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アルファ化米で災害に立ち向かう「アルファー食品」の“愛情ごはん”。赤飯を愛しすぎて記念日も制定!

聞いてみた

矢冨伸治

矢冨伸治

アルファー食品株式会社代表取締役専務。1963年生まれ。1986年アルファー食品株式会社入社。品質管理開発・企画・研究開発・製造を経て2013年取締役、2017年取締役専務、2019年現職に就任。

災害時など非常食の定番「アルファ化米」

ここ数年、集中豪雨や台風の被害が日本列島で相次いでいる。北海道・大阪・熊本と、地震による被害も毎年のように発生。改めて「日本は災害大国なのだ」と再認識せざるをえない状況が続いている。官民を問わず災害用の備蓄食料への関心が高まるなか、主食である米、特にアルファ化米に対するニーズや期待も高まる一方だ。

アルファ化米とは、炊いた米を熱で急速乾燥させることで、美味しさをギュッと閉じ込めた米のこと。アルファというのはエネルギー源であるデンプンの状態で、米にはアルファデンプンとベータデンプンが存在する。

生の米はベータデンプン。腐りにくいというメリットはあるものの、当然のことながら、消化しにくいというデメリットがある。炊いたご飯はアルファデンプン。ベータデンプンと反対に消化しやすいというメリットはあるが、腐りやすいというデメリットがある。

アルファ化米はつまり、消化のしやすさはキープしたうえで乾燥工程を経るために水分を飛ばして腐りにくくした、まさに両者のいいとこ取りの米なのだ。

そんなアルファ化米を、非常食に注目が集まる前から製造しているのが、アルファー食品株式会社。「アレルギーがあるから非常食を食べられない、なんてことがあってはいけない」──そんな想いから食物アレルギーを持つ人、ムスリム(一部商品)でも安心して食べられる備蓄用食品も製造している。

また、赤飯を愛しすぎて啓蒙協会を設立するなど、筋金入りの“ご飯マニア”な企業だ。

島根県にあるアルファー食品を訪問し、いろいろ聞いてきた。

認知拡大のきっかけは大震災と賞味期限の表示義務

「アルファ化米の技術自体は戦中からありましたが、1995年の阪神大震災を契機に見直され、東日本大震災以降は備蓄食料の定番になっています」

こう話すのは、出雲大社にほど近い島根県出雲市大社町にあるアルファー食品株式会社の代表取締役専務・矢冨伸治さんだ。

アルファ―食品株式会社 代表取締役専務 矢冨伸治さん

アルファー食品株式会社 代表取締役専務 矢冨伸治さん

アルファ化米に注目が集まることになったのは、阪神大震災が発生した1995年。実はこの年は、賞味期限や消費期限の表示が義務化された年でもあった。この2つが重なったことで、アルファ化米に多くの人の目が向けられることになったと矢冨さんは話す。

「阪神大震災までは、非常食と言うと乾パンが主流でした。ただ、1月に発生した震災では温かい食料が求められた。そこで、アルファ化米が見直されたのです。また、この1995年に賞味および消費期限の表示が義務付けられ、アルファ化米は5年間持つと認識されたことから、非常食としての転機を迎えました」

家庭用や業務用など様々な商品を展開するアルファー食品にとっても、阪神大震災を機に非常食の売上のシェアが大きくなっている。

「1966年創業の当社は、1970年代に日本学校給食会と契約を結んで、アルファ化米やアルファ化赤飯を給食用に提供するようになりました。また、その頃に業務用のおこわなどの販売を始めています。非常食も製造はしていましたが、今とは比べ物にならないほど小さい規模でした」

それでも「日本人には災害時に温かいご飯が必要だ」と製造を続けていると、震災が発生。同社は阪神淡路大震災の救助貢献として、時の農林水産大臣から感謝状を受賞している。

出雲大社まで車で5分とかからない場所にあるアルファー食品株式会社

出雲大社まで車で5分とかからない場所にあるアルファー食品株式会社

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