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千原ジュニアさんやたむらけんじさんなど、多くの先輩芸人からも「アウトドアの師匠」として信頼が厚いのが、たけだバーベキューさん。空前のアウトドアブームも相まって、テレビや雑誌など様々なメディアで引っ張りだこの売れっ子だ。
デビュー当時はコンビを組んで、M-1グランプリやキングオブコントに出場していたものの鳴かず飛ばずのうちに解散。バーベキューをこよなく愛していたことから、日本で唯一のBBQ芸人として活動をスタート。
持ち前の探究心からバーベキューを研究しつくすだけでなく、キャンプインストラクターやお肉検定の他、狩猟免許も取得するなど、多彩なアウトドアに精通。豊富な知識を武器にアウトドアの魅力をわかりやすく発信している。
2021年の始まりは富士山麓での年越しキャンプで迎え、焚き火でお餅を焼いてお雑煮に舌鼓。コロナ禍においても、感染に十分注意を払った上で、全国各地を巡りながら様々なアクティビティにも次々と挑戦。アウトドアを全力で満喫している。
コロナ禍によって変化したキャンプスタイルやおいしかったキャンプ飯、ユニークなアイテムとの出会いなど、今年上半期のアウトドア事情について語り尽くしてもらった。試してみたくなるアイデア満載。下半期のアウトドア活動の役に立つこと間違いなし!
最近たけだバーベキューさんがハマっているのは、装備を最低限に抑えて自然と向き合うキャンプスタイル「ブッシュクラフト」。これまでは千原ジュニアさんなど先輩芸人をキャンプ場でおもてなししたり、大人数でバーベキューを楽しむことが多かったそうだが、コロナ禍においては原始的なキャンプという原点に立ち返っている。
「ソロキャンプもしますけど、吉本キャンプ部メンバーで後輩芸人の伊藤トラボルタ、八巻、俳優の森公平くんと一緒に行くことが多いです。荷物をリュック1個に制限して、各自で焚き火をして、料理も自分の分は自分で作る。グループソロキャンプと呼ばれることもあって、ここ数年で増えているスタイルですね」
荷物に制限があるからこそ、何を持っていくのかをじっくり考えたり、スタッキング技術が求められたりと、キャンプ前日から楽しさが倍増。また、持ち物からメンバーの個性が見えたり、新たな発見ができたりするのも魅力。
「僕は蚊帳が必須だけど、後輩は虫なんて気にならないとマットとタープだけでワイルドに寝ていたり。火起こしの道具も全然違って、僕は焚き火台を持っていくけど、その場で拾った石で窯を作るやつもいる。白樺の皮を削り、メタルマッチを使ってじっくり火を起こすやつがいれば、ガスバーナーで一気に火をつける豪快なやつがあらわれたりして。自分は持っていかないけど、結果的にガスバーナーがあると、香ばしくておいしいチーズ料理ができることがわかって、ええなって思いました(笑)」
現地調達した木の枝で必要な道具を作ったりと、その場に応じた工夫をするのも楽しく、男心をくすぐられるキャンプスタイルなのだそう。
数多くのバーベキューレシピを考案し、今年はすでに2冊のレシピ本を出版しているたけだバーベキューさん。そんな彼が今年一番印象に残ったキャンプ飯は「蕎麦茶焼き」。普段、まったく料理をしない後輩が考案したメニューとのこと。
「シェラカップにわさび味のお茶漬けの素と蕎麦茶を混ぜて、焼いたせせりをディップして食べるんです。えーって思ったけど、ふわっと香るわさびの風味とカリカリの蕎麦茶が絶妙! どんな肉にも合うと思います。僕も今年はいっぱいレシピを考えたのに、蕎麦茶焼きには負けましたね。天才的なアイデアです」
最近導入した調理道具、ステンレス製の水切りザル。焚き火の上に直接ザルを置いて鶏肉を炙れば、宮崎風の炭火焼地鶏のような味わいに。これは炭の味を求めてたどり着いた、たけだバーベキュー流のテクニック。
「毎日のようにバーベキューしていたのが自粛生活になって、こんなに炭の味って恋しいものなんだって、失って初めて炭の味のすばらしさに気づいたんです。家のオーブンや魚焼きグリルで焼いても、炭の香ばしさは再現できなくって。今まで肉は鉄板や網で焼いていたけど、この方法なら存分に炭の味『すみみ』が楽しめます!」
これから注目すべきはアウトドアスパイス。これまでアウトドアシーンでは「黒瀬のスパイス」、「マキシマム」という商品が人気だったものの、昨年「アウトドアスパイスほりにし」が大ヒット。
「今年はアウトドア業界でスパイス戦争が始まっています。僕もほりにしは常備していて、肉と相性がいいのはもちろん、卵かけごはんにかけたり、バニラアイスにふっても甘じょっぱくておいしい。刺身を買って、ほりにし、レモン、オリーブオイルをかければすぐに食べられるカルパッチョに。アヒージョにも使えるし、何にでも合う万能調味料です」
アウトドアショップ巡りが好きなたけだバーベキューさん。そこで出合って、使い勝手が便利すぎると絶賛するのが、ランタンスタンド、LEDランタン、作家ものの真鍮製シェードのセット。
「この3点はめっちゃ使えます! ランタンスタンドにLEDランタンを引っ掛けて、シェードをかぶせたら自分の空間をええ感じに照らして、雰囲気がよくなる。しかもコンパクトなのがいい」
ランタンスタンドは地面に突き刺せて使えるこのが機能的。以前はオイルランタンを使っていたものの、かさばるのがネックだったそう。LEDランタンは軽量で明るく、クルマからUSBで充電できるというスグレモノだ。
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上半期に衝撃を受けたアイテムが、火起こし器のサンケースとアドベンチャーキット。どちらも太陽光を集めて着火する道具だ。
「サンケースは爪切りくらいの大きさで、太陽にかざすと鏡が光を集めて3秒くらいで煙がぶわっと出て火種になる。アドベンチャーキットも一見ペラペラのカードなんですけど、レンズになっていて太陽光を集められます。どちらも煙は出るものの、着火は難しかったり、めちゃくちゃ天気のいい日じゃないと使えないんですけど、火起こしが楽しくなるアイテムです」
キャンプに行くと焚き火を眺めたり、料理をしたりと、一日中を火と向き合うことになる。だからこそたけだバーベキューさんも火打ち石と火打ち金を使って、時間をかけて火を育てる時間を大切にしているそう。
「着火剤やバーナーを使うより、自分で苦労して火起こしした方が愛着が湧くし、小さい火種を育てていく過程が好きなんです。焚き火で料理をすると突然火力が弱まったり強まったり、楽ではないけどそれが最終的にうまさにつながる。ベーコンエッグを焼くだけでもロマン味が加わりますよ」
今後、真剣に挑戦したいと意気込んでいるのが「パックラフト」。アラスカ生まれの超軽量一人乗りインフレータブルボートのことで、奥多摩でパックラフト体験をしたことをきっかけにハマってしまいそうな予感。
「パックラフトに乗って川を下っていくんですけど、激流に入っていけるのが醍醐味。僕はパドルセンスがあるらしく、『君は100人に1人の逸材』と褒められて、俄然やる気になりました(笑)」
ボートにキャンプ道具を積んで、1泊2日で川下りをやってみたいと思案中。
「最近、テンカラという毛針を使った釣り方も覚えたんです。エサ釣りよりも技術が必要とされるので練習が必要なところが面白い。パックラフトで川を下って、テンカラで晩飯の魚を釣って、料理できたら最高だなって。今年は冒険心をくすぐるチャレンジをしていきたいです」
フィンランド発祥のスポーツのモルックは、数字が記された木製のピンにモルックと呼ばれる木の棒を投げて倒して得点を競う競技で、メディアでも取り上げられるなど話題沸騰中。
「芸人界でも流行っていて、さらば青春の光の森田はモルックの日本代表選手だし、僕の同期のGO!皆川もハマって世界を目指しているんですよ。相手が倒したピンを弾いたりと駆け引きも必要だったりと、ちょっとカーリングに似ているかも。子どもから大人まで遊べるし、可能性を感じます。モルックというワードは覚えておいて欲しいですね」
モルックの道具をレンタルできるキャンプ場もあるそうで、キャンプに行ったらモルックで遊ぶというのが今後定着していくかもと予想している。
レジャーとしておすすめなのが、テントサウナ。専用テント内にサウナヒーターを置くだけで野外でもサウナで一汗かける。
「今年1月の寒い時期にレンタルで試したんですけど、気持ちよくて最高でした。ジメッとしがちな普通のサウナより、カラッとして体感がめっちゃ熱い。サウナストーンにアロマオイルを加えた水をかけると100℃くらいになって、ロウリュもできる。温度を上げるも下げるも自分次第なので、薪をどんどんくべて理想の温度に調整できるのもいいんです」
テントサウナから出たら、川に飛び込んだり、水を張ったビニールプールへ入ったり。開放感あふれる自然の中でのサ活は心身が整うこと間違いなし。
キャンプ初心者に使ってもらいたいとプッシュするのが「火吹き棒」と「空気入れ」。
「火を育てる感覚は非日常の最たるものだと思います。ふーって吹いて、火が燃え上がるとそれだけでテンションが上がる。それくらいから始めるのがちょうどいいと思います」
普段の火起こしでは、火吹き棒を使うたけだバーベキューさんだが、空気入れもおすすめしている。
「ひとつ持っていくとみんな勝手に火起こししてくれる。棒だとたまに酸欠になりそうになるけど、空気入れだと押しても引いても空気が出るので便利です」
たけだバーベキューさん愛用の火吹き棒と空気入れ
最後に、下半期にキャンプやバーベキューに挑戦したいというアウトドア初心者に向けて、誰もがすぐに実践できるバーベキューのコツを聞いてみた。
「ずばり、強火と弱火の部分を作ることです。炭火をまんべんなく広げてしまうと、温度が一定になってしまいます。でも炭火を寄せて高さを上げるとその部分は強火になって、炭の少ない部分は弱火になる。焦げそうになったら弱火のところに移動させたり、分厚い肉も表面を焼いた後は弱火のところでじっくり焼けばいい。弱火を作ることだけでも頭に置いていれば、失敗が減ってステップアップできますよ。
ぜひ試してみて、バーベキュー楽しんでください。ナイスバーベ!」