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目次/ INDEX
よく畑や花壇で見かけるモンシロチョウ。日本全国に生息していて採取もしやすいことから、よく理科の教材や昆虫観察に使われています。
モンシロチョウは実は3週間ほどで卵〜幼虫〜サナギ〜成虫へ変化するため、飼育もとてもしやすいことで有名です。とはいえ責任をもって育てるために、モンシロチョウが暮らしやすい環境を整えたり、きちんとお世話することが大切になってきます。
この記事ではモンシロチョウの育て方を解説していきます。お子さんと一緒にモンシロチョウを育てたい方や、成長の過程を観察したい方など、ぜひ参考にしてみてください。
まずはモンシロチョウの基礎知識から紹介していきます。幼虫や卵を採取する際に間違わないためにも、見た目の特徴などしっかり抑えておきましょう。
モンシロチョウの成虫のすがた
モンシロチョウのサナギ
モンシロチョウの幼虫
モンシロチョウの卵
ちなみに、成虫のモンシロチョウのオスとメスはとても似ていますが、前翅をよく見ると違いを見分けることができます。モンシロチョウのオスは前翅の黒い模様の幅が狭く色が薄いですが、メスは模様の幅が広く色が濃いのが特徴です。
もし幼虫や卵の採取の際に見つけたら、捕まえて比べてみるのもおすすめです。
モンシロチョウの幼虫を育てるために次の4つを用意しましょう。
エサはキャベツやハクサイ、ブロッコリーやコマツナ、クレソンなどの野菜か、ナズナやセイヨウカラシナなどの野草を用意しましょう。野菜を与える場合は、必ず無農薬のものを選び、よく洗ってから与えてください。
また、幼虫は新鮮な葉っぱしか食べませんので、しおれる前にこまめに交換しましょう。こまめな交換が難しい場合は、切り口に濡らしたティッシュとアルミホイルを撒いておくと、長持ちさせることができます。
虫かごやプラスチックケースはモンシロチョウの家となります。脱走を防ぐために、なるべく蓋付きのものを選んでください。
ピンセットは古いエサにくっついた幼虫を移動させるために使います。素手で触ってもいいですが、幼虫を傷つけないように注意しましょう。
筆やハケは幼虫のフンを掃除するのに使います。フンはどんどん溜まっていくため、筆で集めてこまめに捨てるようにしてください。健康に育てるために、衛生的な環境を維持するようにしましょう。
ここからはモンシロチョウの幼虫の育て方を解説していきます。これから育てようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
まずはモンシロチョウを育てる環境を整えます。上で紹介したグッズを用意して、エサとなる野菜や野草を常に新鮮なものに交換できるように準備しましょう。
環境を整えたら、モンシロチョウの幼虫を入手しましょう。昆虫ショップで購入するか、畑や花壇などで見つけて採取します。ショップでは10匹、20匹とセットで購入できるため手軽に複数のモンシロチョウを観察できます。
畑や花壇から採取する場合、キャベツ畑やアブラナ科の植物が生えている場所を探してみましょう。トラブルを避けるために、念の為管理者に確認してから採取してください。また、幼虫を捕まえるときはピンセットを使って、虫かごやプラスチックケースに移動させます。このとき一緒に葉っぱも摘んでおくと、そのままエサになるためおすすめです。
モンシロチョウの卵は1mmほどととても小さいですが、アブラナ科の葉っぱの裏にまとまって産み付けられていることがあるため、もし見つけたら採取してみましょう。卵だけではなく、葉っぱごと摘んでください。
卵は大体3〜5日ほどで孵化してきます。孵化したあとは、毎日エサを替えたりフンの掃除をしたりお世話しましょう。
主なお世話は「エサの交換」と「フンの掃除」の2つです。エサはしおれる前に新鮮なものに交換するようにしましょう。フンも溜まったら筆やハケで集めて捨ててください。
幼虫の数が多ければそれだけエサの消費やフンの量も多くなるため、定期的にチェックしてキレイな環境を維持するようにしましょう。
10日ほどで幼虫からサナギに変化します。基本的には羽化するまで何もしなくて大丈夫ですが、もし虫かごの壁や天井など不安定なところでサナギになった場合移動させる必要があります。
やさしくサナギを剥がして、紙で作ったポケットに入れてあげましょう。ポケットは虫かごの壁にセロハンテープで留めてください。移動させるのは、サナギの中身が安定してくる3日目以降に行います。
サナギは1週間から10日ほどで羽化します。羽化が近づくと、だんだんと翅の黒い模様や触覚が透けて見えてきます。羽化したあとは約3時間ほどで翅が乾き、飛べるようになります。この翅が乾くまでの間に、スケッチしたり動画を撮ったりじっくり観察するようにしましょう。
観察が終わったら、外へ逃してあげてください。狭い虫かごやプラスチックケースの中では、飛ぶたびに翅が傷ついてしまいます。翅が傷つくと上手に飛べなくなってしまうため、健康なまま生きていけるように早めに逃してあげましょう。
モンシロチョウの幼虫を育てる際は次の3つに注意してください。
1つ目は、エサをしっかり洗って農薬を落とすようにしてください。とくにスーパーで買ったキャベツやコマツナを与えるときに注意が必要です。農薬は幼虫にとって非常に強力なため、間違って食べてしまうと全滅してしまいます。なるべく無農薬野菜を選ぶか自分で栽培するのがおすすめです。
エサを洗ったあと、水滴はしっかり拭き取るようにしてください。生まれたばかりの幼虫はとても小さいため、水滴で溺れて死んでしまうことがあります。水滴は虫かごやケース内の湿度が上がる原因にもなるため、残さないように注意しましょう。
3つ目は虫かご内の通気性を良くすることです。モンシロチョウの幼虫は高温多湿に弱いため、風通しの悪い環境だと弱ってしまい、最悪死んでしまうことも。密閉したプラスチックケースで育てる場合、湿度の上がり過ぎに注意しましょう。定期的にフタを開けたり少しずらして通気性を良くしてあげてください。
いかがでしょうか。ここまでモンシロチョウの幼虫の育て方や、飼育の注意点を解説してきました。モンシロチョウは春から秋にかけて活動するため、幼虫や卵を採取するタイミングは何度かあります。自由研究や理科の授業をより深めるために、ぜひ捕まえて観察してみてください。
この記事がモンシロチョウの幼虫の飼育の参考になれば幸いです。真っ白に美しいモンシロチョウを是非ご自宅で羽化させてみてください。