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初心者にもわかりやすいオキザリスの育て方

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土屋悟

土屋悟

フリーランスのライター/編集者。植物・園芸関係、DIY関連の雑誌、書籍、ウェブメディアなどで活動。庭いじりやベランダでの植物の栽培もしつつ、最近は室内での植物栽培やトイレのタンクの上の手洗いで植物を育てる「トイレリウム」を製作したりしている。

オキザリスの基礎知識

薄ピンク色のオキザリス

  • オキザリス(Oxalis)
  • カタバミ科カタバミ(オキザリス)属
  • 別名:カタバミ

オキザリスは日本ではカタバミと呼ばれ古くから親しまれているほか、園芸品種などで帰化植物となったものもあります。

花屋の店先では「クローバー」と名前がつけられて並んでいることもありますが、クローバーはマメ科、オキザリスはカタバミ科で別の植物です。庭のあちこちからいつの間にか生えてくるなど、生命力がとても旺盛。それにあやかろうというのか、日本では家紋にもなっています。

オキザリスOxalisは「酸」を意味するoxysに由来します。実際に噛んでみるとわかりますが、オキザリスの葉や茎はちょっと酸っぱいのです。これはシュウ酸を含んでいるためで、日本でも酢漿の字が当てられ、酢漿草とも呼ばれます。

日本ではカタバミ(オキザリス)の茎の酸を利用して鏡を磨くことがあったため、「鏡草(かがみぐさ)」と呼ばれることも。庭に生えているカタバミの茎で10円玉をこすると、ピカピカになるのでぜひ試してみて下さい。

日本国内で園芸植物として楽しまれているものの多くは中央〜南アメリカや南アフリカ原産。日本に自生するものと同様、球根(鱗茎、根茎)を作り、一年性のものも多年性のものもあります。

園芸店などでよく見かけるのはクローバーのような三枚葉の花を楽しむ品種ですが、観賞価値の高い変わった形をした葉を持つタイプや、多肉植物に近いようなタイプもあります。

ここでは、ガーデンや鉢植えで花を楽しむタイプを中心に紹介していきます。

オキザリスの生育サイクル

空に向かって咲くオキザリス

大きく分けて春に植えつけるタイプ、夏〜秋に植えつけるタイプがあります。各タイプのおおよその生育サイクルは以下のようなものです

  • 春植えタイプ……3〜4月に植えつけ。4〜9月に開花。
  • 夏、秋植えタイプ……8〜10月に植えつけ。11〜5月ごろまで開花。

このほかに、四季咲きタイプなどもあります。

たいていは開花期や植えつけ適期のタイプが園芸店やホームセンターに出回ることが多いです。

オキザリスの育て方

道端に咲くオキザリス

オキザリスは、花を楽しむ一般的な品種であれば、合った場所に適切に植えつければ、毎年花を咲かせてくれます。

最初が肝心なので、注意点に気をつけて、ポイントを押さえて育て始めましょう。

オキザリスの植え場所、置き場所

オキザリスの植え場所とは?

オキザリスはよく日が当たる場所で育てます。冬に生育・開花するタイプは比較的寒さに強いですが、霜が当たると傷んでしまいます。南向きの軒下や木の下など、上に霜よけになるものがある場所で育てましょう。

また、過湿だと根が傷むので、庭植えにする場合は植え場所には軽石や川砂などを1㎡あたり10〜15ℓ程度混ぜておきましょう。

ブロックやレンガなどで囲んだ中に土を入れ、植え場所を高くして、水はけをよくした花壇やレイズドベッドに植えつけるのもよいでしょう。

オキザリスの水やり

水のやり過ぎには要注意

オキザリスは過湿な環境が苦手なので、水のやりすぎには要注意です。鉢植えは鉢土が乾いてから1〜2日待ってから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。

鉢受け皿に残った水はそのままにせず、毎回捨てるようにしましょう。庭植えは、植えつけ直後は葉が萎れかけてきたら水を与えますが、植えつけて2〜4週間して根が張ったら水やりは基本的には不要です。

オキザリスの肥料の与え方

オキザリスに肥料を与えているところ

オキザリスを育てるのにそれほどたくさんの肥料は必要ありません。オキザリスは過湿が苦手な植物ですが、湿り気が多いところに肥料分まで多いと球根や根が傷みやすくなってしまいます。

肥料を与えるなら土の湿り具合を見ながら加減ができる液体肥料がおすすめです。生育期や開花期に5000〜1000倍に希釈した液体肥料を与えましょう。

土の上に置くタイプの肥料を追肥で与えてしまうと、長雨のときに肥料分が溶け出しすぎて根を傷めることがあります。肥料が多すぎると株が大きくなるばかりで花が咲きにくくなるので、気をつけて下さい。

オキザリスを植える用土と鉢

水はけのよい土壌

オキザリスは水はけのよい土壌を好みます。市販の草花用培養土でもよいですが、2割ほど川砂か軽石を混ぜ込んでおくと水はけがよくなります。

自分で配合する場合は、赤玉土6:腐葉土2:軽石(または川砂)2などの用土がおすすめです。庭に植える場合は、1㎡あたり10ℓ程度の腐葉土か牛ふん堆肥をすき込み、ひとつかみ程度の苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。

自分で配合した用土を使う場合や、庭に植える場合は緩効性化成肥料を混ぜ込むのも忘れないで下さい。混ぜ込む肥料の量は、肥料のパッケージで確認しましょう。

鉢はどのようなものでもかまいませんが、釉薬をかけた陶器鉢やプラスチックの鉢に比べると、素焼きやテラコッタなどの釉薬をかけていない焼き物の鉢の方が早く土が乾きます。自分の水やりのクセに応じて鉢を選んでもいいでしょう。

オキザリスの植えつけ

ポット苗を鉢に植える

ポット苗を鉢に植える場合は、ポットよりも一回り大きな鉢に植えつけます。鉢底網と鉢底石を入れた鉢に1/3ほど土を入れます。

苗からポットを外したら、根鉢の土を少し崩して植えつけます。鉢に入れた土の量を調整して、ポット苗の根鉢が埋まるまで土を入れていきましょう。

植えつけたときの土の表面が、鉢の縁から2〜3cmほど低くなるようにしてウォータースペースを作ると、水やりがしやすくなります。

プランターも同様の手順で植えつけていきます。60cmプランターであれば2〜3株程度植えるのが適量です。

球根を手に入れた場合は、3〜4号(直径9〜12cm程度)の鉢に植えつけて1年ほど苗づくりをしてから大きな鉢に植えつけます。

オキザリスの植えつけ後の管理

鉢植え

鉢植えやプランター植えは植えつけ後は午前中だけ日が当たる場所などで養生し、1週間ほどしたら日なたに出します。

庭植え、鉢植えのいずれも、葉が萎れてきたら水を与えます。そのほかは、これといった作業はない、手のかからない花です。

オキザリスの病害虫

葉水

過湿を嫌うため軒下などの雨が当たらない場所で育てるのがよいのですが、それだと株が乾燥してハダニが発生することがあります。

適用のある薬剤で駆除できますが、普段から、水やりとは別に株をサッと濡らす葉水(はみず)をしていると発生が予防できます。

オキザリスの育て方の注意やポイントをよく理解し、ぜひご自宅できれいな花を咲かせてみてください。

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