「モーニング娘。'25」小田さくらが考える猫との向き合い方とは? 58匹の保護猫をお世話したからこそ話せるコツ
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毎年11月末ごろになると、実家の母から「いつ来れる?」というLINEがくる。それを見るたびに「もうそんな季節になったか」とこちらは思う。
連絡を受けて実家を訪れると、ふだんは物置代わりに使っている地下の小さな部屋が大量の木の実や葉、枝で溢れかえっている。というのも我が家には例年、クリスマスが近づくと、母と娘(ライターの生湯葉シホといいます)のふたりでクリスマスリースを自作するという謎の習慣があるのだ。
毎年このくらいの量の植物を使うので、「業者か?」と父には言われている
藁と針金で土台をつくり、10~15種類くらいの植物を使って、大ぶりなリースを毎年5つくらいはつくる。できたリースは実家に飾ったり、お世話になっている友人やなじみのお店などに配ったりしている。
これらが
こうなる
習慣というのは恐ろしいもので、大人になってから人に指摘されるまで、わざわざそんなふうにリースを一から自作する家庭はわりと珍しいということに気づかなかった。人に話すとたいてい、「なんでそんなことを?」と聞かれる。
言われてみるとどうしてなんだろう、と今年になってふと気になり、リースの制作作業中、母に「うちが毎年リースつくってるのってさ、なんでなんだっけ?」と聞いてみた。
母。陽気で、なんでも率直にハキハキ言う
生湯葉
でも私、お母さん見ながら毎年楽しそうにつくってるな~と思ってたわ。
母
私もあんたのこと見ながらそう思ってたわよ。
生湯葉
(……?)でもさ、そもそも、リースつくるのってけっこう大変じゃん。毎年この作業に丸1日かけてるし。つくり方とか、どこかで習ったの?
母
習ったっていうか……しいて言うなら私、ずっと生け花やってたでしょ。20年くらい。だから植物の扱い方はなんとなくわかる。
生湯葉
えっ。そうなの?
母
言ったことない? 私いちおう師範だよ華道の。
生湯葉
……えっ⁉
師範免状も見せてくれた
よく聞けば母は、高校生のころから草月流という流派の生け花教室に通っていて、10年ほどかけて2級師範参与という資格、母曰く「教室で人に生け花を教えられる段階」の資格を取得したらしい。社会人になり、私が生まれてからは花を生ける機会が減って、お稽古もずいぶん前にやめてしまったそうだが、いまでもなんだかんだ草花に触れるのは好きなので、リースづくりも気がつけば習慣化していたのだという。
ひとり娘である私はそんな話をまったく初めて聞いたのだが、「いいな~生け花。私もやってみたかったな」と思わず口走ると、母がすかさず言った。
母
やってみる? 思ってるよりはるかに簡単だよ。
生湯葉
まじ?
母
まじまじ。そしたら次の土曜、剣山と花切りばさみだけ買ってまたうちに来なさい。まずは私の生け花を見せたげるから。
『美味しんぼ』の山岡でしか聞かないセリフだと思ったが、言われたとおりにカインズで剣山と花切りばさみを買ってきた
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母
私が聞きたいわよ。なんかいつの間にかこうなってたよね。