料理研究家・リュウジの簡単やばうまレシピ「キノコ柚子胡椒バターパスタ」
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天井や壁、家具などに装飾として施される「モールディング」。繰形(くりかた・くりがた)とも呼ばれ、凸凹した立体感のあるデザインを楽しむことができます。
モールディングは装飾のほかにも、継ぎ目を隠したり家具を保護する機能もあり、古くから西洋建築で使われてきました。そのため、壁やドアに施すだけで一気に部屋が海外風に。部屋を垢抜けさせたいときや、部屋全体の雰囲気を統一させたいときにとても便利です。
この記事ではモールディングをDIYする方法を紹介していきます。北欧風のインテリアにこだわりたい方や、自宅をホテルのようなおしゃれな空間にしたい方など、ぜひ参考にしてみてください。
凸凹した帯状の装飾材のモールディングは、天井と壁の継ぎ目に使われたり、家具やドア、扉のアクセントなどに使われます。西洋の古典建築では木や石が使われていましたが、現在は合成樹脂や塩化ビニールなど、扱いやすい材質のものも多く販売されています。
また、モールディングの形もさまざまあるため、部屋の雰囲気やインテリアで選ぶのがおすすめです。まずはモールディングが使われる主な箇所や種類を紹介するので、DIYの参考にしてみてください。
①天井廻り縁:天井と壁の継ぎ目に使い、すき間をなくす働きがあります。天井と壁を区切ることができるため、部屋全体にメリハリがつき、雰囲気作りに役立ちます。
②ドア付け枠:ドアと壁の境目に使うことで、きれいに見せる働きがあります。
③腰壁:壁の中央より下の部分に取り付ける、板やタイルのこと。壁を傷や汚れから保護する働きがあります。床から90〜120cmの高さに取り付けるのが一般的です。
④腰見切り:古典建築では、椅子を引いたときに壁に傷がつくのを防ぐために使われていましたが、現在は空間をスッキリ見せるために腰壁と壁の境目に使うことが多いです。
⑤窓付け枠:窓と壁の境目に使うことで、きれいに見せる働きがあります。
⑥巾木(はばき):壁と床の継ぎ目に使い、すき間をなくす働きがあります。天井廻り縁と同様に、床と壁を区切ることで部屋全体にメリハリがつき、雰囲気作りに役立ちます。
①フィレット:平らな面を凸凹した面で上下に分割したモールディング。
②コープ:表面がくぼんでいて、天井と壁の境目に使われることが多い。
③オージー:S字のような曲線が特徴的のモールディング。
④サイマリヴァーサ:へこんだ面と出っ張った面が特徴的なモールディング。
⑤半円形繰形:名前の通り半円の形をしたモールディング。
⑥四分円繰形:円を四等分した断面のモールディング。
⑦サイマレクタ:平らな面とカーブした面をもつモールディング。
⑧オボロ(まんじゅう繰形):平らな面と円を四等分した面をもつモールディング。
⑨アストラガル:半円形のモールディングで、部屋の気密性を高めるためにドアによく使われる。
このように、モールディングにもさまざま種類があります。細かい名称を覚える必要はありませんが、部屋にどんなモールディングが合うか検討するときの参考にしてみてください。
また、モールディングに施される細かい装飾にも違いがあるため、きちんとこだわりたい方はしっかり調べてから購入するようにしましょう。次からはさっそくモールディングをDIYする方法を紹介していきます。
ここでは、主に腰壁や引き出しにモールディングを取り付ける方法を紹介していきます。ドアや天井と比べると簡単にできるため、DIY初心者の方もぜひ挑戦してみてください。
DIYをする前に、次の7つ(引き出しの場合8つ)の道具を準備しましょう。
モールディング材を選ぶときは、デザインはもちろんですが材質もしっかりチェックしましょう。モールディング材は、木材や石膏、樹脂製やクッション性のあるビニール素材のものなどさまざまあります。質感にこだわりたい方は、木材や石膏がおすすめですが、その分カットや取り付けに手間がかかることも。ビニール素材のものだと、カッターでも簡単にカットでき、両面テープでも取り付けられるため、賃貸に住んでいる方におすすめです。
また、原状復帰するときや万が一失敗したときのために、薄いベニヤ板や剥がせるクロスを貼ってからモールディング材を取り付けるようにします。ベニヤ板はカットする手間や、取り付けた後重さで落ちてしまう危険などありますが、その分値段が安くコストを抑えることができます。剥がせるクロスの場合、簡単に扱えるため初心者の方でもおすすめですが、ベニヤ板よりコストがかかるというデメリットも。購入後の自宅への搬入や、今後模様替えするときの処分のことも踏まえて選ぶようにしましょう。
塗料やハケは、ベニヤ板やクロスにモールディング材を取り付けた後に使います。部屋の雰囲気やインテリアと合うような色を選びましょう。また、剥がせるクロスを使った場合、クロスなどビニールにも塗ることができる塗料を選んでください。
ノコギリやカッターは、モールディング材をカットする際に使います。木材の場合はノコギリを使いますが、塩化ビニール製のやわらかいモールディング材の場合カッターでカットできます。材質に合わせて用意してください。
三角定規もモールディング材をカットするときに使います。きれいに取り付けるためには、端を45度にする必要があるため、印をつけてからカットするようにしましょう。
マスキングテープや新聞紙は、塗料を塗る際に養生するときに使います。まわりにペンキが付いたりはみ出さないためにも、必ず養生してから塗るようにしましょう。
ボンドや両面テープは、モールディング材をベニヤ板やクロスに取り付ける際に使います。塩化ビニール製のモールディング材の場合、あらかじめ接着剤がついていることもあるため、事前に確認しておきましょう。もし両面テープを使うときは、位置がずれたとき直せるように貼って剥がせるタイプのものがおすすめです。
また、ベニヤ板を壁に取り付けるときにも両面テープを使います。落ちないように、なるべく強力なものを使いましょう。元々の壁紙が傷まないように、マスキングテープを貼った上から強力な両面テープを貼ります。
引き出しにモールディングを取り付ける場合、取っ手やハンドルも新しく用意するのがおすすめです。部屋の雰囲気やインテリアに合わせて好みのものを選びましょう。
道具が準備できたら、次の流れでDIYしていきましょう。
DIYする際は、ケガや壁紙の破損・塗料汚れなどに気をつけて行いましょう。そのためには、事前の準備が大切になってきますので、道具を揃えたり養生をしっかりしてから始めてください。
いかがでしょうか。ここまでモールディングの基礎知識から、DIYに必要な道具や方法を紹介してきました。北欧風のインテリアにこだわりたい方や、おしゃれなホテルライクの部屋にしたい方など、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
また、カインズではモールディングのDIYに必要な道具を多数取り揃えています。オンラインでも購入できますので、興味がある方はぜひのぞいてみてください。