【レシピあり】「牛乳離れ」はなぜ起きた? 牛乳を食べて・飲んで未来を救え
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
トカゲを飼っている方はたくさんいますが、ペットとして人気なのは小型のトカゲが多く、1m以上にもなるオオトカゲはハードルが高いようです。確かに、扱い方の難しさや飼育スペースの確保などを想像すると、安易な気持ちでお迎えはできないでしょう。
しかし、オオトカゲには迫力満点の魅力があり、一定のファンを虜にしています。トカゲ飼育初心者でも「いつかは飼ってみたい」と思っている方は意外にいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、オオトカゲの飼い方を初心者の方向けにまとめました。飼いやすいオオトカゲの種類、必要な道具、飼育上の注意点などを幅広い視点で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
オオトカゲはトカゲのなかでも「オオトカゲ科」に分類されている爬虫類の総称です。高い木や岩の上に登って危険がないか確認したり、獲物を探したりしている様子から、英語では「監視者」を意味するmonitor(モニター)と呼ばれています。
オオトカゲの種類によってさまざまですが、最小種のサバンナモニターという種類でも80~100cmはあります。一方、最長種はニューギニア島南部に生息するハナブトオオトカゲ、最大種はコモド島などにいるコモドオオトカゲで、両種とも恐竜のような見た目をしています。なお、「何cmからオオトカゲと呼ぶ」といった基準はありません。
オオトカゲは、「キイロオオトカゲ亜属」「マングローブオオトカゲ亜属」「ナイルオオトカゲ亜属」など、生物学的にたくさんの小分類がされています。一般の方向けのペットとして輸入されているのは、これらのうちの一握りです。
オオトカゲの生活様式は、樹上棲、陸棲、半水棲種の3種類に大別できます。
ツリーモニターとも呼ばれ、木や岩の上を軽やかに移動します。そのためか、細身の体躯と尾を持つ中型のオオトカゲが多いです。ペットとして人気のコガネオオトカゲ(イエローヘッドモニター)も樹上棲です。
地表を這い回るオオトカゲで、昆虫や小動物、ときには大型の動物も襲って食べることから、獰猛で大型の種類が多いです。ペットとして人気なのは、アフリカ大陸に生息するサバンナモニターと呼ばれるオオトカゲです。
水辺の近くで暮らすタイプで、代表種はミズオオトカゲ(サルバトールモニター)です。水中や水辺付近に住む生き物を捕食し、浮いた死肉も食べます。生態の特性上、飼育するのは水場を用意してあげなければならず、飼育ケージのメンテナンス頻度はほかのオオトカゲよりも上がります。
すべてのオオトカゲは肉食で、ほかの生き物をハントしています。ただし、必ずしも狩りをするとは限らず、ほかの肉食動物の食べ残しを食べることもあります。
人間でも捕食対象であるコモドオオトカゲなどの例外を除き、オオトカゲは基本的に臆病な性格をしています。知能が高いため人にも慣れます。
しかし、縄張りを荒らす者や、危害を加えようとしてくる者には攻撃的になることがあります。オオトカゲは攻撃力があるぶん、扱いには注意しなければなりません。
程度の差はあれど、オオトカゲのなかには毒を持つ種類がいます。強烈な毒を持つ代表種はコモドオオトカゲで、噛んだ相手を死に追いやるほどの毒性を持っています。
反対に、ボルネオ島に生息するミミナシオオトカゲは、これまで無毒だといわれてきたほど微弱な毒しか持っていません。
種類にもよりますが、おおむね10~15年、長生きして20年ほどだといわれています。ただし、ペットとして飼育している個体は、生活環境が適切でなければ5年以内に死んでしまうケースもあります。
一般的なトカゲと変わらず、基本的には卵生です。一度に産む個数は種類によってさまざまで、自分の卵をほかの生き物の巣に産み付けるものもいます。
また、コモドオオトカゲは、オス抜きで繁殖した「単為生殖」の例が報告されています。
ここでは、初心者の方でも比較的飼いやすいオオトカゲを紹介します。比較的小型であり、人なれしやすい性格で、できるだけ安価な種類を選びました。
外見の特徴 | ・全長90~120cm ・体の約半分が尾 ・モルフが豊富 |
生活様式 | ・陸棲 |
寿命 | ・約10年 |
値段 | ・6,000~1万円 |
サバンナモニタはー、ペットのオオトカゲとしてはかなりポピュラーな種類です。モルフ(体色や模様)が豊富で自分好みの子を見つけやすく、多くのトカゲファンを魅了しています。飼い主さんの数は情報量の多さや「トカゲ仲間」の増やしやすさにも直結するため、初心者の方には心強いでしょう。
サバンナモニターの最大全長は約150cmと小型なわけではありませんが、体長の約半分は尾であり、手足は短いためかわいい印象を受けます。性格はかなり温厚で人なれしやすく、時間をかけて飼育すれば飼い主さんラブな子になってくれますよ。
外見の特徴 | ・全長90~120cm ・黄色味のある体色 ・スリム |
生活様式 | ・樹上棲 |
寿命 | ・約15年 |
値段 | ・3~12万円 |
コガネオオトカゲはイエローヘッドモニターはとも呼ばれ、黄色の体色に黒色の斑点模様が見られる美しいオオトカゲです。黄色の発色具合には個体差があり、頭部が一色になる個体もいます。
以前は高級種として比較的高値で販売されていましたが、近年は流通量が安定し、ベビーであれば3万円ほどで入手できることもあります。
サバンナモニターと同じく性格が穏やかで、人に対しての警戒心が薄い個体が多いため、まさに初心者の方向けのペットといえます。
外見の特徴 | ・全長90~120cm ・鮮やかブルー ・体の約半分が尾 |
生活様式 | ・樹上棲 |
寿命 | ・約10年 |
値段 | ・10万円~ |
アオホソオオトカゲ・別名コバルトツリーモニターは2001年に登録された比較的新しい種類です。名前のとおり美しい青の体色が特徴で、「ブルーマジック」と評されオオトカゲファンの心をつかんでいます。安価でも10万円を超えるため誰にでもおすすめできる種類ではありませんが、観賞度は非常に高いといえます。
性格はおとなしく、警戒心も薄いほうですが、樹上棲のオオトカゲ特有の鋭い爪には要注意です。接するときは必ず皮手袋をしてください。
外見の特徴 | ・全長60~80cm ・オオトカゲのなかでは小型 |
生活様式 | ・樹上棲 |
寿命 | ・約15年 |
値段 | ・1万5,000~3万円 |
ドワーフモニターはオオトカゲ科ヒメオオトカゲ亜属の俗称ですが、ここでは一括りにして紹介します。ドワーフの名のとおり小型であることが特徴で、最大でも60cmほどにしか成長しません。大きな個体を求めている方には物足りないかもしれませんが、小型であるため次のメリットを得やすいといえます。
また、小型とはいえ見た目はオオトカゲそのもので、普通のトカゲとは一味違う迫力を感じられます。
ただ、臆病な個体が多く、信頼関係を築くのには時間を要すことが多いです。性格には個体差もあるため、購入前にショップのスタッフに聞いてみるとよいでしょう
外見の特徴 | ・全長150~200cm ・大型 |
生活様式 | ・半水棲 |
寿命 | ・約15年 |
値段 | ・2万~5万円 |
オオトカゲらしい大型種を飼育したい方には、ミズオオトカゲがおすすめです。さまざまな種類がいますが、基本的な飼い方はほとんど同じなので、サルバトールモニターと一括りにして紹介されることもあります。
幼体では50cmほどですが、成体は2m級に成長します。相応の飼育容器とスペースが必要で、水場も用意してあげなければなりません。フンも水の中ですることがあり、こまめなメンテナンスが必要です。
飼育道具の準備や日々のお世話は多少大変ですが、性格は温厚であり、人なれもします。むやみな接触を試みなければ、人に危害を加えることもありません。
外見の特徴 | ・全長90~130cm ・黒色を体色に黄色の斑紋 |
生活様式 | ・半水棲 |
寿命 | ・約15年 |
値段 | ・3万~5万円 |
水辺に住むオオトカゲが好みの方は、黒の体色に黄色の斑紋が美しいマングローブオオトカゲもおすすめです。本来は半樹上棲ですが、半地上棲・半水棲とさまざまな環境に適応できる能力を持ち、泳ぎも得意です。
成体の大きさは約130cmで、ミズオオトカゲほどの飼育スペースは必要ありません。臆病なためハンドリングには向いていませんが、攻撃性は少なく、初心者の方でも比較的安心して育てられるでしょう。
どの種類をお迎えするのにも共通することですが、できるだけ「人なれしそうな」個体を選ぶことが大切です。
たとえば、ショーケースから覗いただけでパニックになったり、物陰に隠れたりする個体は、お迎えした後でも臆病なままでいる可能性が高いといえます。もちろん訓練次第で飼い主さんへの警戒は薄れていきますが、元々の性格はどうしようもなく、矯正するのに苦労するでしょう。
また、フラフラと歩く、または腰骨が浮いているといった個体は、体調を崩している恐れがあります。起きていてもボーっとしていたり、力なく横たわっていたりする子も、寿命が短いかもしれません。
きちんとしたお店であれば、個体の性格や体調はスタッフがよく把握しています。気に入った子の性格や普段の様子について聞いてみたうえで、できるだけ健康な個体を選びましょう。
オオトカゲを飼うために必要な道具を紹介します。オオトカゲの生活様式(樹上棲・陸棲・半水棲)によって用意するものは多少異なりますが、一般的には次の通りです。
以下で一つひとつ紹介します。
飼育容器は頑丈な水槽あるいはゲージを用意してください。オオトカゲは怪力なうえに狭い隙間でもすり抜けることができるため、脱走しにくい飼育容器を用意することが大切です。一度出られるとわかると何度もチャレンジするしつこい習性もあります。
サイズはお迎えするオオトカゲに合ったものが必要ですが、最小クラスのドワーフモニターでも60~80cmほどに成長するため、倍以上の横幅が必要になります。ただ、そこまで大型の飼育容器は市販されておらず、自作するか特注を依頼するかの二択になるでしょう。あるいは、オオトカゲ専用の部屋を用意し、その中で放し飼いしている方もいます。
なお、40~50cmの幼体のうちは、横幅90cmほどの水槽・ゲージでも飼育可能です。しかし成体になったときのことを考えると、はじめから大きな飼育容器を用意するほうが合理的かもしれません。
容器で飼育する場合、床がツルツルとしてオオトカゲが歩きにくいかもしれないため、床材を入れてあげましょう。よく使われるのは、ウッドチップやヤシガラ土ですが、オオトカゲが多湿を好むか、乾燥を好むかによって選び方が変わります。
多湿系のオオトカゲであれば、保湿力が高いウッドチップやヤシガラ土などが適しているでしょう。乾燥系のオオトカゲは、ヤシガラ土でも構いませんが、砂漠砂など砂っぽい材質の床材がおすすめです。
一方、頻繁に水に入る半水棲系のオオトカゲの場合は掃除が大変なため、タイルやクッションフロア、人工芝などを取り入れてもよいでしょう。
オオトカゲは水浴びを好む傾向があります。特に半水棲のオオトカゲの場合、陸地よりも水場にいることが多いため、飼育容器内の半分以上を占めるほどの水容器を用意してもよいくらいです。
陸棲、樹上棲のオオトカゲでも、オオトカゲの全身が浸かれるほどの水容器を置くのが理想です。乾燥系のオオトカゲであっても、大きなサイズの水容器が邪魔になることはありません。
昼行性のオオトカゲには紫外線ライトが欠かせません。野生のオオトカゲは、日光浴をすることで骨の形成に必要なビタミンDを生成しています。また、日光浴をすると体温が上がり、代謝がよくなったり、活動的になったります。
一般的に、乾燥を好む種には強い紫外線ライトが、多湿を好む種にはやや控えめな紫外線ライトが必要です。お迎えするオオトカゲがどの程度の紫外線を好むのか、ショップのスタッフによく相談するとよいでしょう。
オオトカゲは低温に弱く、紫外線ライトに併せてバスキングライトも必須アイテムです。さまざまな商品が販売されているので、次の点を確認するとよいでしょう。
設定できる温度が低いと、オオトカゲがずっとバスキングライトの近くを離れません。また、照射範囲が狭いと、大きな個体は体全体を温められず、体調を崩す恐れがあります。
バスキングライトと同じく、お迎えするオオトカゲに適したものを選びましょう。
オオトカゲの餌としてよく与えられるのは、次のものです。
個体によって好き嫌いがあるため、我が子の好みを把握しながら、さまざまな餌を与えるようにしてください。たとえば、マウスの食いつきはかなりよいですが、そればかりだと栄養が偏るうえ、肥満体になりがちです。
餌やりやハンドリングの際に、オオトカゲに(悪気はなくとも)噛みつかれることは十分にありえるため、革製など頑丈な手袋を用意することをおすすめします。
お迎えしたオオトカゲが快適で元気に暮らせるよう、上手な飼い方のポイントを解説します。
オオトカゲ科の仲間は基本的に肉食性なので、マウスやヒヨコ、ウズラ、昆虫などを与えるのは前述した通りです。昆虫は専用のカルシウム剤(パウダー状のサプリメント)をまぶしてから与えると、オオトカゲにとって必要な栄養を補いやすくなります。なお、餌となる昆虫そのものにビタミンなどを食べさせ、それをオオトカゲに食べさせる方法もおすすめです(このほうが栄養の摂りすぎになりにくいといわれています)。
幼体には毎日餌を与えましょう。少し大人になった亜成体から成体には、数日~週に一度で十分です。爬虫類は空腹に強いため、2~3日餌を食べなくても問題ありません。むしろ満腹状態を継続するほうが肥満につながる恐れがあり、病気のもとになります。
温浴は爬虫類全般に効果があるとされる飼育法で、文字通り温かいお湯(35℃程度)に5~10分ほど浸からせることです。オオトカゲの場合も例外ではなく、乾燥系、多湿系を問わず次のようなメリットがあるといわれています。
しかし、野生のオオトカゲは温浴しているわけではないため、必ずしも欠かせない飼育法とはいえません。無理やりさせるとストレスとなり、体調を崩すきっけかにもなりえます。我が子の様子を見ながら適度にさせましょう。
オオトカゲの種類によって異なりますが、一般的には25~28℃が飼育適温だといわれています。日中はバスキングライトを付け、日光浴をする場所(バスキングスポット)は30~35℃、飼育容器全体は25~28℃保つとよいでしょう。遠赤外線ヒーターやパネルヒーターを併用するのもおすすめです。
自然界では寒暖差の激しい場所に住んでいるため、夜間は20℃前後まで落としても構いません。夏はクーラーを、冬は夜間だけ暖房を点けている方もいます。電気代も考慮したうえで、管理しやすい方法で保温しましょう。
保湿も保温と並んで重要です。特に多湿を好むオオトカゲには水容器を用意するのはもちろん、必要に応じて霧吹きや加湿器も使用したほうがよいでしょう。オオトカゲの体表が乾いているのは好ましくなく、脱皮不全の原因にもなります。
一方、乾燥を好むオオトカゲの場合は、水容器を入れておけば問題ないことが多いです。
飼育容器のメンテナンス頻度は、基本的には毎日行うのが理想です。
床材は汚れた部分だけを取り除ければ問題ないため、さほど時間はかからないことが多いですが、問題は水容器です。水場でフンをしていることが多く、放っておくと不衛生になるうえ、嫌なにおいも立ち込めます。
半水棲のオオトカゲを飼っている場合で、オーバーフロー水槽を導入していれば週に1~2度のメンテナンスで問題ありませんが、水容器を設置している場合は頻繁に水換えすることをおすすめします。水容器が大きく、持ち運びが難しいのであれば、ポンプを利用して排水するとよいでしょう。
また、ガラス面にもフンがこびり付いていたり、オオトカゲの入浴で跳ね上がった水などが付いていたりすることがよくあります。観賞の妨げになるため、可能な限り毎日きれいにしましょう。
オオトカゲは頭が良いため、十分に時間をかければ飼いならすことは可能です(ただし、なつくというよりは「慣れる」です)。まずは、こちらが危険な存在でないことをわかってもらうために、次のような方法で徐々にコミュニケーションを取りましょう。
オオトカゲと触れ合うときに、素早く動いたり、突然抱っこしたりするのはNGです。また、ケージから出す際に床に落とすと、パニックになって逃げ回る子もいます。慌てて追いかけ回すとさらなる恐怖心を植え付けることになりかねないため、ケージ外では細心の注意を払ってください。
なお、オオトカゲに適した温度・湿度を保ち、栄養状態も満たされていることが前提です。オオトカゲが落ち着けない、ストレスがたまるような環境ではうまくいかないことが多いです。
ここでは、注意点という視点からオオトカゲとの暮らしを解説します。
オオトカゲは飼い主さんでも容赦なく噛みつきます。素手や素肌に噛みつかれると大けがにつながる恐れがあるため要注意です。ただ、オオトカゲが意味もなく噛みついてくるわけではないので、理由を知り、対策を練りましょう。
オオトカゲが噛みついてくる主な理由と対策は、次の通りです。
オオトカゲの飼育容器に突然手を入れたり、オオトカゲの前で機敏な動きをしたりすると、驚いて攻撃的になることがあります。
対策は「驚かせるような状況を作らない」に尽きます。ふいに驚かせてしまうこともありますが、オオトカゲは基本的に臆病な性格であることを踏まえて行動しましょう。
オオトカゲとの信頼関係がないうちに過度なコミュニケーションを取ると、嫌がることが多いです。また、オオトカゲが望んでいない行為(温浴など)を無理やりさせても不機嫌になることがあります。
オオトカゲがストレスに感じることはやめましょう。休みたいオオトカゲをじろじろと観察し続けるのも、ストレスになりえます。
手から餌を与えている場合、条件反射で「手=餌」だと認識することがあります。誤解を解くには時間がかかることが多いですが、もっとも良いのはピンセットから給餌することです。飼育容器の外に出せるほど信頼関係を築いているのであれば、膝の上などに乗せて人間のにおいと餌のにおいの違いを覚えさせるのもよいでしょう。
ペットのオオトカゲが脱走し、ワニだと見間違えた近隣住民が騒然、警察まで出動するといった事例が実際にあります。オオトカゲは網戸を突き破るほどの力があるうえ、自分の体より狭い隙間でもすり抜けられる柔軟さを持ちます。
「大丈夫だろう」と過信せず、相手は脱走のプロフェッショナルだという考えで対策することが大切です。万が一脱走し、見失ってしまった場合は、早急に警察に届け出てください。
オオトカゲは体格の割に繊細なところもあり、小型のトカゲと同じくストレスを受けやすい個体もいます。さまざまな不調が重なり、脱皮不全のほか、くる病(骨の変形)、細菌感染症、拒食症などを患う恐れもあります(関連:【トカゲの飼い方】昆虫以外も食べる? 飼育に必要な基礎知識を幅広く解説)。
万が一の際に速やかに受診できるよう、近くにオオトカゲを診てくれる動物病院がないかを調べておきましょう。大きすぎるトカゲは診察対象外という動物病院もあるかもしれないため、診療対象種まで確認しておくことが大切です。
オオトカゲは、大きな種類では全長2m以上にも成長する猛獣です。犬や猫、小さな子どもにとって脅威になるのはもちろん、大人ですら油断できない相手といえます。「成体のオオトカゲが暴れだしたら制圧できるのか?」「絶対に脱走しない部屋作りができるのか?」といった心構えや準備をしたうえでお迎えしてください。
賢いものの社会性は低いオオトカゲは「なつくより慣れる」ペットといえますが、個体によっては甘えている仕草を見せたり、飼い主さんの手でリラックスしたりすることもあります。大型の猛獣が「自分にだけ気を許してくれている」と断言したくなるのも、オオトカゲと暮らす魅力の一つでしょう。
10年や15年、長寿だとそれ以上生きることもあるので、末永くお世話してあげてくださいね。
※専門家・有識者のみなさま
本記事の内容については細心の注意を払っておりますが、行き届かない点、お気づきの点がある場合は、下記メールアドレスまでご連絡ください。迅速に対応させていただきます。
info_tonarinocz@cainz.co.jp