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ビールを冷蔵庫のドアポケットに並べるのはNG。正しい保存方法と適温

調べてみた

矢野竜広

矢野竜広

ビアエッセイスト。1980年生まれ、東京都出身。コピーライター、放送作家を経て2013年、妻の故郷である鳥取県に移住しフリーライターに。著書に『ビールの図鑑』『日本のクラフトビール図鑑』(ともに共著、マイナビ)、『山陰クラフトビール』(今井出版)などがある。山陰と世界のブルワリー探訪をライフワークにすべく活動中。

ビールの保存方法は、あまり知られていない

「立てずに寝かせて」
「飲み残しは冷蔵庫へ」
「長期間の場合はセラーで」

ワインの保存方法はある程度、広く知られているのに対し、ビールの保存方法はあまり知られていません。「とりあえず冷蔵庫に入れておけばいいんじゃないの?」と考える人が大半ではないでしょうか。

この「とりあえず冷蔵庫」は半分正しいと言えますが、半分は注意が必要です。理想の保存場所や最適な温度は、ピルスナー、スタウト、IPA、バーレーワインなどビールの種類によっても変わってきます。

簡単そうに思えて実は奥が深い「ビールの保存方法」について解説していきます!

ビールの保存に直射日光と高温は絶対NG

まず、ビールの保存でもっとも避けなければならないのは直射日光です。

ビールは日光を浴びると、主原料のホップが変質して不快な匂いが付いてしまいます。この日光の匂い、ビールの質を審査するビアジャッジの中では「スカンク臭」と表現されます。あまり日本人には馴染みのないスカンクですが、ニンニクや都市ガスやごま油やゴムを圧縮したような、強烈な匂いがするとのこと。できることなら嗅ぎたくないですね。

ビールの瓶が茶色いのも、直射日光の影響をできるだけ避けるため。その意味で、冷蔵庫に入れるのは大正解というわけです。また、冷蔵庫が正解である理由のもうひとつは、ビールが高温にも弱いから。高温にさらすことで香りが悪くなり、場合によっては変色してしまうこともあります。

茶色いビールの瓶

ビールを冷やし過ぎて台無しに

最近、大手メーカーのビールではない、小規模メーカーのクラフトビールが人気を集めています。クラフトビールの多くは無濾過。つまり、酵母が除去されず、そのまま入っています。この無濾過ビールの場合、樽でも瓶でも缶でも、必ず冷蔵しなければなりません。温度が上がることで酵母が活発化し、香りや味わいが変わってしまうからです。

直射日光と高温、そして酵母の活発化を避けるために冷蔵庫は最適ではありますが、たとえ冷蔵庫に入れていてもいくつかの注意が必要です。

そのひとつが冷やし過ぎ。ビールには、スタイルごとに適温があります。

  • ピルスナー…………5~7℃
  • スタウト……………10℃前後
  • IPA…………………10℃前後
  • バーレーワイン……15℃前後

ピルスナーはある程度冷やしても問題ありませんが、スタウトなどの濃色ビールや、ホップの香りが特徴のIPAは、冷やし過ぎてしまうことで味わいや香りを感じ取りにくくなってしまいます。アルコール度数が高く、常温でも楽しめるバーレーワインなどは、5℃くらいまで冷やしてしまうと造り手の想いがまったく伝わらず台無しに。

もし冷やし過ぎてしまった場合、飲むだいぶ前から冷蔵庫から取り出して、温度を上げておくことをおすすめします!

ビールを冷蔵庫のドアポケットに並べるのはNG

冷やし過ぎにも近い話ですが、あまり長期間にわたって保存するのも避けましょう。アルコール度数が高く、長期保存することによって味わいが深く複雑になっていく、ごく一部のものを除いて、ほとんどのビールは新鮮なうちに飲んだほうが美味しいはず。

それと、ビールは繰り返される振動にも弱い飲み物。よく冷蔵庫の扉のポケット部に、缶ビールや瓶ビールなどを置いている人がいますが、頻繁に揺れてしまうのでNGです。ビールは買ってきた後、少なくとも数時間、できれば1日は揺れのないところで落ち着かせたほうがよいでしょう。

冷蔵庫の扉のポケット部に置かれたビール

真夏は冷蔵庫ではなく、つい冷凍庫に入れて急速に冷やしたい気持ちになりますが、グッと我慢。忘れて凍ってしまうと、味の質が著しく落ちます。液体に戻しても味は戻らないので、もしどうしても凍らせたい場合はタイマーをかけることをおすすめします。

ここに挙げた注意点に気を付けて、快適な“家ビーライフ”をお楽しみください!

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