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幾重にも花びらの重なった、大きな花をつけるラナンキュラス。春の訪れを告げる人気の花です。元々はトルコ周辺原産の球根植物で、風通しのよい場所と乾いた土があれば、地植えでも鉢植えでも育てられます。
ここでは、ラナンキュラスの育て方を詳しく解説していきます。ラナンキュラスが好む環境や、水やりの頻度、気をつけたい病害虫や、翌年も楽しむための球根の掘り上げについても触れていきますので、最後までご覧ください。
ラナンキュラスは、春に花をつける球根植物です。秋から春にかけて生育し、夏は茎葉が枯れて、球根の状態で休眠します。
幾重にも花びらが重なった花は、大きい物で直径15cmほどにもなります。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、香りのよい品種も登場しています。
原産地はトルコ周辺で、カラッとした気候と、日の光を好みます。
ラナンキュラスは、日なたを好みます。よく光に当てると、茎葉(けいよう)がかたく丈夫に育ちます。
春になり暖かくなると、草丈が高くなって葉が茂ります。蒸れないように風通しのよい場所に移しましょう。3月~5月には花が咲きます。花は雨に当てない方が、長く楽しめます。
冬の厳寒期は凍らないように気をつけましょう。冷たい北風が苦手なので、寒い季節(1月~2月)は風通しのよい場所から移して、防寒対策をしましょう。
ラナンキュラスは、湿っぽいところが苦手で、土が常に湿っていると根腐れしやすくなります。しかし、水切れすると成長も止まります。
そのため、土の表面が乾くまで待ち、乾いたら、たっぷり水を与えましょう。水やりの頻度は、週に1~2回になるはずです。
鉢で育てている場合は、鉢底から水が流れ出るまで与えて構いません。根腐れを防ぐため、鉢受け皿の水は溜めずに捨てましょう。
5月下旬頃に、葉が黄色く変色してきたら、休眠状態になった印です。球根をほりあげるため、水やりをやめ、完全に乾かしましょう。
ラナンキュラスは湿ったところが苦手で、水はけのよい土を好みます。また、酸性土も嫌います。
水はけのよい赤玉土小玉と腐葉土、酸度調整済みピートモスなどを混ぜるか、市販の培養土を使うとよいでしょう。
ラナンキュラスを地植えする場合は、土に「緩効性化成肥料」をよく混ぜ合わせ、30cm程度の深さまでよく耕してから植え付けましょう。葉が増え始めたら、株元に化成肥料も与えます。
鉢植えする場合は、鉢の下部に「緩効性化成肥料」を入れます。葉が増え始めたら、同じく緩効性化成肥料を置き肥(土の表面近くに肥料を置くこと)しましょう。
冬期から花が咲いているラナンキュラスには、月に2~3回ほど液肥を与えて、肥料切れを防ぎましょう。そうすることで、葉の色を緑色に保ちやすくなります。
ラナンキュラスは、土が湿りすぎていたり、風通しが悪かったりすると、「灰色かび病」が発生しやすくなります。よく日に当て、葉を濡らさないように気をつけましょう。「花がら(咲き終わってしおれた花)」が、灰色かび病の原因になりやすいので、こまめに取り除きましょう。
ラナンキュラスにつきやすい害虫は、アブラムシ(10~5月)とハモグリバエ(3~5月)です。アブラムシは園芸用のスプレー式殺虫剤で駆除できます。葉に白い筋がついたら、ハモグリバエの幼虫がいるので葉の上から潰して駆除します。
ラナンキュラスは球根植物なので、花が終わった後に、球根を掘り上げれば、翌年も花をつけます。
花が枯れたら摘んで、しっかり光合成させます。葉が黄色く枯れてきたら、球根を掘り上げ、よく洗って風通しのよい場所で乾燥させましょう。
乾燥させた球根は、バーミキュライトで包むようにして、風通しのよい暗所で11月頃まで保管します。
ラナンキュラスの球根の植え付けは、土の温度が下がり、土の水分量も減る11月~12月に行います。
ラナンキュラスの球根をそのまま植えると、一気に水を吸って腐ってしまうことがあります。そのため、植え付けた後は土中の水分を吸わせるようにし、10日ほどしてから水を与えましょう。
鉢植えの場合は、花のつぼみが見えてきたところで、大きな鉢に植え替えるとよいでしょう。これは、根詰まりを起こして、咲かないつぼみが出るのを防ぐためです。
ラナンキュラス・ラックスは、異種間交配で生まれた新しいラナンキュラスです。茎葉がしっかりしていて倒れづらく、背が高い(50~80cm)のが特徴です。春早くから咲き始め、1つの株から何十輪という花を咲かせます。
ラナンキュラス・ラックスは、球根の掘り上げをせずに冬を越せます。3年に1度程度の植え替えでよいため、庭の花壇に植えたり、集合住宅のベランダでも育てやすいでしょう。ただし、1年で球根が3~5倍に増えるので、その点は注意しましょう。
マンション住まいや、家を空けがちで植物を育てることが難しい人でも、ラナンキュラスの造花なら手軽に雰囲気を楽しめます。
3~5月は生花店に切り花が出回りますが、それ以外の季節は造花で楽しむのもおすすめです。