今やるべき「火災対策」とは? 自宅でできる備え&行動を防災アドバイザーが教えます
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観葉植物の定番中の定番として愛されているパキラ。観葉植物として流通しているものは手のひらサイズから2mほどのものがほとんどですが、自生地では10mを超える高さまで育ちます。
パキラの花言葉は「快活」と「勝利」で、エネルギッシュな印象を与えてくれます。また、別名「マネーツリー」とも呼ばれる名前の由来は、その昔貧しい村でパキラを育てていた村民が、次々と新しい株を増やしては売りさばき、貧しい暮らしを脱したことからきているそうです。
原産地は中南米。名前は、原産地のギアナで「水辺の甘いナッツ」を意味する呼び方からきています。その名の通りパキラは世界各地でナッツ(果実)を食用に利用されていますが、ジャガイモの芽に含まれるソラニンという毒性のある成分に似た成分を含んでいるため、国によっては食用にするのを禁止している場合もあります。
そのほかにもガーデニング用のグローブやハサミ、スコップや土入れ等もあると便利です。
パキラは気温が高い環境を好むので、初夏から秋に盛んに生育します。植えつけ、植えかえなどの作業もこの期間におこなうとよいでしょう。
パキラは耐陰性のある植物ですが、日陰だと葉の色が薄くなってしまったり、枝のバランスが悪くなったりしてしまうことがあります。健康に育てるためには、春〜秋は戸外に出して明るい場所で育てるのが一番です。
パキラは長時間直射日光に当たると葉が傷んでしまいます。午前中にちょっとだけ直射日光が当たるだけの場所に置いたり、冬の直射日光を当てるのであれば問題ありませんが、気温が高い時に強い直射日光を当てすぎると葉が枯れたようになる「葉焼け(はやけ)」を起こしてしまいます。夏に戸外に出すのはよいのですが、正午以降は直射日光を避けられる場所に置くようにしましょう。
冬は室内に取り込み、10℃を下回らないように気を付けましょう。
パキラはポリポットや鉢に植えられた状態で売られています。しばらくはそのまま育ててもよいですが、鉢底の穴や鉢土の表面に根が見えてきたり、水をやってもなかなかしみ込んでいかなくなったら、植えかえをしましょう。
もともと植わっていた鉢から丁寧に株を抜いたら、根と土が塊になった「根鉢(ねばち)」を軽く揉んでほぐし、土を落とします。そのまま同じ鉢に植えてもよいですし、一回り大きな鉢(直径が3〜6cm大きな鉢)に植えて大きく育てるのもいいですね。
植えつけたあとは、鉢底から流れ出る水が透明になるまでたっぷりと水を与えましょう。
水は鉢土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。真冬には、水をあげすぎないように気をつけましょう。また、葉水(霧吹きスプレーを使って、葉に直接水を吹きかけること)を行うと、ハダニの害虫の発生を予防できます。
肥料は生育期の5〜10月に2週間に1回ほど、液体肥料を水代わりに与えます。気温が低くなって生育が鈍くなってきたら肥料は与えないようにしましょう。
水のあげすぎには注意が必要ですが、ハダニが発生しやすいので、夏場は葉を湿らせてあげるなどの対策を行いましょう。気温が高くなる5〜9月は戸外で育てることができますが、その時期は1日1回、株全体にサッと水をかけるようにするとハダニが予防できると同時に、パキラが好む湿度の高い環境を作ることができるのでおすすめです。
また、生育旺盛なため、5~7月頃に切り戻し(伸びすぎた枝や茎を切り取って、植物の形を整えること)を行うことも大切です。剪定は枝の途中で切るのではなく、枝のつけ根で切るようにすると見栄えよく姿を整えることができます。
手のひらサイズであっても、しっかりと木の形をしていて愛らしいパキラ。インテリアグリーンとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
Q. パキラを増やすことはできますか?
A.パキラは挿し木で簡単に増やすことができます。剪定の際に切った枝を、湿らせた挿し木用土や赤玉土、鹿沼土、パーライトの挿し床に挿し、土が乾かないように管理すると1か月ほどで根が出てきます。根が出たら植えつけ用土に植えて育てることができますが、根を傷めないように植えつけましょう。鉢は直径10〜15cmがちょうどいいサイズです。
Q. タネから育てることはできますか?
A. しっかり手入れをしていると開花結実することがあり、中に入っているタネをまくと新しい株をつくることができます。タネまき用土や小粒の赤玉土を入れた3号(直径9cm)のポリポットにタネをまくと、1か月ほどで発芽します。発芽してからは親株同様に手入れをすればOKです。パキラの花は秋から冬にかけて咲き、春先に果実が熟れるので、秋以降も暖かい場所でしっかり管理して、花を咲かせてみてください。
Q. 気をつけるべきパキラの病害虫はありますか?
A. 風通しの悪い場所で管理しているとカイガラムシやハダニが発生することがあります。通年室内で育てていると発生しやすくなるので、5〜9月は戸外の明るい場所に出して育てるのがおすすめです。ハダニ、カイガラムシともに、適用のある薬剤を使って駆除することができます。また、カイガラムシはブラシなどでこすり落としてもいいでしょう。ハダニは葉が乾燥していると発生しやすいので、時々霧吹きで水をかけてあげるか、たまにバスルームでぬるま湯のシャワーをかけてあげるのもおすすめです。
おうちにあるだけで癒しの空間と変身させてくれる観葉植物の一つ、パキラ。しっかりと育て方のコツを学んだら、さっそく自宅で育ててみましょう!