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紫陽花(アジサイ)の種類はとても豊富です。鉢植えと地植えのどちらでも育てられるうえに、初夏から秋にかけて長く楽しめる品種もあります。贈り物としても人気です。
この記事では、紫陽花を育てたいと考えている人に向けて、紫陽花の特徴や育て方のポイントなどを解説します。おすすめの紫陽花の種類についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
紫陽花の品種は2,000種類以上にも及び、色や形も多種多様です。世界中で品種改良が進められ、新種も次々に誕生しています。初夏に咲く紫陽花はもちろん、秋にかけて変化を楽しめる紫陽花も人気です。かわいらしい名前がつけられている紫陽花も多くあります。
以下では、紫陽花についてくわしく紹介します。
アジサイ(ユキノシタ)科アジサイ属の植物で、原産国は日本、中国、台湾、北アメリカなどです。学名や英名は「Hydrangea」であり、「紫陽花(アジサイ)」は和名です。「八仙花(ハッセンカ)」「七変化(シチヘンゲ)」などの別名もあります。
花が咲く時期は、5~7月頃や6~9月上旬頃で、花の色は、青、紫、赤、ピンク、白、緑などがあります。
紫陽花は樹高1~2mになる落葉低木です。葉は楕円形をしており、先の部分だけが尖っているところが特徴的です。種類が豊富で、品種によってさまざまな違いを楽しめます。地植えはもちろん、鉢植えでの栽培も可能です。
種からも栽培できますが、一般的には苗や鉢植えを購入して育て始めます。大事に育てれば、年を追うごとに大きな株へと成長させられます。ほかの植物と比較しても育てやすいため、初心者にもおすすめです。
紫陽花の原産国は日本などですが、先に人気が高まったのは西洋です。それから日本でも紫陽花の魅力が再認識されるようになりました。現在では、母の日や父の日のプレゼントとしてもよく選ばれています。
種類にもよりますが、紫陽花は5~7月頃に青やピンクなどの花を咲かせる場合が多いです。6月頃に見ごろを迎えるため、梅雨の時期の風物詩としても親しまれています。
また、「秋色アジサイ」も人気です。もともとは夏に咲いた紫陽花の色が落ちたものを、秋色アジサイとよんでいましたが、最近では秋色アジサイとして楽しむために改良された品種も登場しています。
紫陽花の花のように見える部分は、実は花ではなく「ガク」です。ガクは色がつくため装飾花ともよばれています。紫陽花の花は、ガクの内側に咲いています。
ただし、一般的にも紫陽花のガクを花だと思っている人が多いため、この記事でもガクを花と表現しています。
紫陽花は根から栄養を吸収しますが、土壌のph値によって花の色が変化します。土が酸性なら青、アルカリ性ならピンクになります。
紫陽花の色はもともとピンクですが、酸性の土壌に含まれるアルミニウムと、紫陽花がもつアントシアニンが反応すると青になる仕組みです。ただし、紫陽花の色は品種にもよっても異なります。
紫陽花のなかには、毒性のある品種も存在します。興味本位で口に入れないよう、注意しましょう。
すべての紫陽花に共通する花言葉として、「乙女の愛」や「移り気」があります。「乙女の愛」は江戸時代の恋愛に関する物語が由来です。一方、「移り気」は紫陽花の色が変化する様子からつけられました。
紫陽花の色ごとの花言葉は以下のとおりです。
色によってもさまざまな意味があるため、紫陽花をプレゼントするときは気をつけましょう。
紫陽花にはさまざまな種類があります。ここでは、代表的な紫陽花の種類について、特徴をそれぞれ解説します。
もともと日本に自生していた紫陽花の原種です。小さい花が集まって咲き、大きな花のように見えます。西洋ではガクアジサイをもとにした品種改良が行われ、さまざまな種類の紫陽花が誕生しました。
日本で誕生した紫陽花の品種で、和の雰囲気にもよくあいます。一般的に、紫陽花といえばホンアジサイを指している場合がほとんどです。ホンアジサイの花はボリュームがあり、「手まり咲き」とよばれています。
日本で生まれた紫陽花を西洋で品種改良したものは、西洋アジサイとよばれています。西洋で人気になったあと、日本にも逆輸入されました。さまざまな色があり、日本古来の紫陽花よりも見た目が豪華な品種も多いです。
日本の山地に自生している紫陽花です。特に、水が多い場所でよく育ちます。本州の太平洋側を中心に自生しており、地域によって異なる特徴がみられます。花は小ぶりで茎も細いため、全体的に繊細な印象です。
紫陽花を育てるためには、どのようなポイントに気をつけたらいいのでしょうか。育て方のポイントを具体的に解説します。
紫陽花の花の色は、土壌から影響を受けます。土づくりをするときは、以下の2点について意識しましょう。
すでに触れたとおり、紫陽花の花の色は土壌のph値によって変化します。専用の土も販売されているため、うまく活用してください。
ただし、品種によっては花の色が土壌の影響を受けない場合もあります。あらかじめ確認しておきましょう。
紫陽花は水はけのよい土壌を好みます。鉢植えなら、庭木・花木用の培養土を使用すれば問題ありません。自分で土をつくるときは、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。地植えの場合は庭土に腐葉土や堆肥を混ぜましょう。
紫陽花を剪定するのは、花が咲き終わった6~9月頃です。花の下にある節の部分をカットしましょう。
剪定の時期を誤ると、翌年に花が咲かなくなる恐れがあるため注意が必要です。ただし、なかには冬でも剪定が可能な品種もあります。
紫陽花を鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたら水をたくさん与えましょう。紫陽花は乾燥に弱いため、こまめに土の状態をチェックして水やりをしてください。
ただし、紫陽花を庭植えで育てる場合は、基本的に水やりをしなくて構いません。日差しが強く、水不足が心配されるときだけ水やりをすれば十分です。
紫陽花は肥料を与えなくても育つものの、肥料を与えたほうが花つきはよくなります。植え付けをする3~4月頃に元肥を与えましょう。緩効性の肥料がおすすめです。また、花が咲き終わったタイミングで、お礼肥として再び肥料を与えます。
紫陽花の植え付けは、3~4月または9~10月に行いましょう。土を入れた鉢を用意し、紫陽花の苗をそのまま入れて植え付けてください。根が張るまでしっかり水やりをするのがポイントです。
紫陽花の植え替えに最適なのは、7~9月頃です。それまでよりもひと回り大きい鉢を用意し、苗を移します。紫陽花はどんどん大きくなるため、1年に1回の頻度でこまめに植え替える必要があります。
紫陽花にはさまざまな品種があります。ここでは、おすすめの紫陽花をピックアップして紹介します。
北アメリカが原産で、時期によって花の色の変化を楽しめる紫陽花です。最初はライムグリーンですが、花が見ごろを迎える時期は白になります。剪定は冬に行っても問題ないため、初心者でも育てやすい品種としても知られています。
名前のとおり、花房が手まりのような丸みを帯びている紫陽花です。小さな花がまとまって咲くため、繊細なイメージながら華やかさがあります。土壌の影響を受けて花の色が変化する品種であり、ピンクや青になります。
時期によって花の見た目が大きく変化する珍しい紫陽花です。咲き方だけでなく、花の色も時期によって変化し、少しずつ豪華な雰囲気になっていきます。春から秋にかけて長く楽しめるところも魅力的です。
八重咲きで星型の花を咲かせる紫陽花です。花が風で揺れるとまるでダンスをしているように見えるため、ダンスパーティーと名付けられました。土壌の影響により花の色が変化する品種であり、さまざまな楽しみ方ができます。
デンマークで生まれたかわいらいしい紫陽花です。花は手まり咲きで、ピンクや白になります。まるで綿あめのようにふんわりと咲き誇るのが大きな特徴です。かわいらしいものが好きな人へのプレゼントとして選んでも喜ばれるでしょう。
お菓子の金平糖に似た、小さな星型の花を咲かせる紫陽花です。静岡県掛川市で品種改良されて誕生しました。土壌の性質によって色が変化するため、青やピンクなどさまざまな花を楽しめます。
ガクアジサイの一種で、小さな花が飛び出すように咲くところが特徴的な紫陽花です。花火大会で打ち上げられる花火に似ているため、この名前がつけられました。日の光にも強く、秋色アジサイとしても楽しめます。
柏のような葉をつける紫陽花です。花が集まって咲き、花房がピラミッドのような形になる点も大きな特徴です。花房が大きく成長するため、見ごろを迎えると枝が下がって花がうつむいているように見えます。
ボリュームがあり、さまざまな楽しみ方ができる紫陽花です。柔らかい色味からスモーキーカラーへ変化していくため、秋アジサイとしても人気があります。ドライフラワーにしてもきれいに仕上がるため、長く紫陽花を楽しみたい人におすすめです。
小さな星型の花が集まり、丸みを帯びた花房を形成する紫陽花です。色は花房の中心ほど濃くなり、きれいなグラデーションになっています。基本の色は白ですが、さまざまな色の変化を楽しめる品種です。雄しべがなく花粉が出ないことから育てやすい品種です。
紫陽花にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴をもっています。日本国内のみならず、世界でも人気の高い植物です。コツを押さえれば初心者でも育てられるため、ぜひ栽培してみましょう。
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