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日本の街並みと海外の街並みは異なる。海外旅行に行く楽しみの一つが、日本とは異なる街並みを見ることではないだろうか。街並みという大きな範囲ではなく、家一つを見ても、やはり日本と海外では異なる。
そのような違いは地域の環境によって出てくるものだ。暑かったり、寒かったり、雪が多かったり、湿度があったりなど。専門家に海外と日本の建築の違いを詳しく聞いてみたいと思う。
日本を旅していても、東北と九州では街並みが異なる。東北では雪が降るので、屋根の角度が急だったり、二重窓になっていたりする。一方で、九州の鹿児島では桜島があり、火山灰が降るので、サンルームがあったりなどの特徴がある。
ヨーロッパの街並み
日本の中だけでも違いがあるけれど、海外に目を向けると、もっと異なる違いが出てくる。ヨーロッパの街並みを見ていると、家と家の隙間がないことに気がつく。日本ではあまり見かけない特徴だ。
ピッタリくっついていますね!
そこでなぜこのような違いが出てくるのか、なぜピッタリくっついているのかなどを、法政大学 デザイン工学部 建築学科の網野禎昭教授に聞いた。網野先生は1996年から2010年までヨーロッパで暮らしていたこともある木造建築の専門家だ。
網野禎昭教授
まずは日本の家の特徴を聞いた。
吉田兼好が書いた「徒然草」に出てくる言葉だ。14世紀頃に書かれたものが、今の日本の建築にも受け継がれているということだろうか。
日本ってね、快適性の設計が気候的にすごく難しい。夏は暑いし、冬は暖かいかと言えば、ロシアに比べれば暖かいだろうけど寒い。Tシャツでウロウロするほど暖かくはないよね。冬もそれなりにしないとダメでしょ。日本の家は両方満たさないとダメなんだよね
日本には四季がある。自然の移り変わりを感じることができるのは素晴らしいことではあるけれど、家を作るという意味では難しい。夏を快適にしなければならないし、冬も快適にしなければならない。真逆のものを両立させる必要があるわけだ。
網野先生の家
昔から夏をむねとすべしというのは、冬はとにかく着込んで、火鉢にあたってりゃ、なんとかなるよ、と。だけど、夏は皮まで脱ぐわけにはいかないからね。どうしたって避けようがないじゃん、ってことだと思うんだよね
寒いのは着込んだりすればどうにか耐えられる。日差しも暖かいし。しかし、夏はどうにもならない。だから日本の家は夏を快適に過ごすことに重きが置かれていることが多いわけだ。
ヨーロッパって夏はそんなに厳しくない。ヨーロッパで市役所とかに行くと、猛暑の時は日中は家にいて、窓を閉めてカーテンも閉めておいてください、と張り紙がある
網野先生の言うヨーロッパとは、今回はフランスやドイツ、スイスなどのことだ。そんな地域では夏は窓を閉めろと日本とは真逆のことを言っている。別にクーラーがあるわけではない。最近は少しだけ導入されつつあるそうだけれど、クーラーなどなくても閉め切った方が涼しいそうだ。
先生の家は壁に断熱材を使っていない
そもそもヨーロッパは石とか重い材料で家を作っているから、建物の熱容量がすごくあるわけ。夜間冷えたら、昼間の熱ではそうあったまらない。夏でも蓄冷するわけ。日本でもし同じような家を作ったら、湿気の問題でどんどん結露していって、トンネルの中みたいになっちゃう。ジメジメしちゃうから。木も腐るし。どうしたって日本は夏、通風しないと行けない
同じような家を建てると地域によって問題が生じる。だからこそ、街並みに変化が生まれる。ヨーロッパの家は夏をむねとしてないわけだ。
ヨーロッパは冬がきついんだよね。冬が寒い。窓から熱が逃げていくよね。だから、窓が小さくなってくるわけ、壁が厚くなってくるわけ。熱を逃さないために
日本の住居の窓は大きいことが多い。2面採光などがある角部屋が人気だ。日本とは真逆ということだ。
極寒の地に行くとログとかで作るからね。寒いとこは思い切り木を使うじゃん。なぜかというと、木が断熱材だから
極地に行くと木で家を建てる
一般的に日本は「夏をむねとすべし」ってあるじゃない