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煎茶は70~80℃がベスト! 「温度」で飲み物がもっとおいしくなる!

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荻 ありす

荻 ありす

栄養士・フードコーディネーター。レシピ制作、コンセプトカフェのメニュー開発、広告撮影、コラム執筆、栄養価計算など、幅広く活躍中。食べること・料理することが楽しくなるように、時短レシピやトレンドレシピを提案している。

飲み物には「適正温度」がある!

お茶・紅茶・コーヒーなどに、それぞれ「理想の温度」があるのはご存知でしょうか? 茶葉の種類や淹れる器具も大切ですが、重要なのは温度! 実は、温度によって抽出される成分に違いが出てくるのです。

お茶の適正温度

渋み成分のカテキンは、80℃以上の高温で溶け出しやすいため、香り・渋み・うまみのバランスを楽しむ煎茶は70~80℃がオススメ。うまみ成分のアミノ酸は、50℃以上の低温で溶け出しやすいため、玉露は50~60℃の低温で、じっくりと浸出させてうまみを引き出しましょう。

紅茶の適正温度

香りを楽しめるように、沸騰してすぐの100℃のお湯を使用しましょう。低温の場合は茶葉が浮いてしまい、成分がうまく抽出されません。

コーヒーの適正温度

コーヒーの酸味は低温で、苦みや渋みは高温で溶け出すため、95℃前後がオススメ。

そもそも水道水って何℃?

何気なく使っている、蛇口から出る水道水。その水温は気温の影響を受けるため、夏は高く、冬は低くなっています。実際にどのくらいの温度なのか見てみましょう。

一般的に水道水の温度は、1年間の平均で20℃前後と言われています(住んでいる地域、季節によって異なります)。東京都水道局より発表された、平成30年度の水道水の水温(東京都庁付近)のデータがこちら。

平成30年度の水道水の水温(東京都庁付近)
参考:東京都水道局

東京都の年間平均は18.1℃。夏(7~9月)は平均26.0℃、冬(12~2月)は平均10.0℃になり、季節によっても水道水の温度が異なることがわかります。

水温計がなくてもできる「適正温度」のお湯の作り方

 

◇50~60℃

沸騰したお湯(約100℃)2/3カップと、水道水(約20℃)1/3カップを混ぜることで、50~60℃のお湯を作ることができます。

50~60℃

《沸騰したお湯2:水1》

 

◇70~80℃

沸騰したお湯(約100℃)4/3カップと、水道水(約20℃)1/4カップを混ぜることで、70~80℃のお湯を作ることができます。

70~80℃

《沸騰したお湯4:水1》

 

◇95℃

沸騰したお湯(約100℃)1カップを、空気を含ませながら15秒ほどかき混ぜると、少し温度が下がり95℃のお湯になります。

 

50℃のお湯は野菜を洗うのに最適!

50℃のお湯は野菜を洗うのに最適!

野菜を50℃で洗うメリットとは?

野菜を50℃のお湯で洗うことで、水分の蒸発を調整する部分が開き、水分が再吸収されます。すると、鮮度を取り戻してシャキッとするため、採れたて野菜のように! そのほかにも、「野菜の劣化を防ぐ」「水で洗うよりも綺麗に汚れが落ちる」など、メリットがたくさんあります。

50℃洗いの注意点

浸す時間が長いほど、鮮度が良くなるというわけではありません。葉物野菜やハーブなどは20~30秒、茎が太いブロッコリーやアスパラガスなどは2~3分がオススメ。野菜の種類、大きさ、皮の厚さによっても異なるため、野菜の状態を見ながら時間を調整しましょう。

一般のご家庭には、水温計がないことも多いですが、この方法なら意外と簡単に適正温度が作れちゃいます。ほっと一息つきたいときなどに、お好みの飲み物でぜひ試してみてくださいね!

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