半なので、その時点で弱い個体が多くなっています。
金魚すくいの金魚は元々弱い個体の上、夜店で体力を奪われます。更に、水質悪化や急激な水質・水温の変化によってかなり弱っている状態。帰宅した時には既に瀕死の状態も少なくないので、その時点で飼育難易度はかなり高いと言えます。
それでは、飼いやすい金魚はどのような金魚でしょうか。
実は、金魚すくいの金魚の中にも比較的飼育しやすい金魚がいます。それは和金(姉金・小赤)です。和金は原種のフナに近い体形。したがって、丈夫で飼育しやすい品種と言えます。
また、和金に近い品種では「コメット」や赤・白・黒の3色を持つ「朱文金」なども同様です。
実は、和金やコメット、朱文金などに共通している特徴として、泳ぎが上手ということが挙げられます。らんちゅうやピンポンパールのように泳ぎの苦手な品種とは違い、素早く動くことが可能です。
運動量も豊富で餌食いも良く、すぐに大きく育つという点も相まってより飼育しやすいという印象となります。
したがって、飼育しやすい金魚ということなら、流線型の金魚を選んでみてはいかがでしょうか。
本記事では人気の金魚の中からさらに厳選した3種について紹介しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
人気の金魚3選として紹介したのは下記の種類です。
上記の3品種はどちらかと言えば弱くて飼いにくい品種の金魚でした。一般的には丈夫で飼育しやすい金魚が人気のように思えます。しかし、一般的に選ばれているのは飼いやすさではなく見た目の可愛さ、美しさを重視したものでした。
逆に、丈夫で飼いやすい金魚は、原種のフナに近い体形をしている品種です。和金やコメットなどは動きも速く運動量も豊富ですくすく育つイメージで飼いやすい品種。ただし、見た目の可愛さ、優雅さというものはあまり感じられません。
どの金魚を飼育するのかを決めるのはあなたです。上記の内容をよく検討し、店舗でじっくり好みの個体を探してください。
できれば、金魚飼育前に水槽やフィルターなどの準備をおすすめします。
金魚飼育には「はじめての金魚/めだかセット」が便利です。水槽に餌や水質調整剤、投げ込み式フィルターがセットになっているので、すぐに金魚飼育をはじめられます。
ただし、金魚は水質に順応しやすいとは言え、水合わせ・温度合わせは細心の注意を払って行ってください。