エステーが即答。「上履き洗い」が面倒くさい原因はアレのせい
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目次/ INDEX
「自宅で過ごす時間を充実させたい」というニーズがぐっと増えた2020年。今まで職人でなければ手をつけにくかった「塗り壁」にも注目が集まっている。
そんななか、素人でも簡単に壁を塗れる漆喰として注目されているのが、ユニークなパッケージが目を引く塗り壁材「ひとりで塗れるもん」だ。元々は、一時ビニールクロスの台頭で追いやられてしまった左官職人たちをサポートすべく、“使いやすく新しい漆喰”をプロ向けに発売。すると、一般の人でも塗れるくらいに施工性が良かったため、DIY商品としての「ひとりで塗れるもん」が2013年に誕生した。
などといった特長から、じわじわ評判が伝わり、“DIY女子”の強い味方として人気急上昇中なのだ。
「ひとりで塗れるもん」を製造する株式会社オンザウォールに、塗り壁の基礎知識や商品開発のストーリー、さらに初心者でも失敗しない塗り壁テクニックを聞いてみた。
大きなロゴが目を引く株式会社オンザウォール本社
株式会社オンザウォール 代表の村上哲之介さん(左)/営業部の山田夢子さん(右)
「ひとりで塗れるもん」を製造するオンザウォールは、2011年に静岡市で創業した、まだ若いメーカーだ。東静岡駅から徒歩約10分の本社を訪ねると、代表の村上哲之介さんと、営業部の山田夢子さんが迎えてくれた。
「家の中でも壁は、四六時中、目に入る部分。汚れが気になってきた、壁紙が少し剥がれてきたなどと思いながらも、今までは補修する時間を取れず見過ごしてきた人も多いようです。その反動か、今年は住まいのケアやDIYに時間をかけようとする動きがうかがえます」(山田さん)
“壁を塗る”と一言にいっても、塗り材の選び方や下準備、きれいに塗るための技術など、これまで素人にはハードルが高いものだった。
例えば、木製やコンクリートの壁なら塗料をしっかり密着させるための下塗り材が不可欠だったり、住宅の壁に一般的に使われているビニールクロスは塗料を多く吸い込みすぎてしまうので、一度すべて剥がしてから塗り替える必要があったりする。
また、昔から壁塗り材として使われてきた漆喰は、塗りの技術を身に付けた左官職人が扱うものだ。塗る素材や完成イメージに合わせて材料を調合する、漆喰をムラなく平らに塗るといった、専門的な知識と技が求められる。
原料をぐるぐると混ぜるかくはん機。この後、蓋を閉めてラベルを貼るまで手作業だ
「左官が使うコテは、ステンレス製のものがほとんど。一瞬持つだけなら軽く感じます。しかし、慣れていない人が壁一面を塗り終えるまでの数時間、腕を上げて持ち続けるのは、実はとても重労働なのです」(村上さん)
そんな唯一無二の職人仕事と思われていた左官も、ビニールクロスが登場し一般に広まると、仕事が減ってしまった時期があった。壁よりも、屋外の土間やコンクリート製の基礎を塗る仕事が増え、なり手も少なくなったという。
しかし、ホルムアルデヒドやシックハウス症候群といった単語が世間に認知されてから、自然素材を使った塗り壁の良さが見直されるように。踏ん張りどきの左官職人たちをサポートすべく生まれたのが、ビニールクロスと同じように色を選べ、より使いやすい、“新しい漆喰”だった。
「当初は、左官の仕事を守るために生まれたプロ向けの商品だったんです。ただ、従来と同じ塗り材では職人たちは見向きもしてくれないので、今までにない圧倒的な塗りやすさを追い求めました。その結果、『ひとりで塗れるもん』というDIY商品が誕生し、今では一般の方にご自宅用として購入いただいています」(村上さん)